2005年12月
 


   

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

12月31日

 親子3人、7時過ぎには起きだして、あーでもないこーでもないと大騒ぎしながら掃除、整理整頓。一通り片付いたところで、昨日いけなかった東京タワーへレッツゴー! とたんに目が輝くおりんさん、よっぽど東京タワーに行きたかったわけね。ちょうどママが本日が期限の「東京タワー特別優待券」を3枚持っていたので、それを使う。それにしてもこんな優待券、よくも持っていたよなぁ・・・・

 澄み渡る青空に、珍しく暖かい陽射し、いや、眩しいくらい。

 まずは展望台まで登り、これだけじゃつまらないというわけで、特別展望台へ。しかし、人気ゆえか、エレベーター待ち。
 「えぇぇぇ、待つのぉぉ!」 と躊躇するママを尻目にさっさと列に並ぶおりんさん、やる気満々!

 外の景色を眺めながら階段で待っていると、どこからか電子音が聞こえてくる! どこかと耳を凝らせば、前に並んでいる同じ年頃の女の子が、たまごっちをぴこぴこいじっている音であった。その音に触発されてか、自分の持っているたまごっちが急に気になり始めるおりんさん。しかし、それは許されない。公衆の面前で音出してたまごっちだなんて、マナー違反だ!

 「親と一緒にいるときにたまごっちするなんて、おかしいわね。どうして親が注意しないんだろう。それに、どうしてもやりたいなら音消してやればいいのに! やっぱり親の教育がなってないわね、この国は!!」 と、俺に言わなくっても・・・っていうか、そんなに大きな声じゃ聞こえちゃうじゃないの・・・って、あ〜あ聞こえちゃったみたいだよ。
 そのお父さんときたら、申し訳なさそうに、小さな声で
 「さぁ、音消しなよ、迷惑だよ・・・・」 とぼそっとつぶやいている。すると、そのお子様が、
 「いやよぉ、聞こえないじゃないーーーー! 音がしないとつまんない!」 とぐずっている。

 さぁ、どうなるか、次の展開は! と楽しみにそのやり取りを横目で観ていたら、お母さんがキッ! とにらんでたまごっちを取り上げてしまった・・・・めでたしめでたし。やっぱり、お母さんはいずこの家でも怖いわけね。その一部始終を見ていたおりんさんは、これまた小さな声で、
 「親といるときにたまごっちはだめだよねぇぇ・・・・」 って、あんた、声が甲高いんだから、ちっちゃな声のつもりでも、しっかり聞こえているじゃないの! ・・・・というわけで、はらはらどきどきしながらの待ち時間なのであった。

 待つこと20分。大人600円、こども400円も払って、20分も待って特別展望台に登ってみたが、ただの景色だけであった・・・しかし、人間て、高いところがよっぽど好きなわけね。
 またしても下りのエレベーターを待つ行列がぐるりと! 少々うんざりしながらも、それでもちゃんと行列に20分ほど並んで、下の階まで降りる。4階で降りて、蝋人形館と、ギネスブック館へ。何が悲しくて大晦日に蝋人形館だよ、と思いつつも、入りたい入りたいとわくわくどきどきしているおりんさんの嬉しそうな顔を見ると、やっぱり入っちゃうバカ親なのであった。

 終了後、昨日に引き続き、恵比寿三越でお買い物。「なます」と「トロ」と、「スィートトマト」。正月用に買ったのに、昨日の晩御飯で全部食べちゃったもんなぁぁ。ついでに、冷凍ピザも美味しそうなので買ってしまった。食料を買い込んだあとは2階書籍コーナーで、正月用の本を購入。

 帰りに近所でそばを食べ、車にガソリンを満タンに入れて、自宅に戻った頃にはもう夕方。さっそくリハビリ散歩。自転車に乗ってついてくるおりんさんと、お散歩大好きのタンバリンを連れて、1時間ほどウォーキング。
 夜は、「ドラえもんスペシャル」「紅白歌合戦」「プライド小川ー吉田」「神の子KID山本ー須藤元気」をはしご。やっぱり紅白歌合戦だよなぁ♪大晦日は! 親子3人で年越しできることのありがたさよ・・・・

