2004年5月
 


   

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

5月31日

 リーちゃんが
 「新しい自転車が欲しい!」 というので、自転車屋さんにでかける、自転車に乗って!

 聞けば、もう、いまの自転車がちっちゃくなったのだそうだ・・・・というより
 「リーちゃんさぁ、からだでっかくなっちゃって、自転車がちっちぇえの!」 ということだそうだ。
 確かに、改めてみると、身長や足の長さに比べて「キティちゃん自転車」はちっちゃい。

 というわけで、ピンク色の22号の自転車を注文。これで小さな頃から数えて3台目となるわけだ。子供の成長は、こういうところから目に見えてわかるものなのだなぁ・・・・・まぁ、補助輪が取れてから毎日近所を乗り回しているのであり、新しい自転車で気合を入れて、また交通マナーを教えるのも楽しいものだろう。

 帰ってから、カタカナのドリル練習を2ページ。おお、あと2ページで終了する。
 「もっとやろうよ!」 というが、風邪気味でぼーーっとしているので、お風呂に入れて、寝る。

5月29日

 「パパー。自転車乗りに行こうよー!」
 「いいよー! どこがいいの?」
 「新しい道!」
 「よっしゃ!」
 というわけで、羽田空港に向かう朝の慌ただしい時間、リーちゃんとふたりで新しい道を自転車で探検。

 くだり坂道にくれば
 「うひょーーー、きんもちいいいーー!」 と叫び、登り坂道に来れば
 「パパには負けないからねー!」 と言いながら、本当にすんごいスピードで追い越して行き、鼻息荒い。

 交差点では必ず一旦停止することもできるようになり、交通安全にはことのほか自分に厳しいようだ。
 帰りに駅前の自動販売機で好物の「午後の紅茶・ミルク味」を買い、ぐいっとひとのみして、
 「あーーんめぇぇ!」 とご機嫌なのであった。

 「リーちゃん、今日はパパが金沢行っちゃったらどうするの?」
 「キラチャンクッキングで桜餅作るの!」
 「何それ?」
 「児童館のお料理教室!」

 「何時からあるの?」
 「わかんない!」
 「じゃ、児童館にチェックしに行こう!」 ということで、坂道の途中の児童館へ。

 「ごご1:30〜3:00まで」 と案内が出ていたので、確認して一安心。
 「児童館もいいけど、たまには金沢においでよ!」
 「いーーや!」
 「どうして?」
 「パパ忙しくて一緒に遊んでくれないんだモーーン!」
 ・・・・・・悲しい・・・午後、一人さびしく金沢へ。

5月28日

 夜、リーちゃんにお土産を渡して、そしてカタカナのお勉強。まだ「ヌとス」「ヲとラ」「アとマ」「ツとシ」「ソとン」「ユとコ」「タとク」などの、まぎらわしいカタカナの区別や書き順があいまい。でも、赤鉛筆で花丸をつけてあげると、大喜びしながら
 「もっとしようよ!」 とやる気を出すのであった!

5月25日

 テレビ禁止のリーちゃんは、朝起きてもテレビを見ようともしない。
 やっぱり、昨日、目医者さんに
 「目が悪い! テレビの見すぎ!」 と指摘されたのがよっぽど答えたのだろうか?

 あんなにテレビっ子だったのに、テレビをつけずに絵本をながめている、朝から! パパもテレビがないとなんとなくさびしいので、散歩に誘う。
 「リーちゃんコンビニ行こうか?」
 「いいよ、肩車してくれたらね!」
 だなんて、いったいいつから前提条件をつけるということを覚えたのだろうか?

 しかし、「いいよー、肩車ね!」 とほいほいとその条件にしたがってしまうバカ親なのであった。
 新聞と、おいなりさんと、クリームパンを買って、肩車して歩く。そんな、何気ない朝が、なぜか、気持ちいい! でも、肩車に乗りながら、パパの耳を操縦桿代わりにひねって、
 「こっちいって! はい、次はあっち!」 と鉄人28号のようにパパをコントロールするリーちゃんは、もっと気持ちよさそうなのであった・・・・

5月24日

 夕方、自宅に戻ると
 「やったー、パパが帰ってきたー!」 と、リーちゃんが階段の手すりに馬乗りになって2階から降りてきた。ところが、いざ手すりから飛び降りようとしたら、おっちょこちょいのリーちゃんは、あごのしたあたりを摩擦熱ですってしまった。突然の熱く痛い感覚に、泣いてしまったリーちゃん!

