2008年 3月
 


   

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

3月24日

 8時過ぎにようやく国会を出る。
 合唱団の練習に行っていたおりんさんを迎えに行き、帰宅したのはすでに九時。

 「薔薇のない花屋」最終回を見ながら、ママの作った手料理で親子3人晩御飯。
 美味い!
 「明日は終業式なんだよねー・・・」
 と、浮かない顔のおりんさん。
 「ん? 終業式っちゅうことは、通信簿だな!」
 「そ!」
 「そっかぁぁ、楽しみ楽しみ♪」
 「やだなぁぁぁ・・・」
 「気にするなよ。 良くても悪くてもがんばった成果なんだから。 悪けりゃ、5年生でまたがんばればいいし、良ければまた5年生でがんばればいいんだから!」
 とは言いながらも、明日の通信簿渡しが楽しみなのであった!

3月22日

 6時起床。
 朝起きてごろごろ。
 「おりん、ほら、宿題のプリントだよ!」
 「えええええええ、何それ?」
 「九州の県の名前書き込まなきゃ!」
 「はぁぁぁい・・・」
 と、おりんの部屋の片隅に見捨てられている一枚のプリントを拾い上げて、おりんといっしょに県の名前を書き込むのであった。

3月13日

 「イケメン!」
 「ん、なに?」
 「何だよ〜〜〜、どうしてパパが振り向くんだよ〜〜、パパ、イケメンじゃないじゃん!」
 「だって呼ぶんだもん。 パパしかいないじゃん、ここには!」
 「学校の女子で流行ってるんだよね。 イケメンって呼んだら誰が振り向くか。 たいてい勘違いしてる男子が振り向くんだよね〜〜!」
 ・・・・なんだよ、俺も勘違いやろうの一人かよ。
 趣味の悪いゲームが流行ってるもんだ・・・

 夜、ママが仕事で恵比寿。
 車で送っていって、帰りにおりんさんとスーパーでお買い物。
 「何食べたいかな?」
 「お刺身!」
 と、いうわけで、中トロを買う。
 あとは冷蔵庫の中の残り物で焼き飯を作る。 美味い!

3月12日

 朝ごはんを食べていたおりんさんが、心配そうにたずねる。
 「パパ、うちはいくら借金あるの?」
 「え!」
 ・・・絶句するパパとママ。

 「ど、どうしてそういうこと聞くの?」
 「だって、テレビで(石原)知事がつくった銀行の借金が、増えるって言ってるよ。 都の借金は誰が払うの? うちには借金あるの?」
 ・・・
 なるほど。 そういうことだったのか。

 「東京都が作った銀行の借金は、いま、都議会でどう解決するかを決めてるんだよ、できるだけ都民の借金が増えないようにね。 うちの借金は、家のローンがあるかな、○○○円くらい!」
 「えええええええええ! それ、返せるの?」
 「大丈夫、パパとママが死んだら、おりんさんが返してくれるから!」
 「や、やだよ〜〜。 自分で返してよ〜〜!」
 「うっしっし、ウソだよ〜〜ん。 おりんさんはローン返さなくてもいいよ〜〜ん! ちゃんとパパとママとで返すからね!」
 「あ〜〜、良かった!」
 と、いうわけで、朝っぱらから借金論争するだなんて、やっぱり小学校4年生になると、経済観念が出来上がってくるわけね。
 だったら、漫画本買うのを節約させなきゃならぬな、ウン。

 まじめに東京都の借金について論じていると思ったら、そのうちに、おりんさんとママが揃ってテレビを観て、親指を突き出しながら叫んでいる。
 「グー、ッグー、あ、グー、ググッ、グーーー! コォ〜〜〜!」
 ・・・・って、それ、エド・はるみじゃないのさ。
 朝っぱらからテレビの芸能ニュース見て、親子でおばかになってんじゃねえっちゅうの、ふんとにもう、情けない・・・