12月30日

 「どっか行こうよお!」
 「どっか連れてってよー!」
 「退屈だよ〜〜〜!」 と小うるさいおりんさんを連れて、まずは恵比寿三越へ。お正月のお買い物。
 え〜〜っと、なますに、かに足に、トロに、煮物の材料の里芋と竹の子に、肉に、イクラに、スイートトマトに、みかんに豆腐にいちごでしょ・・・あ、それからお雑煮の材料も! ・・・って、あんまし一度に食べるとまた尿酸値高くなるから、
 「プリン体の多いものは、ダメね!」 と妻に駄目だしされながらも、あれこれと美味しそうな食材に心が動く。

 「あれ、栗きんとんは?」
 「高い! 家で作る!」
 「たい焼きは?」
 「買おう買おう!」
 「フレッシュフルーツジュースは?」
 「バッチグー!」 などなど、買い物籠をおりんさんに押してもらいながら、買い物客でごった返す地下食料品売り場をうろうろ。うろうろしているだけで、なぜか楽しい気分になるのは、親子3人だから?? それともあさってはお正月だから? あっというまに買い物を終えたら、
 「東京タワー連れてってよーー!」 と小うるさいおりんさんを乗せて、東京タワーへ。しかし、小うるさいおりんさんも、車の中で熱々のたい焼きと、のど越しさわやかな「アップルマンゴージュース」と「洋ナシジュース」絞りたてを飲んで、これまたご機嫌。空は澄み渡り、親子3人で高いところに登るにはうってつけの小春日和。

 ところが、東京タワー地下駐車場は数珠繋ぎ。
 「・・・・この年の瀬に同じこと考えて東京タワーに来る家族連れは一杯居るわけね!」
 「大阪ナンバーや札幌ナンバーや、名古屋ナンバーまであるぞ!」
 「どうしてこんなに待てるんだろう?」
 「帰ろう帰ろう!」 などと言いながら、駐車場入り口で待つことをあっさりと拒否して家に帰ろうとするママとパパ! 極端にせっかち。

 「えぇぇぇ、か、帰っちゃうのぉぉぉ・・・」 と、悲しみのどん底に突き落とされるおりんさん。しかし、いくら悲しんだって、待つことのへしなさに耐えられない二人が居れば、多数決で2−1!
 「やっぱりかえっちゃうのぉぉ・・」
 「帰る!」 というわけで、へこんだおりんさんは、あ〜〜〜ぁ、車の後部座席でいじけて寝ちゃったよ、っつうか、いじけて寝た振り。

 「わかったわかった、明日の朝早くなら空いてるだろうから、明日連れてきてあげるよ! パパとママも待つことができない性格なの知ってるでしょ!」 などとなだめて、自宅に帰ってもいじけているおりんさんを、タンバリンのお散歩に連れて行く。自転車に乗って、近所をお散歩。そのうち疲れたタンバリンを買い物籠に載せて(意味ねえじゃねえか)、ようやく機嫌が直るおりんさんなのであった。

 夜、さっそくトロとなますと里芋の煮物を作ってもらい、美味しくてバカ食い。あ〜〜あ。お正月用のトロとなますなのに、もう全部食べきっちゃったよ・・・
 「じゃあ、明日も買いに行こうか、なますとトロの刺身だけ!」 というわけで、相変わらず美味い食べ物には計画性の無い家族なのであった。

 いっしょに「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のDVDを観ながらみかんを食べて、寝る。

12月28日

 「リーちゃんのゲーム充電器が、あったのよぉぉ!」 と妻の弾んだ声。どこかというと、くみちゃんの家の戸棚に!
 「な、なんでそんなところにあったのだ!」 と聞くと、
 「大切な充電器だから箱に名前書いておきなさい! って言ったでしょ。リーちゃんたら几帳面だから、くみちゃんにマジック借りて名前書いて、そのまんまマジックといっしょに棚の中に充電器の入った箱まで片付けちゃったってわけよ!」 と、今にも噴出しそうな笑顔の妻。(・・・あんた、そんな可笑しそうにしなくっても。リーちゃんが充電器なくしたとわかったときに鬼のように怒ってたじゃないの!) というわけで、無事充電器も見つかって、おりんさんはすっきりした気分なのであった!