 「うわーーーん、痛いよー 痛いよー!」
 それを見て笑うパパ。

 「うわーん、痛いよー、熱いよー、悔しいよー!」
 「どうして悔しいのさ?」
 「だって、だって、パパが、パパが、笑ってるんだモーーん! うわーーーん、悔しいよー!」
 ・・・・というわけで、相変わらずおばかなのであった。

 だっこして2階に連れて行ってあげて、ママの作ったシチューを食べさせてから、お勉強の丸付けをしてあげると、もうご機嫌。
 今日はカタカナの「サ行」「タ行」「ナ行」「ハ行」「マ行」の練習。ドリル帳を2ページずつ丁寧に、書き順もチェックしながら書く。
 それを、花丸付けをするのが、パパの仕事。上手に書けたら大きな花丸。ちょっと下手だと小さな花丸。そして書き順を間違えると、一重丸なのであった! 大きな花丸を目指して、力を入れカタカナを書くリーちゃん。

 しかし、力を入れすぎて、せっかく削った鉛筆は、すべて芯のところがポキッと折れてしまうのであった。
 「リーちゃん、そんなに力入れて鉛筆持たなくてもいいのよ!」
 「だって、気合はいるんだもん・・・ポキッ!」 というわけで、しばらくは鉛筆に減り具合は早そうだ!

 マ行まで終わったら、お風呂に入れて、寝かせる。
 「パパー、テレビみたいよー!」
 「だめよ、もう九時でしょ! それに、今日、目の検査したら、乱視で0・9だったんでしょ。しばらくはテレビ禁止よ。目は大切にしなきゃ、ね!」
 「そうだ、そうだったんだ。リーちゃん、目が悪いんだった! じゃ、寝よ!」
 というわけで、あっさりと引き下がったリーちゃんなのであった。

5月20日

 夜、リーちゃんと「ひらがな」の練習。
 昨日、ドリル帳を12ページ分も練習したおかげで、エリ先生から「る」が上手に書けるようになったとお褒めのことばをいただいて、嬉しかったのだそうで、「パパー、今日も教えて!」 とドリル帳を開いて机に向かっている。

 パパは新聞を読みながら、赤丸をつけてあげるのであった。
 今日は、「ぱぴぷぺぽ」「ばびぶべぼ」「じゃじゅじょ」「きゃきゅきょ」の練習。声に出して、書いて、おぼえるのであった!
 「パパー、教え方上手だね!」
 「まぁね!」

 「どうして?」
 「パパはむかし、国語の先生だったんだよ!」
 「へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ・・・・」 って、ここはトリビアの泉じゃないっちゅうの!

 そういえば、こないだ学校開放日に授業見ていたら、エリ先生が何か言うたびにこどもたちは机の端っこを叩いて「へぇへぇへぇへぇ」と叫んでいたっけ。

5月17日

 朝起きてから、運動会で踊るダンスの練習に余念のないリーちゃん。
 ベッドの上で、パパを踏みつけながら、嬉しそうに踊るのであった。
 「ぴかぴかお日様♪・・た〜ららら〜・・くるりんちょ♪・・・ポーズ♪」 などと歌いながら。
 くるりんちょはいいんだけど、パパのおなかは、乗っかられてねじれて痛いんだけど・・・・・

5月16日

 夜、大江戸温泉物語にて、「覇世会東京ツアー」の皆さんと宴会。
 ここは、意外と、いい。ゆっくりと温泉に入れるし、浴衣に着替えてのんびりとお食事もできるし。金沢で言えば、ルネスかテルメかサンパリオみたいなレジャークアハウスだ! 高見さんとリーちゃんも合流して、久しぶりに和気藹々とお食事会。

