2004年9月
 


   

 

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

9月30日

 リーちゃんが
 「パパー、リーちゃんに手紙かいてよ!」 というので、リーちゃんの机で手紙を書く。
 「いつもかわいいね。いいこにしてくれてありがとう。にこにこしているリーちゃんがすきだよ。しょうらいのゆめはなんですか?」 と書くと
 「おぉ、感動するぜ!」 と言いながら
 「しょうらいは、じょゆうです」 とその場で返事を書いてくれる。
 「女優になりたいの?」 と聞くと
 「うっしっしっし・・・・」 と笑う。 女優ねぇえええ・・・・

 寝る前にオセロをする。今日はパパが本気を出して、勝つ!
 「リーちゃん、負けること我慢できる?」 と聞くと、
 「我慢できるよ!」 と言いながら、ベッドに仰向けにひっくり返って、両足の指で、オセロの駒をばらばらに踏み散らかすのであった。全然我慢してないじゃないの!!!!!

9月29日

 シャワーを浴びて出てくると、リーちゃんがベッドでぐずっている。
 「どうしたの?」
 「ママが選んだこのズボン、いやなの、はきたくない!」 とごねている。ママは
 「似合うじゃないの、どこがいやなのよーー!」 といぶかっている。

 「どこがいやなのよ!」 と問い詰められて答えられなくて涙をためている。こういう、ファッションに敏感なところは、やっぱり女の子なのだろう。結局、上着との色合わせなのか、デザインなのか、はき心地なのか、気分なのか、何かが気に入らないということで、自分で選んだジーンズにはき直してやっと気分がおさまる。

 まぁ、朝から「そんなこと」で気分を悪くさせて、一日いや〜な気分ですごさせるのもなんだかね、ということで、ママもさして気にせずに学校へと送り出す。

 夜、自宅に戻ると、パパの部屋のドアノブに、リーちゃんからのお手紙と写真と、リーちゃん手製の木製の星型お守りが入っている。
 「馳ひろしさまへ いつもおせろとかかってくれてありがとう」 とあり、写真はなんと、今度の七五三で着る着物の試着写真だった。デパートに行ってチェックのためにとってきたらしい。そして、お守りは、児童館で作ったやつだ。入れ物の封筒まで手作り。いつもながら手先は器用だ! 枕元において、寝る。

9月28日

 空を見上げながら、心配そうなリーちゃん。
 「雨降らないかなぁ・・・晴れるかなぁ・・・だいじょうぶかなぁ・・・・」
 小学校で初めての遠足の日。もし、あやふやなようならば、教科書も持っていかねばならないし。でも、遠足の準備と授業の準備と、両方持っていくのは気分が盛り上がらないし・・・というわけで、結局、
 「今日一日は持つわよ!」 という自信満々の(根拠はないけど勘は鋭い)ママの一言で、遠足の準備で決定。

 お弁当の中身は、ウィンナーとレタスの炒め物と、果物。お茶は、ミッキーの新しい水筒に入れたし! おやつは200円分、袋に入っているし。万が一のために黄色い雨合羽も入れたし、ティッシュもハンカチも入っている。ナイキの黒い、手提げと併用のリュックサックを背負えば、もう気分はすっかり井の頭公園なのであった。

 「8時15分までに学校に行かなきゃ!」 といつもより早く、大慌てで近所のたまちゃんちにお迎えに行くリーちゃん。嬉しくて、心配で、リ−ちゃんの後にくっついていくママとパパのバカ親二人なのであった。
 コンビニで新聞を買って、登校を見送る。初めての遠足・・・・・大丈夫だろうか? また、お調子に乗って転んだりしないだろうか????    と、バカ親の心配は尽きないのであった。

 夜、自宅に戻ると、恭子の友達の「酔いどれ久美ちゃん」が遊びに来ていて、
 「焼肉食べに行こうよー!」 と誘われ、親子そろって近所の焼肉屋へ・・・久しぶりだ、肉!!!
 リーちゃんに
 「遠足どうだったの?」 と聞いてみると
 「電車に乗って井の頭公園に行って・・・・・・・」 と延延と楽しかったことの報告をするのであった。