12月25日

 二階からママのけたたましい声が聞こえる!
 「どうしてなくしちゃったのよぉぉ! 昨日パパに買ってもらったばっかりでしょうが!」 と。そしてすすり泣くように半べそ状態のおりんさん。声にならない。

 「どうしたの?」 とママに聞いてみる。
 「昨日パパにクリスマスプレゼントしてもらった、ゲーム機の充電器を失くしちゃったのよ!」
 「ええええ! 昨日の今日でぇぇぇ! 一体どうしたら無くせるのよ! 昨日、喜んで遊んでいたくみちゃんの家にはないの?」
 「さっき電話して聞いたわよ! くみちゃんちにも無いって! 昨日のごみは今朝、捨てちゃったって!」
 「そりゃ大変だなぁぁ・・・・」

 「もう、嫌になっちゃうわよ、なくしちゃうなんて! 物を大切にしないなんて許せない! お調子者なんだから、もう! 充電器がないと遊べないじゃないの!」 と怒りが増幅するママ。
 「買ってもらったものを大事に使えないんだったら、もう一生ゲーム禁止!」 と、パパにまで叱られたおりんさんは、すでに、大泣き!
 「泣いても許しません! 失くした人の責任です! 探し出しなさい!」 とパパに言われて必死に家中探すも、やっぱり、ない! そうこうするうちにお出かけの時間となり、残念ながら、ジ・エンド。

 お出かけのパパの車の中でも泣きじゃくるおりんさん。ちょっと叱りすぎたかなぁ・・・そろそろなだめてあげよっかなぁ・・・と、かわいそうになり、
 「じゃあ、渋谷のサクラヤで買ってあげるよ、充電器だけ!」 というわけで、「物を大切にする心!」をママとパパにさんざん叩き込まれてから、サクラヤへ。首尾よく充電器を手にしたおりんさん、さすがにばつが悪そうな表情。それでもママに買ってもらった充電器を手にしたとたんに、天使のような笑顔に逆戻りするのであった。
 おまけに、朝から心配で心配で食べ物ものどを通らなかったはずなのに、パパが買ってきてくれた吉野家の牛焼き肉丼をがつがつたいらげて、ご機嫌なのであった・・・・ふんとうにもう!

12月24日

 今日はクリスマス。
 「どっか行きたい! どっか行きたい!」 とからだをねじりながら地団駄ふむおりんさん。
 「わかったよ! どこ行きたいの?」
 「ディズニーランド!」
 「・・・クリスマスイブにディズニーランドに行ったらラッシュアワーの山手線よ!」 と即却下するママ!

 「んじゃあ、映画!」
 「却下!」
 「水族館!」
 「却下!」 と、ことごとくママに却下されるおりんさん。

 結局、車を運転するパパが、
 「新宿伊勢丹にしようか!」 と一声発すると、
 「そうしよう!」 とママが同意。ママの同意を取り付けて行き先決定・・・って、ママのお買い物優先なわけね。しかし、おりんさんもディズニーランドよりも、より欲しい「ゲーム機」があり、ぶちぶち言わずに、
 「いっせたぁぁぁん! レッツゴー!」 とウエストバッグを締めて臨戦態勢なのであった。

 年末とはいえ意外と都内は空いており、駐車場もほとんど待たずにイン。し、しかし、新宿伊勢丹の店内はそれこそラッシュアワーの山手線車内並み。人混みをかき分けかき分けしながら、おりんさんが迷子にならないように3人手をつないで目的地の売り場へレッツゴー。パパの帽子・サングラスを購入し、ママがいつも寄る靴屋さんでだべり、そして最終目的地のおもちゃ屋さんへ!

