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   算数授業3分間の分析2 百分率とグラフ
                           TOSS加賀 岩田史朗 

東京書籍「新編新しい算数5下」P70〜71 帯グラフや円グラフのかき方
生徒 29名 

       テープ起こし          分        析
「  」は、教科書の記述。
C 
先生おそーい
・・・1
 はい、すみません。遅れました。
  ねえ、ちゃんとノートを開いている人増えてきたね。すごい。
  では、ノートの西川市の土地利用という表を出しなさい。

C あ!は?
 ノートの、西川市の土地利用という表を出しなさい。
 出しました。
 はい、さすが!
 えー、ここに、この表をこの前完成させたはずです。
  では、この表をこのまま教科書に書き込みなさい。
・・・2
 あ?え?
 教科書70ページに同じ表がありますね。空いているところにノートの数字を書き込  みなさい。
 先生、新しいノートになった。
 じゃあ隣の人に見せてもらいなさい。
             
【約1分
 先生合計とかも書くん。
 合計いるん?
・・・3
 では、上から確認していきます。
   教科書70ページ百分率というところ、38。はい、その下、はい、○○さん。
・・・4
 ・・・
 じゃあ△△さん。
 23%
 その通り。次は23%が入ります。
  じゃあ○○さん、その下。
 17%
 その通り。17。
   はい□□さん。
C ・・・
T 工業用地。
 17
   そう。17。すみません。農地でした。□□さん、農地を
 16%
 その通り16%はいじゃあ◇◇さん、その他
 6%
 その通り。じゃあ合計、はい●●さん。
 100%
 
そう合計は100%になります。
             
【約2分5秒】
T はい、では、その下、帯グラフや円グラフの書き方、というところ。
  えー、丸の1、みんなで読みましょう。さんはい。
・・・5
 丸の1・・・
 あ、「それぞれの」から、すみません。みんなで読みましょう。さんはい。
 「それぞれの・・・
 ストップ、ここまではみんなやりました。
   では、その下、「合計が」から、さんはい。
 「合計が100%に・・・
 
はい、じゃあ、丸の2、「100等分した」さんはい。
              【約2分
56秒
(1)授業をもっと大切にせよ。・・・1
 この時間は授業に5分ほどおくれてしまった。職員室での打ち合わせが終わらなかったためである。子どもたちはきちんと座ってまっていた。子どもたちの気持ちを踏みにじったような気がして申し訳なく思った。また、まっていてくれる子どもたちがいとおしく感じた。もっともっと時間に厳しくならなければいけない。


(2)授業の始まりには明確な作業指示を与えよ!
・・・2
 前時は授業計画の甘さから「西川市の土地利用」という表をノートに完成させただけで終わってしまった。前時のことを思い出させようと表に関する作業をさせた。しかし、テープおこししてみるとここで見事に混乱している。指示の言葉が意味不明なのだ。「この表をこのまま教科書に書き込む」ことなどできるはずがない。もっと言葉を選べ。
 
(3)子どもをつぶやきを無視するな・・・3
 子どもが表の合計を書くのか聞いている。それも二人も。これはノートの表に合計の部分を書かせていなかったためである。子どもが不安になるのは聞くのはあたりまえだ。そのつぶやきを見事に無視している。なんと冷たい教師であろうか。これはあきらかに自分のミスである。それを子どもに考えろとでもいうように答えることをしない。傲慢きわまりない。一言「書きます」と言ってあげればよかった。また、「先生、気づかなかったよ。よく気づいたね」と誉めてあげればよかった。


(4)指名の声が冷たい
・・・4
 自分の声を聞いてみてあらためて冷たいと思った。何か怒っているようにも聞こえる。子どもも萎縮してしまうであろう。もっと子どもにやさしくならなければいけない。

(5)どこを読むのかはっきり指定せよ!・・・5
 丸の1を読ませた際、「丸の1」という子どもと、丸の1のあとの文「それぞれの」を読む子どもがいた。「丸の1」「それぞれの」のどちらから読み始めてもよいと思うがどこから読むか示してあげれば混乱もなかったであろう。

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