 「でもさ、今日はリーちゃん忙しかったんだよ!」 と、こまっしゃくれたOLの口調で家に帰ってきてからの報告をするのであった。
 「3時に児童館で太鼓の練習したんだよ。お祭りの時に叩くんだよ。それも、大太鼓に選ばれたんだよ! ドンドンド〜ン カッカッ そーれ! ドドーンガドン!ってやるんだよ!」 と言いながら、「そ〜れ!」のところで両手を上に上げるのであった。

 「そいで?」
 「それから、4時には近所のプールに行って、水泳教室だったの!」 なるほど。髪の毛を触ってみると、まだ少し濡れている。
 「リーちゃん、やることがいっぱいあって、今日はほんとーに、疲れたよ。はぁぁ、忙しかった!」 と、まるで仕事に追いまくられる大人の女性のように、ため息をつくのであった。

9月27日

 夜、自宅に戻り、リーちゃんとママとおでんで晩御飯。
 リーちゃんは、明日の遠足が楽しみで仕方ないらしく、ママに準備してもらった遠足のバッグの中身を何度もチェック。
 「おやつは200円までなんだよね!」 とママに言われると、嬉しそうに「200円分」のおやつをパパに見せるのであった。
 「明日晴れるかなぁ・・・・」 と、薄ら寒い外の様子を心配そうに眺めている。小学校に入っての初めての遠足。楽しみでもあり、不安でもあり、期待に小さな胸は膨らんでいるのであった!

9月25日

 いったん自宅に戻り、着替えてリーちゃんといっしょに自転車で児童館へ。来週の「秋祭り」の太鼓を叩く練習・・・のはずが、どこでどう間違えたか午前中に終わっていて、かわいそうにリーちゃんは茫然自失。児童館の職員さんにうかがうと、来週は毎日放課後に練習していますとのこと。
 「そっかぁ、来週かぁ・・・・」
 「しゃあないよ、今日は帰ろうよ、もう終わっちゃったんだから」

 しかし、納得しないリーちゃん。太鼓を叩くのをあんなに楽しみにしていたのに、練習時間に遅れた自分がよっぽど許せないらしい。あまりにもショックが大きいので、慰めるために自転車で近くの大学構内一周サイクリングに出かける。土曜日とはいえ、文化祭の前準備やクラブ活動で大賑わいの大学構内。パパとサイクリングできたことで、すこしはリーちゃんの機嫌も直ったのであった。

9月24日

 宿題を忘れていたリーちゃん。
 「学校に行ってからする!」 と言い張るのを、
 「そういわないで、早めにやってしまいましょう。」 と、無理やり勉強机に向かわせて、漢字の「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ」の書き取りをさせる。有無を言わさず宿題をさせるパパを、恨めしそうににらむリーちゃんなのであった・・・・

9月21日

 自宅に戻ると、テーブルの上にリーちゃんからの手紙が。
 「馳鈴音より 馳ひろしえ いつもいろんなところえつれてってくれてありがとうね いつもよろしく。きょうはかれだよ。」 とあり、自分の笑顔の似顔絵とタンバリンの「わん」と叫んでいる似顔絵つき。
 「ねぇねぇ、きょうはかれだよ、ってどういう意味?」 とベッドにねっころがってママとテレビを見ているリーちゃんに聞くと
 「リーちゃんね、今晩カレーライス作ってもらって食べたの!」 とのこと。

 「いいなーーー! パパのカレーライスはないの?」 と聞くと
 「おとなには、ない!」 とのつれない一言なのであった。 

9月20日

 リーちゃんと近所のコンビニへ買い物に行くと、夜空の月を眺めながら
 「女は夕焼けとお月さまは見ちゃいけないんだよ!」 と突然独り言。
 「な、なんで??そんな迷信、誰が言ってたの??」
 「ほそきかずこ! テレビで言ってたよ!」・・・・・・・・・ほ、ほそきかずこ、ねぇ・・・・なんか、教育上、よろしくないような気もするが、この影響。

 でも、一応聞いてみる。
 「どうして見ちゃいけないの?」
 「不幸せになるんだって! あ〜〜〜怖い!」ってか、怖いと思っているテレビっ子の小学校1年生のリーちゃんこそ怖いよ!

