2004年3月
 


   

 

鈴音ちゃん成長記録(はせ日記から抜粋)

3月30日

 夜、自宅に戻るとリーちゃんが、小さな頃に使っていたチャイルドシートに座ってテレビを見ていた。
 「どうしたの?」
 「リーちゃんの特別席!」 ・・・なのだそうだ。
 しっかりとシートベルトを締めて、冷蔵庫にドリンクを取りに行くときにはそのままヤドカリ状態になって移動したりして、なんとなく、おばかさん??

3月29日

 午後4時から専修大学レスリング部にて練習。
 リーちゃんも一緒に行きたいと言うので連れて来たのだが、やかましいので貴久としげおに相手をしてもらう。勝手にほかの部の大学生に声をかけて遊んでもらうなど、どうしてこんなに人見知りしないんだろう、と呆れる・・・・

 終了後、リーちゃんとシャワーを一緒に入る。
 「シャンプーは?」
 「着替えは?」
 「リンスは?」
 「タオルは?」 などと文句を言いながらも、パパがお世話をしてあげると
 「自分でやるからいいよ!」 だって!
 だったら最初っから自分でやりなさいっちゅうの!

3月28日

 夜、自宅に戻ると、リーちゃんが作成した「絵本」がテーブルの上においてある。
 表紙には、「どうぶつとにんげん」と書いてあり、なぜか犬の顔をした人間が走っている絵が描いてある。

 一枚開くと、「くま」と「らいおん」と「ぞう」と「にんげん」。さらに一枚開くと、ブルーポイントで遊ぶリーちゃんの絵。ポルシェとブルーポイントの犬と太陽が、絵の具を上手に駆使して描かれている。しかし、着ているシャツのロゴの「GAP」の字が「PAC」になっている。
 さらにもう一枚開くと、「さる」と「へび」。最後に裏表紙をめくると、なぜか「おばけ」。このストーリー展開が微妙にシュールだ。

 何度も何度もそれをながめながら、「もしかしてリーちゃんたら天才かも! 作家になれるかも!」 とうなずくバカ親なのであった・・・・・・

3月24日

 「リーちゃん、昨日の水泳教室どうだった?」
 「とーーーっても楽しかった! いっぱい泳いだよ! こうきくんとさやちゃんとのグループ!」
 と、ここで口を挟むママ。
 「泳げるけど、息継ぎできないんだから・・・・それにちーっとも先生の話なんか聞いてないんだからリーちゃんたら。一人で勝手に泳いでいっちゃったりして、恥ずかしいったらありゃしない。でも、むちゃくちゃ可愛いわよーーー!」

 「えーーー! んじゃあ、俺、来週見に行こうかなーーー!」
 「だめよ」
 「どして?」
 「今月は昨日でおしまいなんだって。来月からはちょっと遅れるそうよ、開始が!」
 「ちぇっ、つまんないの・・・・」 というわけで、早くリーちゃんたちが泳いでいるのを見に行きたいのであった!

 家に帰るとリーちゃんからのお手紙が。
 「ぱぱとままだいすき」
 「はやくしょうがっこうにいきたい」 とていねいな字で書いてあった。
 封筒もわざわざママの原稿用紙を折り紙のように張り合わせて作ってあった。それも、ご丁寧にハンドバッグ様の紐をつけて! 意外と手先が器用で細かいのね、リーちゃん。

3月23日

 有名私学に通わせるのは親の裁量ではあるが、こんな朝早く(7時半頃)こんな小さな子供を一人で電車に乗せて通学させるのはいかがなものか、と思う。そんなことを考えながら自宅に戻ると、我が家の小娘はまだベッドの中でママとじゃれあいながらテレビのチャンネル争い。

 「ちょっと、リーちゃん。4月からは小学生だよ!」
 「知ってるよ!」
 「パパが小学校の前を通ったら、もう小学生が登校してたよ!」
 「えーーーっ、早い!」
 「リーちゃんも小学生になったら、早く起きてこの時間にはもう学校に行かなきゃ行けないよ!」
 「起きれるかなぁ・・・・」 ・・・・というわけで、ちょっと不安だ・・・

3月22日

 セブンブリッジをしながらリーちゃんのはじめてのお買い物の話。
 「こないだ、サンクスに、初めてのお買い物に行ったんだよねー!」
 「そうだよ、リーちゃん、500円玉持って、パパの新聞買いに行ったんだよ!」
 「えらいよねー!」 と、ここに割り込んできた、ママ。

