2005年1月
 


   

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

1月31日

 夕方、自宅に戻ると、おりんさんとひなちゃんとえりちゃんが遊んでいる。今日は児童館が休館日なので、うちに遊びに来たようだ。女の子らしく、歌を歌ったり絵を描いたりおしゃべりしたり、かしましい。女3人寄るとかしましい(姦しい)というのはその通りで、あのタンバリンでさえ、うるさくて犬小屋の中に隠れている・・・・

 夜、ベッドに寝転がっていると、おりんさんが「本当にあった怖い話(ほんこわ)」を見始めた。パパが怖くて横を向いていると、わざわざパパの両耳を引っ張って画面を観させるのであった・・・・怖いっちゅうの!

1月27日

 自宅に戻ってシャワーを浴びて着替えていると、ママがおりんさんに話しかけている。
 「新しい筆箱もっていって、ふぅん、新しいの買ってもらって良かったね、だけでそれ以上話題にならなかったらどうするのよ!」 と痛いところをつくと、ベッドの中のおりんさんは、へこんでしまってベッドの奥深くに沈んでしまうのであった・・・・筆箱事件のその後やいかに????

 夜、自宅に戻り、おりんさんに筆箱事件のその後を確認。
 「で、お友達に何か言われたかな、新しい筆箱もって行ったら・・・・」
 「ぜんぜん!」
 「・・・・どして?」
 「だって、リーちゃん自慢しなかったもん。かっこ悪いから。何も言わなかったから!」
 「ふぅぅぅぅん。」 というわけで、静かな結末を迎えたのであった!

1月26日

 朝起きたら、さっそくおりんさんとママとパパとで「筆箱」ミーティング。
 「今の筆箱はまだ使えるんだから新しいの買わなくてもいいじゃない!」 とママ。
 「モノは大切に使わなくちゃねぇ。友達が新しいの持ってるからって自分も欲しいだなんて、おりんさんらしくないよ!」 とパパ。

 「ふでばこ、ふでばこ、ふでばこぉぉぉぉぉ! ナイトメアーの筆箱!」 と、いつの間にかキャラクターまで下調べしているおりんさん。でも、そのキャラがポケモンとか、ぴちぴちピッチとか、ミッキーとかではなく、「ナイトメアー」ってところがおりんさんなりのこだわりがあるらしいのだ。

 やっぱり、「友達が持っているから欲しい」というよりも、「センス」の問題が比重を占めているわけなのね。まぁ、筆箱が二つあってもいいんだけどね・・・・というわけで、今夜はママがテレビの仕事でいないので、パパが近所の文房具屋さんへついて行くことにする。さぁ、首尾よくお気に入りのセンスの「筆箱」をおりんさんは手に入れることはできるのであろうか・・・・

自宅に戻り、待ち構えていたおりんさんといっしょに近所の文房具屋さんへ!
 肩車して歩いていると、たまちゃんのお母さんがお仕事から帰ってくるところにばったり出会う。
 「あら、馳さん、筆箱買いに行くんですか?」(このはせ日記をチェックしているみたいだ!)
 「そうなんですよ、気に入ったのがあればいいんですけどね!」 と答えていると、おりんさんが
 「パパー、言わないでよー、筆箱買うこと!」 と文句たらたら。

 「どうしてさ!」
 「だって、みんなに筆箱買ったことばれちゃったら、びっくりしないジャン!」
 「・・・・え?」
 「だって、新しい筆箱持っててもさ、みんなが知ってたらびっくりしないジャン!」
 「びっくりさせるために筆箱買うの?」
 「だってぇ・・・」
 「そんなの、みんなは、あ、新しい筆箱買ったのね、良かったね! で終わっちゃうよ。そんなことで自慢しても意味ないジャン。それよりも、物を大切に使い続けるほうが大切なことだよ!」

 「わぁかってるよおおおおおおおお! わかってるから、早く買いに行こうよぉ!」 というわけで、パパに説教されてちょいと唇を尖らせるおりんさんなのであった。文房具屋さんにいくと、あっさりと
 「これがいい!」 と決断したおりんさん。缶製の、シンプルなエンジェルデザイン。
 「これでいいの? もっとえらばなくていいの?」
 「これがいい!」 というわけで、決断の早いのはパパ譲りなのか、見て、5秒で決定してしまった。

