2004年10月
 


   

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

10月28日

 夕方、自宅に戻るとおりんさんがいない。児童館に迎えに行く。
 午後5時を過ぎて「5時だ帰るゾウ!」の音楽に乗って友達と一緒にぎゃあぎゃあさわぎながら出てきた。その甲高い声でパパを見つけると、「やったーー!」とさらに甲高い声で叫ぶのであった。
 パパの折りたたみ自転車の前に乗っかって、大喜びなのであった。

 夜は夜で
 「今日はくろかわのてちょう見なきゃ!」 とおばさんみたいなこと言ってる。
 「何、そのくろかわのてちょうって?」
 「知らないの? おもしろいんだよねぇ、これが! おんなのたたかいだよ!」 と、さらにおばさんチックな口調なのであった。

10月27日

 夜、自宅に戻ってベッドの上にごろごろしているおりんさんに、
 「宿題終わったかな?」 と聞くと、またしても急にベッドにばったり倒れこんで動かない、ふり。
 「まだなんでしょ、やらなきゃあ!」 というと、
 「パパがいっしょにやってくれたら、する!」
 「いいよ、いっしょにやってあげるよ!」 というわけで、おりんさんのベッドに入り込んで、パパは東京スポーツ新聞を読みながら、となりで一生懸命「計算ドリル」をしているおりんさんを見守る。

 足し算と引き算の応用問題。そして、国語の教科書の84ページから91ページまでの音読。まず先にパパがお手本で読み、その後おりんさんが読む。姿勢良し、声の大きさ良し、詰まらずに読めて良し! 算数よりも国語のほうが好きみたいだ、字も上手になったし! 机で本読みをしていたのだが、パパがベッドの中に入っているのでいっしょにベッドに入ってきて、パパに教科書を持たせて、音読。3回読んで、今日の宿題終わり。

10月25日

 お昼休みにちょいと抜け出して、新宿伊勢丹へ。おりんさんの「七五三」。髪を結い、化粧をし、着物を着せて、写真を撮る。たったそれだけで、べらぼうな金額がかかる・・・・けれども、娘の記念にそんなこたぁ言ってられない。
 自宅と、金沢と小矢部の実家の分の写真セットを注文し、支払いを済ませたら財布の中はすかすか・・・・

 夜、官邸前で坂道ダッシュ10本。終了後、米沢電気工事株式会社の米沢社長と、意見交換の懇談会。
 自宅に戻ると、リーちゃんが「妖怪大事典」をママに買ってもらって嬉しそうに読んでいた。妖怪、ねぇぇ。妖怪調査に真剣に取り組んでいるのはいいんだけど、なぁ。

10月24日

 夕方、東京に戻り、新潟地震の情報収集。明後日にも総理は新潟に入る模様。昨日は東京映画祭の開会式と地震が重なり、地震発生後も開会式に出ていたとしてマスコミから叩かれているところでもあり、早い段階での現地視察が必要。
 臨時国会も開会中であり、補正予算編成や被害状況の把握などなどを含めて、早急なる対応が必要。

 夜、おりんさんが
 「みずきしげるの妖怪事典が欲しい!」 というので、学芸会に出席できなかった罪滅ぼしも含めて、親子3人で本屋さんに出かける。しかし、
 「夏も過ぎたので、先月で妖怪コーナーは終わりました!」 と店員さんのつれない返事。
 落ち込むおりんさんをなぐさめて、本屋さん横の焼き鳥屋で腹いっぱい焼き鳥を食べて、帰る。それにしても、「水木しげるの妖怪事典」、どっかに売ってないかなぁぁぁ!

10月22日

 「パパ、学芸会来てくれるの?」
 「・・・ごめんねぇ、金沢だからさ、いけないんだよねぇ・・・」
 「あ、そ」
 というわけで、それ以降は口もきいてくれないのであった。だんだんと、パパの居場所がなくなる我が家であった。