 親子3人で20分くらい買おうか我慢しようか家族会議し、結局、買うことに決定。その瞬間小さくガッツポーズするおりんさんなのであった!

12月22日

 夜、自宅に戻り、久しぶりに親子3人でおでんの晩御飯。3人そろうとおりんさんも嬉しいのか、食欲が進むようだ。たらふくたべて、パパのソファの後ろに寝っころがって、
 「食べてすぐ横になると牛になるって言うんだよね〜〜!」 と言いながら、
 「でも、牛になんてならないよねぇ〜〜 ^^!」 だなんて、自分で突っ込むなよ!

 今日で小学校は終業式。さっそく年賀状をみんなに書いているのであった。一言ずつ、みんな違う言葉が書いてある。
 「えがおをありがとう!」
 「ことしもよろしく!」
 「またあそびにきてね!」
 「ともだちでいてね!」 などなど。意外と几帳面なのね、字はいまいちだけど・・・

 そして、
 「さぁ、書初めしなくちゃ!」 っていうもんだから、
 「書初めはお正月だよ!」 と言うと、
 「だって宿題なんだもん! はやくしなくっちゃ!」 と今にも書初めしそうな勢い。
 「だめだめ。書初めは、お正月にするの。日本はそういう国なの!」 とわけのわからない駄目出しをして、書初めしたくてうずうずしているおりんさんをなだめて、ママといっしょに「ヨーロッパ神経衰弱」をする。

12月20日

  4時半起床。おりんさんの部屋でベッドにもぐりこんでパソコンしていたら、ベッドが短くて足が出て冷え込んでしまい、慌ててママとおりんさんの寝ているベッドにもぐりこんで、おりんさんの体温で暖まる!
 「うっひゃあー、冷たいぃぃっ! やめてよパパー! あっち行ってよぉ!」 とおりんさんに叱られながらも、おりんさんの背中に冷たい手と足をくっつけて暖まるのであった! 暖かい! さんざん暖まってから、7時にベッドから起き出し、朝ごはんの準備。昨晩ママが作ったスクランブルエッグと中華スープを温め、海苔ご飯! そしてオレンジジュース。

 9時前に自宅に戻り、首を長くして待っていたおりんさんとおしゃべり。今日は水泳教室は行ったのだが、公文教室はお休みしたとのこと。一日に二つも続けて習い事はきついよなぁ、そりゃ!
 「宿題しながらパパが帰ってくるの待ってたんだよ!」
 「ちゃんとお風呂に入ったよ!」
 「ママにチャーハン作ってもらって食べたよ、晩御飯!」
 「明日の学校の用意したよ、時間割そろえたよ!」 と、パパの聞きたい質問を、パパが聞くより先に、まとわりつきながら報告してくれる。あれこれ話しながら、いっしょに寝るのであった。

12月19日

 自宅に戻ると、おりんさんが待ちかねたように抱きついてくる。
 「やったー、やっと退院できたね! 今日はいっしょに寝てくれる?」 というので、湯たんぽ代わりに抱っこして、寝る。そしたら、タンバリンまで間に割り込んでくるのであった。

12月17日

 夜、仕事から帰ったママとおりんさんがお見舞いに来てくれる。おりんさんは手紙を書いてきてくれた。
 「パパも私に手紙書いてね!」 とおねだりするので、
 「わかった。明日お見舞いに来てくれるまでに書いておくよ!」 と答える。さんざんパパのベッドにもぐりこんだりお見舞いのお菓子を食べたりして、フィギュアスケートの真央ちゃんを見てから、帰っていくのであった。

12月15日

 手術中にやってきてくれたのであろう、ママとおりんさんが先生から手術の経過と今後のリハビリ過程を聞いている。

 おりんさんは昨日と同じくパパのベッドの横にもぐりこんで、うっしっし言いながら、誕生日プレゼントにうーたんにいただいた「新たまごっち」で遊んでいる。しかし、
 「親と一緒にいるときには、マンガ読んだりゲームしたりしてないで、いっしょにお話しなさい!」 とママに叱られていたのであった!よって、今日の給食の話や、掛け算の4の段について練習したりする。