 家に帰ってみると、今度は高見さんが9時からの「冬のソナタ特集」に釘付け。
 「いっぺいくんのママもきっと見てるよね!」といっぱしの口を利くリーちゃん。にしても、ヨン様の誕生日に彼の母校を訪ねて涙を流す冬ソナファンて、怖い気もするが・・・・とつぶやいたら
 「私も共感するわ、このおばさんたちに!」 と眼をウルウルさせる高見さんなのであった・・・・リーちゃんまで、ヨン様のインタビューに釘付け・・・・・

9月16日

 リーちゃんが熱っぽい。
 「どうする、学校休む?」
 「んんんん、どうしよっかなぁ・・・・」
 昨晩はランドセルの中身も時間割どおり整えて、学校へ行く意欲満々だったのに、一晩明けてみればこうなのだから、やっぱりまだ小学校一年生だ。

 「熱っぽいし、顔が具合悪そうだから、おやすみしなさい!」 と引導を渡すと
 「はーーい、リーちゃん寝てるね!」 と意外と素直に言うことを聞く。いつもなら、調子良けりゃあ歌って踊って走り回っているのに、ベッドに横たわったままじゃあ、こりゃやっぱりよっぽど具合悪いんだろう。

 休ませる。

 夜、自宅に戻って締め切りの原稿を2本書き上げながら、リーちゃんのお世話。途中、コンビニに買い物に行く用事ができて、
 「パパ、一人でコンビニ行ってくるから、リーちゃん待っててね!」 というと
 「やだ、さびしい!」 というので、おんぶしてコンビニに出かける。おんぶして自宅玄関を出るときに
 「はぁぁーーー」 と深くため息をつくリーちゃん。
 「どうしたのさ!」
 「・・・・だって、こうしてパパといっしょにいられる時間ってすくないんだなあぁって思うと悲しいんだもん・・・・」 と泣く。

 「泣かないでよ、パパはいつも一緒にいるじゃないの!」
 「だって、お仕事で金沢に行かなきゃ行けないでしょ・・・・」
 「・・・・パパは必ずすぐに帰ってくるよ。リーちゃんといつもいっしょにいてあげるから、泣かないでね!」 と慰める。ずっとおんぶして買い物から帰って、ベッドに寝かせて、抱っこして、寝る。

9月14日

 「パパー、リーちゃんね、おばあさんの役なんだよ!」 朝風呂に入りながらセリフをしゃべり始めるリー坊。
 「何それ?」
 「学校の、大きなカブの劇で、おばあさんの役をやるの。うんとこしょ、どっこいしょ、ってセリフもあるんだよ!」
 ほほう、劇ね、ふむ。

 「じゃあ、もっといっぱい練習して、大きな声でセリフをしゃべれるようにならなきゃ!」
 「うんとこしょーーーどっこいしょーー!」 とお風呂につかりながら、おばあさんみたいに腰を曲げて、嬉しそうにカブを抜く演技に没頭するリーちゃんなのであった。

9月12日

 移動する車の中で、リーちゃんに電話。
 「今日は何してるの?」
 「ごはん食べてから、ママと渋谷の電力館行くのー! パパいつ帰ってくるの?」
 「月曜日だよ!」
 「あっそ! じゃねー切るよー! プツッ・プープープー・・・・・・・・」 と一方的に切っちゃった。意外と冷たいわけね、パパは一杯しゃべりたいのに・・・

9月10日

 朝風呂。リーちゃんたらば朝風呂のほうがいいといって、昨日は寝てしまったものだから、7時に起こしてお湯を入れて、入る。ご機嫌。確かに、髪の毛洗ってシャンプーリンスして、からだも洗って気分一新良い匂いで登校するのは、女の子らしいのだが、ママに
 「早くでて朝ごはん食べなさい!」 とせかされることになるのは、目に見えている・・・・そして、その通りの展開になるのだが、湯船にどっぷりつかってリラックスのリーちゃんは、ママの声などどこ吹く風なのであった。

9月9日

 今朝もリーちゃんの登校をベランダから見送る。ランドセルを重そうに担ぎながら、しきりにみきちゃんやたまちゃんに話しかけている。今日も何事もなく一日が過ぎてくれればよいが。