10月21日

 夜、家に帰るとリーちゃんが手紙をくれる。
 「きょうのふれあいのじこく」 というタイトル。

 「ねこのあしわみじかい。ねこわかわいい。ねこのはなわぬれている。ねこわうごくものがすき。いつもねこといぬわけんかする。ねこわこわいときもある。ねこのてわ四こしかない。きょうねこのあたまをさはったらきもちよさそうだった。ねこをもったらあたたかかった。みみがかさかさだった。ねこのしっぽはふわふわだった。ねこのめはちゃいろ。えんぴつであたまをむにってさわったらかわいい。ねこのくちわへのじです。ねこのひげわつるつる。ねこのしっぽわながい。ねこのみみわちゃいろ。  おわり」 だって。

 まだ「は」と「わ」の区別がついていないが、よく猫を観察していた。でも、どうしてタイトルが「きょうのふれあいのじこく」などと大人じみているのだろう??? 手紙の裏には「なまえ はせりおん いてざ うしどし たんじょうび 12がつ11にち いちごがすき。 ピーまんがきらい。」 とも書いてあった・・・・

 ランドセルをチェックすると、明日の宿題に「がくげいかいでがんばることのさくぶん」が書いてあった。
 「だいすきなままにみにきてほしい」 と書いてあったが、
 「大好きなパパに来て欲しい」 とは書いてなかった・・・・やっぱり、パパがお仕事で学芸会を観にいけなくなったことが尾を引いているのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

10月20日

 夜、台風が首都圏直撃。高見さんが仕事でいないため、おりんさんに晩御飯を食べさせる。
 おでんとラーメンと、ごはんとおしんこ。パパも一緒に食べるつもりで作ったのに、博多ラーメンを全部食べてしまったおりんさん・・・・パパといっしょにごはんを食べると、いつもより一杯食べてくれるので嬉しい。

 「漢字の書き取り」の宿題と、明日の時間割をチェック。
窓を打つ激しい雨の音を聞きながら、セブンイレブンで買ってきた「コボちゃん」の4コマ漫画をことのほか嬉しそうに読むのであった。でも、読みながら、4コマ漫画のオチを理解できないと 「これなんて意味?」 と何度も聞いてくるので、疲れるのであった。

10月19日

 朝起きたら、リーちゃんがタンバリンを抱っこして、そのままパパのおなかの上に寝っころがって遊んでいる。重い・・・・寝返りを打って振り落とそうとするも、波乗りのようにうまくバランスとって、落ちない、のであった・・・・重い。

 夜、家に戻るとリーちゃんが手紙を書いてくれている。
 「パパへ。いつもやさしくしてくれてありがとう。こんどのがくげいかいにはみにきてね。りおんはにかいでばんがあるからね。みにきてね。」
 ・・・・・・・・観にいきたい! しかし、学芸会の日は、すでに地元日程が入っており、むずかしい。
 「土曜日は、パパは金沢でお仕事なんだよ。ママが行くからね!」 というと、しみじみと、さめざめと、泣く。泣いたまま、下を向いて、動かない、肩を震わせて。泣かれてもなあああ・・・・・・・・・・・・・・

10月15日

 リーちゃんが今日は歯科検診だというので、丁寧に歯磨きをさせてから学校に送り出す。あまりにも丁寧に磨きすぎて?出発に遅れ、いつもは迎えにいくたまちゃんに今日は迎えに来てもらってしまう。
 ベランダから
 「おりんさん、いってらっしゃーーーい!」と叫ぶも、しかと。もういちど
 「おりんさーーん、いってらっしゃーーい!」と叫ぶと、いやいやそうに
 「ばいばいーーーい」と振り返って叫ぶのであった。
 そろそろ反抗期??それとも、パパがうるさいだけ、かな?

10月14日

 夕方、自宅に戻るとリーちゃんが近所のなつきちゃんと遊んでいた。歌を歌いながら、二人であれこれ着替えごっこなどしながら。
 で、「おりんさん、宿題したのかな?」と声を掛けると、またまたベッドに突っ伏して死んだふりをするのであった。なつきちゃんが
 「わたしはいつも宿題してから遊びに来てるよーー!」 とにこにこしながら言うと、おりんさんは
 「よけいなこというんじゃねぇぇぇ」という口ぶりで、しおしおになりながらランドセルをチェックするのであった!