12月11日

 約束していた「ハリーポッター炎のゴブレット」を観に出かける。親子3人。

 返りには、東急プラザ5階の本屋さんで、それぞれが読みたい本を買い、1階のコージーコーナーで誕生日ケーキを買い、お昼ご飯に9階でお寿司を食べて、帰る。
 夜は、ママのお料理で、晩御飯。ハッピーバースデーおりんさん♪ と歌ってケーキのろうそくを消して、お祝いをしたのであった。 ご飯食べたら「ミッケ」。

12月9日

 ふと見ると、ベッドの脇におりんさんの学校へ着ていくお洋服とかばんと手袋と帽子がきちんとたたんでおいてある。おりんさんの仕業だ。誰に似たのだろう、この几帳面さは。ママでないことだけは確かなので?やっぱり俺に似たのであろう。

 7時過ぎにはおりんさんを起こし、ママが昨日作ったまぜご飯とわかめ味噌汁を、温めて食べさせる。
 「パパはこんどいつ帰ってくるの?」
 「日曜日の朝7時だよ。夜行列車で帰ってくるからね!」
 「やったぁ、じゃあ、ハリーポッター連れてってくれるの!」
 「そうだよ、おりんさんの誕生日だからね。ママも一緒に行くんだよ! 今日から公文の教室でしょ。がんばってね!」
 「は〜〜い! うれしいなぁぁ!」 と元気よくかばんを左手に持って玄関を出て行くのであった。

12月8日

 自宅にたどり着いたのが8時半。おりんさんに
 「パパの晩御飯ある?」 と聞くと、
 「ママがまぜご飯作ってくれたよ!」 と晩御飯の準備をママと一緒にしてくれるのであった。コンビニで買ってきたボジョレヌーボーミニボトルを空けながら、おりんさんといっしょに晩御飯を食べる。

 「パパー、音楽の時間に習った歌、教えてあげるよ!」 と紙に書いて教えてくれる。
 「教えてあげるよ!」 ということは、当然一緒に「歌いなさい」ということであり、ほろ酔い気分でいっしょに歌わされるのであった。でも、なんであんたに音程♪♪直されなきゃいけないのよ、俺のほうがうまいじゃん、と思ったが、口答えするとさらに突っ込まれるので、黙って歌うのであった・・・・さんざん歌ってから、ママに内緒でアイスクリームを二人食べて、寝る。

12月7日

 朝、妻に新しい本をもらう。「恋愛より 楽しいことがあるなら 教えて」(高見恭子)
 ふむふむ、白地に赤いリボンを結んだなかなかおっしゃれーな装丁。ぱらぱらとページをめくっていると、となりでそれを眺めていたおりんさんが
 「かつおんな、ありえないおとこ、むしんけいなおんな、おとこのまえをあるくな、こいするかお、その恋の果て・・・」 などと、ブックカバーの目次を読んでいる。
 ほぉぉ。勝つ、恋、顔、果て、無神経・・・って、ずいぶんと漢字を一杯覚えたのね。いっつも「りぼん」や「ちゃお」読んでるからなぁ。

 それにしても、「錆びた女」を、あてずっぽで「ふるびたおんな」と読んだセンスは、なかなかいいぞ!
 そうこうするうちに、
 「パパが書いた ”り・お・ん” 読ませて!」 と、パパが4年前に書いた「り・お・ん」をおねだり。
 「いいよー!」 と、本棚から下ろしてあげると、嬉しそうに両手で受け取ってベッドの上で読んでいるのであった。

 登校時間がきて、7時50分にいっしょに玄関を出て出発。
 外は寒い! 昨日の反省を踏まえて、黒タイツの上にジャンパースカートをはいて、暖か気分で小学校に出かけていくのであった。あれ、でも、黒かばんを両肩で担ぐんじゃなくて、左手に持っているぞ!
 「どうしたの。肩から担がないの?」 と聞くと、
 「このほうが、おりんさんにとってはおっしゃれーなのよねー!」 とママが口を挟むのであった。

