鈴音ちゃん成長記録（はせ日記から抜粋）

５月３１日

５時起床。パソコンしてから、トレーニング。終了後、学校のグランドへ。 　おお、運動会の準備だ、万国旗がはためいているぞ！ 　職員室に行って校長先生を激励。 　「良かったですね、晴れて！」 　「あら、馳さん、いい汗かいて精が出ますね。今日は待ちに待ったお天気になりましたね。子どもたちが日焼けするくらいですよ！」　と空を見上げながら嬉しそうな校長先生。 　「馳さん、運動会の応援に来られるんですか？」 　「残念ながら、来たいんですけど、国会がありまして、駄目なんですよ・・」 　「あっらーー、じゃあリオンちゃんがっかりしますねぇ・・・」 　「まぁ、ママが来ますから、それで喜ぶんでしょうけどねぇ・・」　というわけで、念願の運動会開催にもかかわらず、パパは仕事で来られない、残念、というご家庭がほとんどだろう。「学校行事休暇」ってぇのを認めてくれないかなぁ・・・などと真剣に考えるのであった。 　自宅に戻ると、おりんさんは気合満点、ベッドの上で踊りの練習をしたり、速く走る練習。 　「どうなのよ、かけっこは！」 　「かけっこじゃなくて、短距離走なの！　でも、みんな速いからなぁ・・・」　と不安そうなのであった。 　夜、おりんさんに聞く。 　「運動会どうだったの、かけっこ？」 　「一位だったんだよ！」 　「え＝＝＝＝っ、一位！　凄いじゃん、どうして？」 　「この、幻の靴のおかげ！」 　「え？　何、その幻の靴って？　いつもと変わらないジャン」 　「ママが運動会のために綺麗に洗ってくれたの、この靴！」 　「ふ〜〜〜ンそうなんだ、じゃ、ママのおかげだね！」 　「・・・でもね、本当は、リーちゃん一生懸命走ったの、こうやって腕を速く振って、足をしゃかしゃかって動かして！」　というわけで、運動会を堪能したおりんさんは、体中日焼けしているのであった！　　めでたしめでたし。

５月３０日

５時起床、パソコン。今朝も雨。よって、運動会はない。 　おりんさんは恨めしそうに空を見上げながら、ベッドから起きてすぐにスーパーマリオブラザーズにうつつを抜かしているのであった。 　あまりゲームをする子どもは好きではない。でも、元気に子どもを遊びに出させてやれないような昨今の事情。家の中でゲームしている子どもを見るのは薄ら寒いんだけれど、致し方ない。早く公園で大騒ぎさせてあげられるような社会の空気が必要だ。 　自宅に戻って、妻の作った「チヂミ」で晩御飯。 　おりんさんもいっしょに隣に座って、大好物のチヂミを食べるのであった。楽しい晩御飯。

５月２９日

夜は自宅に戻り、おりんさんとしゃべりながら晩御飯。 　土日はいずれも運動会がなくてその代わりに授業。よって今日と明日は代休で、水曜日が運動会とか。 　水曜日か・・・・教育基本法改正特別委員会質疑が朝九時から七時間もある一日だ・・・がっくし、観にいけない。

５月２５日

昨夜自宅に帰ったら、おりんさんが運動会で踊るダンスを踊って見せてくれた。ＹＯＳＡＫＯＩソーラン節でおどるらしい。一生懸命練習している。さんすうよりも漢字ドリルよりも、踊りや音楽や給食や図画工作のほうが好きな様子。さて、運動会は土曜日。しかし、週末は曇りのち雨の天気予報。晴れてくれるといいのだが。 　「パパ来てくれるんだよねー！」　と念押し。 　「はい、行きます！」　と応えるのであった。ビデオカメラ持って行かなきゃな！　ママはカメラ係だ！ 　夜、自宅に戻ると、親子３人で急遽楽天−ヤクルト戦を観戦に行くことに決定。もっちーが迎えに来てくれて、喜び勇んで神宮球場へ。案内いただいた席は楽天側（三塁側）バックネット裏。こりゃいい席だ！　さっそく豚カツ串と鳥から揚げと枝豆とビールを買って、野次を飛ばす。 　「ピッチャー！　ガトームソン？　カトー無線見たいな名前だなぁ〜〜？」 　「カツノリー！　親父に代われー！」 　「ヤクルトー！　あんまり楽天いじめるなよー！」　と、俺の甲高い大声が梅雨空に吸いこまれていく。 　すると、となりで鳥から揚げを食べていたおりんさんから、 　「やめてよパパー、みっともない！　国会議員でしょ！」　と叱られる。しかしめげずに、 　「いいの、ここでは国会議員じゃないの！　野次飛ばすのが野球の楽しみ方なんだも〜〜〜ん！」 と言い返すと、 　「ふん！　しらない人のふりしよっと！」　としかとされるのであった・・・・ 　そうはいいながらも、ビールがぶ飲みして、親子３人で野球観戦、意外と楽しいのであった！　しかし、応援している楽天は１本もヒット打てず。４回５回６回７回・・・・ぜんぜんヒットが出ない。 　「つまんない、ヤクルトの応援に行きたいなぁ・・・！」　というおりんさん。でも、いただいた席は楽天。・・・・席を移るわけにも行かず、だんだん気分も落ち込んできて、寒くもなってきて、結局７回終了時点で撤収、帰宅することに！ 　そして。自宅に帰ってスポーツニュースをチェックすると、なんとガトームソンがノーヒットノーラン達成。 　「ほぅら、やっぱり最後まで観てたらノーヒットノーランこの目で見れたのに！」　とビール酔っ払いのパパを責める妻。 　「ヤクルト応援してたら東京音頭も踊れて楽しかったのに！」　と、パパを白い目で見るおりんさん・・・・なんだよ、俺のせいかよ・・・