 「380円だよ、いくらかわかる?」
 「わかるよー、380円でしょ!」
 「そう。この380円を稼ぐためにパパもママも朝から夜遅くまで働いているんだよ!」
 「りーちゃんはお年玉いっぱいもらってかせいだよ!」
 「・・・・・・・そういう問題じゃないの。お金を稼いで生活するためには一生懸命働かなきゃいけないんだから、お金は大切に使いましょうってことよ。」
 「そうだね、わかった! 大切に380円の筆箱使うよ!」

 ・・・・・・・本当にわかっているのだろうか・・・・家に帰ったら、さっそく今までの筆箱の中から鉛筆と消しゴムを取り出して新しい筆箱に入れ替え、鉛筆削りで先をとんがらせているのであった! さて、筆箱事件の今後やいかに??

1月24日

 夜、おりんさんが学校で「筆箱事件」を起こしたとママから連絡が入る。
 3学期になって、ともだちがそろいもそろって新しい筆箱を買ってきて見せびらかすもんだから、古い筆箱のままのおりんさんは悔しくてトイレに入って一人で悔し泣きをしていた、という話。

 「でもさぁ、今の筆箱使えるんだからいいじゃない。友達はおそらくお年玉をいただいて、新しい筆箱を買っただけじゃないの? そんな、筆箱の古い新しいにこだわることもないじゃない。人が持っているものをうらやましがって泣いてたんじゃ、何かあるたんびに悔しがることになるよ。そんなこと、人生にとって深い意味ないじゃない。モノにこだわるのっておりんさんらしくないよ。新しい筆箱持っているお友達がいて見せびらかしていたら、あっ、そう、良かったね、の一言で済ませればいいじゃない!」

 「うううううううううううんんんんん・・・・可愛いふでばこ、ふでばこ、ふでばこ、ふでばこおおおおおおおお!」 とパパの言うことを理屈ではわかっていながらも、筆箱筆箱と連呼するおりんさんなのであった。
 どうも、筆箱の新しい古いもあるが、それよりも「可愛い筆箱を持っているセンス」を競い合っているのが本質のようでもある。さて、この筆箱事件の行方や、いかに!

1月14日

 おりんさんの小学校から依頼を受けて、6年生の「国会と政治」についての授業をする。来週、国会見学をすることになっているのでその事前授業。

 終了後、おりんさんのクラスに見学に行くと、まだ休み時間がすんだばかりで、子供たちは校庭から帰ってきたり次の授業の準備をしたりであわただしいことこの上ない。これじゃあ、担任の先生も大変だよなぁ。おりんさんは、
 「パパ、ちょっとこっちに来て!」 とパパを廊下に連れ出して、
 「パパいつ帰ってくるの、今度?」
 「もう帰っちゃうの?」 と泣きそうな顔をして、パパのひざに座りながらつまらなそうにいう。

 「今度は月曜日に帰ってきますから、ママの言うことを聞いてがんばってね!」 と激励すると、
 「ウン」 と小さくうなずいて、走って教室の中に入っていくのであった・・・・・名残惜しいものの、国会対策委員会が正午に始まるので、急いで運転して国会へ向かう。

1月13日

 夕方、自宅に戻り、仕事のある高見さんと交代しておりんさんの面倒を見る。
 「リーちゃん晩御飯どうする? パパが作ろうか? それともデニーズ? ラーメン? おでん?」 と聞くと、一言、
 「んーーーーと、焼肉!」 というわけで、コートを着込み、毛糸の帽子をかぶり、近所の焼肉屋さんへ、二人で自転車に乗って直行! 夜風は冷たいが、おりんさんが一生懸命自転車をこいでいるのを眺めていると、心は温まる。

 「パパー、横断歩道で信号がちかちかしているときは停まりなさい! 青のときだけ進んでいいんだよ!」 と、パパに交通指導するのであった。

 

  

 2004年12月へ 

 2005年2月へ 


 親バカのページ トップへ