 夜、合唱の練習を終えた、おりんさんを迎えに行く。
 お腹がすいたというので、幹事長室からポケットに忍ばせてきたクッキーをふたつあげると、ぽりぽりと嬉しそうにかじるのであった。
 楽曲をイタリア語で歌えるようになったそうで、車の中で練習している・・・秘書のイタリア語と、どっちが上手だろうか?
 4月5日の発表会が楽しみだ。・・・が、俺は仕事で行けないけど。

3月9日

 夜、東京の自宅に戻る。
 おりんさんは宿題中。
 「パパ、これ教えてよ!」
 と、足し算と割り算と掛け算のミックスされた計算式を持ってくる。
 18+2×(26−12)=?
 ・・・なんとか教えるのであった。

 「( )の中を先に計算して、掛け算を次にして、最後に足し算だよ!」
 って、わかったかな。
 「ウン、わかった! 46!」
 って、本当に途中の計算わかってるかな??
 宿題のプリントを仕上げた後は、時間割を揃え、明日の体操服や給食マットなどをかばんに入れ、学校の準備をしているのであった。

3月5日

 午前中、一時間ほど幹事長室を抜け出して、東大陸上競技場へ。
 おりんさんの小学校のマラソン大会だ。
 寒風吹きすさぶ中、俺と同じような保護者が一杯やってきている!
 子どもたちの面倒を見てくださる先生方も寒い中大変だ。
 でも、先生たちの後姿を見るとなんとなく、女性先生の後姿のほうがたくましいのはなぜ?
 そのことを女房に言うと、
 「確かに・・・でも、そんなこと人に言うんじゃないよ!」
 と、叱られてしまった。

 さて、4年生女子は、400メートルのグランドを3周。
 何気なく友だちとじゃれあいながら、小走りにグランドに入ってきたおりんさん。
 しかし、ただでさえ目立つママとパパが甲高い声で応援に来てしまったので、急に顔色が変わる緊張状態のおりんさん。
 できるだけこちらを見ない振りをして、しかし何気なく意識しながらスタートだ!
 ポニーテールの伸びた後ろ髪を揺らしながら、必死で走る。
 1週目は、6位。
 おぉ、今年は10以内も夢じゃない、がんばれ〜〜!と、気合が入る。
 しかし、2週目は足が重くなり、背中も丸くなり、明らかにしんどそうで、11位。
 そしてラスト1週。
 足取りはさらに重くなり、ぜぇぜぇと息遣いも荒くなる。
 遠めに見ても、足を前に進めるのがやっと。
 前後に勢い良く振っていた両腕も、だれ気味。
 結局、最終コーナーを回ってから、最後はすみれちゃんと競り合って、少しはスピードを上げたんだけれども、24名中、16位。
 ・・・・・・・・1週目は6位だったんだけどナァ、ちょっとスタミナがもたなかったなぁぁぁ。
 ほかの保護者の皆さんもけっこう応援にやってきていて、200名を超える大応援団。

 ん? なんか、子どもの数よりも多くねえか?
 そっか、お父さん、お母さんが一緒に来てるわけね。
 さらに、先にマラソン大会の終わった1年生も、4限目の途中から応援にやってきて、大声で東大グランドを占拠。
 小学生マラソンはトラックの1〜3コース。
 4〜8コースは東大陸上部が練習中。
 そのトレーニング中の東大陸上部の諸君も、小学生に激励を受けながら、嬉しそうに練習しているのであった。
 寒くはあったが、小学生の元気な声にエネルギー充電して、小一時間で国会に戻る。

3月3日

 夜、自宅に戻ると、「ひな祭り」ということで、混ぜ御飯を作って待っていてくれる。
 先祖代々受け継がれているお雛様もたんすの上に飾り、おりんさんの成長をお祝いする。
 そのおりんさんの部屋の扉に、画用紙で、
 「りおん の へや」と、大書して貼ってある。

 「これ、何さ?」
 と、聞いてみると、
 「パパは勝手に、私の部屋に入ってはいけません、という意味」
 だそうでして・・・・・・・・・・・

 

  

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