５月８日

夜、自宅に戻り、おりんさんといっしょに小学校に計算ドリルの忘れ物をとりにいく。 　「リーちゃんボーっとしてて忘れちゃったんだ・・・・」　と申し訳なさそうに言うので、 　「気にしない気にしない、パパだっていつもボーっとして忘れ物することあるよ。いっしょに行って先生に謝ってあげるから、元気出しなさい！」　と慰めながら、傘をさして学校へ。 　まだ職員室や教室に残ってお仕事をしていた先生に事情を言って、机の横に引っ掛けて忘れていた計算ドリルを取って、帰る。先生に事情を言ってすっきりしたのか、気が晴れたのか、家に帰って猛スピードで宿題をさんすうノートにするのであった。見れば、もう３桁のひっさん。ちゃんと繰り上げもできるようになっちゃって、教えてあげようとすると、 　「いいの、自分で考えるんだから！」　と鉛筆を強く握り締めて、頭をひねっているのであった。 　晩御飯はママが作ってくれた納豆スパゲッティとサラダをたらふくいただく。 　「今日ね、名探偵コナンに上戸彩が出るんだよ！」　って、いったいどこからそんな情報を仕入れてくるんだか、最近お気に入りのコナンを、いっしょに見るのであった。 　コナンが終わったら、明日の公文の宿題もするのであった、３０枚。出来上がるまで、横にいてつきあってあげる。・・・・小学生も一杯やることがあって大変だわね。

５月５日

８時前には自宅を出て、おりんさんといっしょに電車に乗って渋谷へ。電車内には、連休なのに、どこかの中学校のバレーボール部の生徒たちが、顧問の先生といっしょに試合に出かけるところ。先生も大変だなぁ、連休も生徒の面倒を見なきゃいけなくて。 　渋谷で降りて、おりんさんと手をつないでシネフロントへ。まだ８時というのに、おお、もう１００メートルの行列。最後尾に並び、２０分ほど待ってから、首尾よく最後列の予約席をゲットできる。やった！　８時４５分から、「名探偵コナンなんとかかんとかのレクイエム」を観る。 　しかし、朝早くから起きているパパは、ストーリーの半分は寝ているのであった・・・・

５月４日

パパもママも陽気のせいでくたびれ果てたのだが、おりんさんだけは元気一杯。よって、 　「映画連れてってよ、コナン！」　とせがまれる。しかし、当然疲れ果てたママだけは自宅でぐったり。パパはなんとか気合を入れなおして電車に乗って渋谷へ。そしておりんさんの手を引いてシネフロントに向かうも、がぁぁぁぁん、コナンのチケットは売り切れ。 　「りーちゃんどうする？　コナン売り切れだよ！」 　「どうしよっか、ママの晩御飯かって帰ろうか？」 　「せっかく渋谷に来たんだから、何か別の映画観て帰ろうよ。クレヨンしんちゃんはどう？？」 　「えええ、ママがしんちゃんだけはだめだって、ばかになるから！」 　「大丈夫だよ、黙ってりゃわかんないから。じゃあ、クレヨンしんちゃんへレッツゴーー！」　というわけで、春日部サンバ大作戦の巻を観にいくのであった。 　春日部と、サンバねぇぇ、などとその取り合わせはまぁ、良いとして、やっぱりおばかな映画なのであった。でも、映画館を出て、おりんさんとサンバを踊りながら、ママの晩御飯を買って、バスに乗って帰るのであった。 　「ママー、クレヨンしんちゃん見てきたよーーー！」 　「なんだってぇぇぇ！　おばかがうつっちゃうじゃないのぉぉぉ！」 　「だってパパが見ようって行ったんだもん！」　って、なんだよ、俺のせいかよ・・・・そして今日も、ジャイアント馬場ビールを飲んで、寝る。

５月２日

夕方、自宅に戻ると、おりんさんが五日ぶりに帰ってきたパパを待ちかねて走って階段を下りて玄関に迎えに来る。そして、今日の給食についてや、学校であったことなどをしゃべり始めるのであった、際限もなく・・・・あいかわらずおしゃべりなのね。 　「今日の給食はね、フルーツポンチと、三角の御飯、ねちねちしてるやつ！」 　「三角の御飯？？？って、もしかしてちまきのこと？」 　「何それ、ちまきって？？」 　「こどもの日に、子供が元気に育ちますようにと願いをこめて食べる御飯だよ！」 　「ふぅぅぅぅん、多分、それ！」　というわけで、最近の学校給食はずいぶんと気を使うんだなぁ、と感心。にしても、本当に良くしゃべる。しゃべってないときは、寝ているときか漫画を読んでいるときくらいかな？？？。 　ママが作ってくれた晩御飯を食べて、ジャイアント馬場ビールを飲んで、風船バレーをして、疲れ果てて、寝る。

　

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