 リーちゃんは、うーたんにおもちゃの刀と指輪まで買ってもらっちゃって、
 「これ、うーたんのお給料で買ってもらったよ!」 なんて、大きな声で騒ぐんじゃないの、恥ずかしい・・・・・

 しかし、なんで、よりによって刀に気持ちが行ってしまうのだろう? お化粧セットとか、お人形とか、ほかにもあるのに・・・

5月12日

 夜、リーちゃんと自転車に乗って神泉パーラーへでかけて晩御飯。たらふく食べて帰る途中、商店街で自転車に乗ってパトロール中のおまわりさんに遭遇。
 おまわりさんを見つけると、なぜか必死で全速力で自転車こいで追いかけて、追いついて、追い抜いて、おまわりさんの顔を誇らしげににっこりと見上げて声をかけるリーちゃん。

 「何やってるのー、おまわりさん! リーちゃんねぇ、パパといっしょに自転車で神泉パーラー行ってきたの、いーーでしょーー!」 といわれてうろたえるおまわりさん。そりゃ、うろたえるわな・・・・だいたい、おまわりさんをおいかけて、追いついて、大声で、ねぇねぇーって声をかけるなっちゅうの、恥ずかしい・・・・

5月11日

 夜、リーちゃんと自転車をこいで、近所のスポーツジムに入会の手続きに行く。その後、ママも交えて3人で自転車こいで焼き肉屋へ・・・・・
 そのうち、サイクリングバカ親子になりそう・・・・なくらい、自転車にはまる。

5月10日

 夜遅く(といっても10時前だが)自宅に戻ると、ベッドの中でリーちゃんが泣いている。
 隣ではママがくすくす笑っている。

 「どーしたの、リーちゃん?」
 「だって、ママが、ママが、教えてくれないんだモーーーン!」
 「何を?」
 「リーちゃんが質問してるのに・・・」
 見れば、テレビデオでは「冬のソナタ」が流れている。

 「だってリーちゃん、次はどうなるの? とか、誰と誰が結婚するの? とかいちいち質問してうるさいんだもーん!」
 「だってぇぇ、聞きたいんだもんんん、うわーーーん・・・」
 というわけで、「冬のソナタ」のストーリーが気になって質問しまくるリーちゃんと、ビデオに集中したいママとでけんかしていたのであった・・・・

5月7日

 「リーちゃん、今日の時間割は、なんだっけ?」
 と、机の引き出しから、さんすうやこくごやおんがくの教科書を出してランドセルに入れようとしていると、あわてて走ってきたリーちゃんに叱られる。
 「違うでしょーー。順番があるんだから、勝手に入れないでよ!」
と怖い顔で叱られる。そして、自分の納得のいく順番で、きれいにそろえて几帳面にランドセルの中に教科書を入れている、嬉しそうに!・・・・・・パパのおせっかいだけで、そんなに怒らなくても良いじゃないの!

 夕方、リーちゃんとまたしても自転車乗り。
 風を切って、後ろ髪をなびかせてハンドルを握るリーちゃんを追っかけていると、この上ない幸せを感じる。

5月6日

 「リーちゃん、今日からまた学校だね!」
 「うん、でもかったるいんだよねー!」
 「どうしてよ!」
 「また、すうじの1は、なぁーに? 工場のえんとーつ♪ なんてやるのかなぁ。あれ、赤ちゃんみたいなんだもん。ばかみたい! もっと算数やりたいなあ!」

 「そんなこと言うんじゃないの、これからどんどんお勉強するんだから、ちゃんとエリ先生のお話聞いてるんだよ! 物足りなかったら、おうちでパパと一緒に算数の計算すればいいじゃないの! 学校に行ったら先生のお話聞いてないと、わからなくなっちゃうよ!」
 「うん、そうだね!」
 というわけで、いまいち学校の勉強に乗り切れないリーちゃんなのであった。マイペースっつうか、協調性にかけるきらいがあるのは、パパ譲りだな、こりゃ・・・・