 夕方、自宅に戻り、リーちゃんの子守り。
 自転車屋さんに行ってタイヤに空気を入れてもらい、ビデオ屋さんに行って「ピーターパン実写版」をレンタルして、そしてコンビニで「午後の紅茶」と東スポを買って帰る。
 東スポを何気なく見ていると、おお、20年前の馳浩の写真!!
 「吊りパンから変化したレスリングのコスチューム」 と題して、20年前のオリンピック最終選考会で勝ったときの写真が使われていた。 懐かしい。 坊主頭だ。
 それを見てリーちゃんが
 「まだおっぱい垂れてないね・・・・」 と人の心をグサリとえぐるコメント。確かに、最近練習不足だから、胸の筋肉が下がってきてるけどね・・・・・子供にそんなこといわれちゃあ、情けない。
 ママが仕事から帰ってから、近所のジムに行って泳ぐ。いつもよりいっぱい。

9月8日

 朝起きて、ベッドの上で所在なげにテレビの台風ニュースを眺めていると、朝食のシリアルを食べていたリーちゃんが、嬉しそうに昨日の学校の様子を報告する。
 「パパー、リーちゃんねえ、昨日ね、授業中に居眠りしたんだよーー!」
 「い、いねむりぃ!! どうしてよ!」
 「だって、眠かったんだもん・・・」
 「我慢できなかったの?」

 「我慢しようと思ったんだけどね、眠くてね、寝ちゃったの!」
 「で、どうやって寝たのよ。」
 「鉛筆もってね、ノートに書いてる振りして、それで下向いてぐわぁぐわぁ寝てたの・・・・・」
 「よく、小池先生に叱られなかったね!」
 「気が付いてないよ、何も言われなかったもん!」
 「・・・いーーーーや、それは違う。多分、気が付いてたけど、情けなくて放置されたんだよ、きっと。」

 「・・・そうかなぁ、だって、隣の人も寝てたけど何も言われなかったよ!」
 「そういう問題じゃないつうの! 隣の人も起こして、二人とも起きて授業聞いてなさいっちゅうの!」
 うっしっし笑いしながらパパの注意を聞いているリーちゃんなのであった。今日は大丈夫だろうか・・・・台風一過で蒸し暑いからなぁ、また寝ちゃうんじゃないだろうか・・・小池先生、寝てたら張り倒してくれてもいいんだけどなぁ。

9月7日

 リーちゃんが重そうにランドセルを背負っている。
 「ずいぶんと重そうだね!」
 「そう!」
 「どうして?」
 「だって、2学期から新しい教科書も使うから、1学期のといっしょに持っていくのよ」
 そっか・・・・・両方用意しておかないと、いかんわなぁ。にしても、重そうだ。うしろからランドセルを右に左に突っついてやると、右に左に身体が揺れるりーぼう。
 「ちょっと、止めてよ、ちょっとおおおおお、パパのばかやろーーーーー!」 とランドセルに弄ばれながら叫ぶリーちゃんなのであった。

9月6日

 夜、高見さんに仕事が入ったため、リーちゃんの子守り。
 「パパー、明日の学校の準備しよう!」
 「そだね!」 というわけで、ランドセルの準備。

 連絡帳を見ると、宿題のプリントが一枚。
 「あれ、まだ宿題やってなかったの?」
 「あーーー、忘れてたよー! 引き算の宿題のプリントだ! パパ、教えて??」
 「そうですね・・・・なんでもかんでもすぐに教えてもらうのはもったいないね。まず、自分で考えてごらんなさい。もし、わからなかったら、パパが教えてあげるから。」
 「はーーーい!」 というわけで、しばしプリントとにらめっこしていたら
 「わかったぁぁぁぁぁ!」 と大声。

 どれどれ、本当にわかったんかいな? と心配になって覗いてみると、全部合っていた。
 「すごいじゃないのーー! 全部あってるよー!」 と誉めると、嬉しそうに小さな鼻をひくひくさせるのであった。

9月1日

 7時前に起きて、リーちゃんをお風呂に入れる。今日から2学期だ。
 お風呂に入りながら、リーちゃんは気持ちを入れ替えているようだ。もっと夏休みでいたいような、さりとて学校のお友達と遊びたいような・・・・感じだ。
 「今日ね、給食当番だよ!」
 「そっか、楽しみだね!」
 「まぁね!」 と言いながらも
 「学校にお見送りしてね!」 と言うので、近所のコンビニの前まで送っていく。

 近所のこうし君もたまちゃんもみきちゃんも、みんななんとなく物悲しそうに登校していく後姿は、よっぽど夏休みが楽しかったからなのだろうか?????

  

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