 そして、金曜日から「公文」に行くことになったおりんさん。勉強したいのかなぁ・・・えりちゃんもあすかちゃんも行ってるらしいからなぁ・・・というよりも、公文のおしゃれなかばんが気に入った、らしい。

12月6日

 ・・・・ハッと何か悪い予感がして再度起きて目覚まし時計を見たら、おおおお、すでに7時50分。やばい、おりんさん起こさなきゃいかんのに、寝過ごしちゃったよ、
 「おいおい、おりんさん、早く起きなきゃ、7時50分だよ! 学校に行く時間だよ!」
 ・・・寝ぼけ眼でテレビの時報を確認するおりんさん。
 「ああああっ! 7時50分じゃないよ、7時48分だよ!」 って、へ理屈ぶっこいてる場合じゃないっちゅうの!
 急いで着替えるおりんさん。

 あれ、こんなに寒いのに、ジャンパースカート?? 最近は必ず寝る前に翌日着ていくお洋服を選んでベッド脇に靴下までそろえておくおりんさん。
 ママがそれを見て笑いながら言うには
 「テレビ見ながらでも、素敵なファッション見つけると、あれはイイ! と言っちゃって、ファッションに目覚めたのよ!」 というわけで、今日のファッションはそのジャンパースカート? でも、ひざ上20センチはありそうなミニじゃんか。ファッションもいいけれど、風邪引いちゃ身もふたもないと思うんだけどなぁ。

12月2日

 今朝はトースト。しゃきしゃきっと着替えて出かけるおりんさん。もうランドセルではなく、リュックサック型のバッグを担いで出発。これが流行っているのだろうか。ランドセルのほうが可愛い気もするのだが、嬉しそうに黒いバッグをランドセルのように担いで出かけていくのであった。

12月1日

 おりんさんは、今朝おじやと豚汁の朝ごはん。おじや、っちゅうよりも、梅干を入れて煮込んだだけのおかゆかなぁ。しかし、それでも「おいしいおいしい!」 と言って食べてくれると嬉しいのであった。でも、食べながらNHK教育テレビの「ドンファン」の踊りに熱中するあたり、まだ子どもなわけね!
 タンバリンの散歩がてら、ひさしぶりに小学校まで送っていく。駅前は通勤通学の人でごった煮状態。当然、車も走る。こんな危ない通学路なのかなぁ、と改めてビックリ。黄色い旗を持った学校補助員のおばさんが子どもたちを守ってくださっていることに、感謝。

 おりんさんが小学校で作った作品を見せてもらう。
 「これ、何?」
 「家族のベンチ!」 ということで、おりんさんをひざに抱っこしたパパと、ママが、寄り添って赤いベンチに座っている。器用に紙粘土で作った親子3人だ。なかなか心温まる、そして赤いベンチの色が素敵な作品じゃないか! ベンチのデザインも、背もたれが三角と四角でシュールだ。 センスいいぞ!

 「この作品のテーマは? どうしてこういう作品作ろうと思ったの?」 と聞くと、
 「沖縄に家族で旅行に行きたいから!」 と答える。ドキ!!・・・今年の夏、総選挙のせいで計画していた二泊三日沖縄旅行に行けなかったこと、いまだに根に持ってるわけね。
 「ら、来年こそ沖縄に連れてってあげるからね・・・」 と冷や汗で答えるのであった。

 夜、家に帰るとおりんさんが寝た振りをしていた。
 パパが着替えていると、まるで「貞子」のように暗闇からぬぅ〜っと顔を出すものだから、怖がりのパパはビックリして腰を抜かすのであった・・・それを見て大笑いのおりんさん。ふんとにもう、親をからかうにもほどがあるっちゅうの!
 そして、いけないと知りつつも、コンビニにアイスクリームを買いに行って二人でかじるのであった。どうして冬が近づくと夜中にアイスクリームを食べたくなるのであろうか。

 

  

 2005年11月へ 

 2006年1月へ 


 親バカのページ トップへ