 夜、自宅に帰ると、リビングのテーブルの上に、工作のパチンコが!
 「これ、リーちゃんが作ったの?」
 「そうだよ、児童館で作ったんだよ!」

 見れば、平板に釘を打ってパチンコが引っかかるようになっており、さらに、ウサギさんや熊さんやタンバリンの絵が描いてあって、それぞれに5点、100点、20点と数字を振ってある。そして、木っ端棒を輪ゴムでしばりつけて弓のようにして、ビー玉を打ち出す仕掛けまでこさえている。

 われながらご自慢の作品らしく、しきりにビー玉を打っては
 「やったーー100点だ!」
 「残念、5点・・・・・」
 などとはしゃいでいる。

 買ってあげるおもちゃと違って、やっぱり自分で工作して作るおもちゃに対する思い入れは強いようだ!

5月5日

 誕生日。

 リーちゃんが、児童館でつくったという「お誕生日プレゼント」を箱に入れてリボンをかけて手渡してくれる。
 「パパー、嬉しい?」
 「嬉しいよ、ありがとう!」

 「どうして泣かないの? リーちゃんからプレゼントもらったら、嬉しくて泣くよってママが言ってたのに・・・・」
 「・・・パパは夜中に一人で泣くんだよ!」
 「ふーーーん、本当? 今泣いてよ!」
 ・・・・そういう問題じゃないんだけどなぁぁ・・・でも、心の中で泣いているのであった。

 リーちゃんが作ってくれたのは、ミニマフラーと木っ端で作ったパパの車。
 車輪のところはちゃんとストローに棒串を通してタイヤが回転するようになっていて、色も黒く塗ってあって、いかにもパパが乗っている乗用車(もどき)の雰囲気が出ているのであった。

5月3日

 自宅に戻るとリーちゃんが鼻高々。
 「どうしたの!」
 「パパー! リーちゃんねえ、自転車に乗れるようになったんだよ!」
 「本当?」
 「ほんとだよー! サイクリングにいこうよー!」
 とうきうきしているので、ちょっと風が強くて肌寒い中を、自転車に乗って遠出。

 自転車やさんでパパの自転車のタイヤに空気を入れて、近所を疾走。ちゃんとバランスよく、ブレーキをかけることもでき、ましてや交差点ではしっかりと左右確認。
 「誰に教えてもらったの?」
 「みきちゃんだよ!」
 ・・・・そっか、親はなくとも近所のお友達のお姉さんに教えてもらって、子供は育つということか!

 それにしても、わずか2,3日の間に、補助輪が取れてすいすいと自転車に乗れるようになるなんて、子供の成長は驚くほど、速い!

5月1日

 リーちゃんの学校の「学校開放日」。
 昔で言う授業参観日ってやつか? 8時50分に校庭で受付をすませ、うち履きに履き替えてリーちゃんのクラスに向かう。
 1限目は「さんすう」 すうじの1〜6までの練習。
 「すうじの1はなぁ〜に? 工場のえんとつ ♪」
 「すうじの2はなぁ〜に? お池のがちょう ♪」
 「すうじの3はなぁ〜に?」 とここでおしゃまな1年生たちが叫ぶ。
 「おけつーーーー!」
 ^−^; 苦笑いするエリ先生なのであった。

 そういえば、先生が
 「これ、わかるひと〜〜〜?」 と質問してみんなが手をあげる中で、ちっとも手を上げないリーちゃん。

 授業が終わって家に帰ってきてから聞いてみた。
 「どうして手を上げないの?」
 「あんな質問、こどもの質問だよ。簡単すぎて。区立はだからだめだよね〜〜。もっと勉強しなきゃだめだよ!」 といっちょまえに答えるリーちゃん。

 「でも、そう思うのと手をあげないのとは別だよ。先生が一生懸命授業してて、質問してわかったかどうかチェックしてるんだから、手を上げないとわかってないかと思われちゃうんだからね。ちゃんと手を上げておきなさい!」
 「ふ〜〜ん?」 と、不満そうに答えるのであった。

 

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