10月13日

 夜、またしてもリーちゃんとオセロ真剣勝負をし、負ける・・・・

10月12日

 夜、自宅に戻ってリーちゃんといっしょにおでんを食べる。
 「リーちゃん、宿題したの?」
 「うっ、バタン・・・・」 といってリビングで死んだふりをするリーちゃん、演技派だ! しかし、パパはしつこい。

 「宿題いっしょにしてあげるから、宿題してからまた遊ぼうよ!」 というと、しぶしぶ生き返って、自分の部屋へ。
 算数の「計算ドリル」で引き算の問題。そして、音読。30分ほどで済ませて、またオセロ。しかし、今日はマジに対戦したのにパパは負けてしまったのであった・・・・く、悔しい・・・なかなか負けを認めて素直に受け止められないパパなのであった・・・

10月7日

 夜、自宅に戻り、リーちゃんといっしょに「ホーンテッドマンション」のビデオを観る。
 こないだ福岡で買ってきた「とんこつラーメン」を作って晩御飯で食べさせると、おいしそうにぺろりと平らげる。

10月5日

 高見さんが出張でいないため、夕方、一足早く帰宅。
 自宅玄関に入った途端、外からは
 「パパーーーー! いるのーー!」 と自宅の50メートル先から叫びながら下校してくるリーちゃんの声。

 「いるよーー!」 と答えると
 「あーー良かった!」 と、また大きな返事。やっぱり子供は、自宅に誰かが待っていてあげないと不安になるのだろうか。鍵っ子の多い世の中、学童保育の当たり前になった世の中だが、子育てについて考えさせられるケースだ。

 さっそくランドセルを置いて、先生からの連絡帳をチェック。特に何もなく、音読を2本してから、明日の時間割の教科書の用意。こういう几帳面でまめなところは、おりんさんのいいところか?
 4時からの水泳教室に近所の体育館に送って行き、パパは2階の体育館トレーニング室でで練習。1回200円は、安い。さすが区営だ!
 5時には水泳が終了し、着替えて出てきたおりんさんを連れて、晩御飯の買い物をしてから帰る。
 自宅に戻って、晩御飯の準備、洗濯、ピッコロ・マーブル・タンバリンのお世話、掃除、お風呂の準備・・・と家事をこなしていると、
 「主婦は、大変だなぁ・・・・」 と身にしみて感じる。
 感じながらも、いつもあんまり家事の手伝いをしないわが身を恥じる。恥じても、やっぱり、ママがいれば、何もしないのだろうけれど・・・・・ごはんを食べて、後片付けして、お風呂に入れて、髪の毛を乾かしてあげて、いっしょにテレビを見て、泥のように眠る。・・・やっぱり主婦は大変だ!

10月4日

 2時を過ぎたころ、雨が降っているのに、遠くのほうから、甲高い声で、
 「ママーーー! ママーーーーー!」 と叫ぶ、おりん(鈴音のニックネーム)の声が聞こえる。
 ベランダに出て
 「おりーーーん! ママじゃないよ、今日はパパがいるよーーー!」 と返事をすると、黄色いレインコート、黄色い帽子に赤い傘のおりんさんがニコニコ笑いながら歩いて帰ってくる。

 「おりんさん、いつもそんな遠くからママのこと呼んでいるのかい?」
 「そうだよ!」
 「近所迷惑じゃないの? すんごいおっきな声だよ!!」
 「そっかなぁ?」
 ・・・・そっかなぁじゃなくて、50メートル先から叫んでいる声が家の中まで聞こえるんだから、尋常じゃない大声だ・・・・

 「どうしてパパがいるの? ママは?」
 「ママは風邪で病院。おりんさん待ってなきゃいけないから、パパが早く帰ってきたんだよ!」 というと、
 「やったーーー! パパ遊ぼうね!」 といいながら走って玄関に入ってくるのであった。

 ランドセルを開け、宿題のプリント(六つ七つ八つの漢字の書き取り)を仕上げてから、いっしょにテレビを見て遊ぶ。昨日のお祭りでの太鼓とソーラン踊りをやって見せてくれるのであった。

10月1日

 朝ごはんをのんびりと食べているリーちゃん。
 「今日は学校は?」
 「今日はお休みなんだよ。」
 「どうして?」
 「とうみんの日、だって!」

 「とうみんの日?」
 「そ!」
 ・・・・・・・・・あ、そっか、「都民の日」か! というわけで、ママが作ってくれた薄味のチャーハンをもぐもぐ食べながら、「カッツーンネットワーク」を観ているのであった。

 

  

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