 「えらいよねー、じゃないわよ。自分のつかいっぱしりに使っただけじゃないのよ。なんかあったらどうするのよ。危ないわよ!」
 「そんなこと、ないだろーーーー・・・・ってか、あるかも?」
 「そーよ。何が起こるかわからない時代よ。一人で行かせちゃ、まだ危ないわよ!」
 ・・・・・・・・いわれて気がついた。

 確かに、子供が巻き込まれるいやな事件の多い昨今。わが娘だけ大丈夫、とはいかないご時世かも。
 そう考えると、はじめてのお使いの話も、怖い。

3月21日

 自宅に戻り、リーちゃんの遊び相手。
 リビングにアルミ製のボールを7個並べておいて、菜ばしをスティックにして太鼓代わりに叩いている。それがまた、バカ親から見れば、とっても才能豊かに見えてかっこいい。
 というわけで、パパも菜ばしを台所から取り出してきて、いっしょに打楽器演奏。

3月17日

 「リーちゃん、昨日の水泳教室どうだった!」
 「・・・・すーーーんごい楽しかった!」
 「何が?」
 「ビート板につかまって泳いだり、水の中からジャンプしたり、いっぱいいっぱい泳いだんだよ!」

 「で、こうしくんは?」
 「んーー、泳げなかった!」
 「教えてあげなきゃね!」
 「うっしっしっしーーー!」 というわけで、水泳教室には近所のお友達が5・6名参加しているとのことで、楽しくて仕方ないって感じ。こんなに楽しいならば、毎日でも水泳教室に行ってもらいたいくらいだ。

 今朝も今朝とて
 「トランプしてよ!」
 「ビデオ見ようよ!」
 「ご本読んでよ!」
 「遊んでよ!」 とやかましいったらありゃしない。このエネルギーをどこかで発散させなきゃ、パパとママのエネルギーが消耗しちまうよ・・・・

 自宅に戻りリーちゃんの子守。
 借りていたビデオを返しに行き、またまた「アリーマイラブ X−2」と「SATC T−2」を借りる。
 帰って「エルマーと16匹のりゅう」を読んであげながら、寝る。

3月16日

 リーちゃんは、着替えている途中のパパに飛び乗ったりしがみついたり歌を歌ったりはしゃいだりで、ちっともじっとしていない。もしかして多動症なのでは、と思えるほど、次から次へと元気いっぱい。どうも、幼稚園に行かなくなってもよいので、エネルギーの持って行き場に困っている様子。
 まぁ、今日から近所の水泳スクールに通うので、こうしくんやいっぺいくんやえっちゃんとはしゃいで、今晩から静かになるであろう!

3月13日

 りおんちゃん、卒園式。
 「3年間、よくがんばって幼稚園に通ったなぁぁ、えらい!」 と言う感想と
 「3年間、こんなだんなにもかかわらず、一生懸命子育てして、毎日お弁当作って送り迎えしてくれたなぁ・・・」 というママにたいする感謝の気持ち。

 卒園式には、そんな感慨深いママたちが勢ぞろい。そして、面倒見てくださったあい先生が、最後のご挨拶をしようと目を潤ませていると、
 「あーー、あい先生泣いてるー!」 とはしゃぐ子供達・・・・・幼稚園の卒園式って、大人が感じているほど、まだ子供達にとっては深刻ではないんだなあ・・・・と感じた次第。

 式には、年少さんのときにお世話になって、今は結婚されて退職されているまさ子先生も駆けつけてくださって、ありがたい限り。

 家に帰って、お土産にいただいた3年間の成長のアルバムとビデオを観ていると、確かに着実に成長しているわが娘の生き生きとした姿に、感謝の気持ちでいっぱい。

3月11日

 そういえば、リーちゃんは来週から近所のプールに行くそうだ。近所のお友達がみんな入会したそうで、リーちゃんも負けじと水泳教室に通うのだそうだ。まぁ、本人が行きたいと言うのだから行かせるのだが、さて、あの飽きっぽい性格のリーちゃんが、いったいいつまで続くのだろうか。

 ママに着ていく水着を出してもらって、パパの黒い水泳帽子に、一昨年沖縄で買った水泳めがねも準備して、心はすでにプールの中。意外と、オリンピック選手になったりして・・・・とわくわくするバカ親なのであった。

3月9日

 家に帰ると、「フラッシュ」を持っているパパをみつけたリーちゃんに
 「あーー、パパ、エロ本買ってきたーーーー! いーーけないんだ いけないんだ!」 と指差され、非難される。
 「な、なんで、いったい、どこが、フラッシュはエロ本なんだぁぁぁぁ!」
 「だって、パパ、いつもおっぱいの写真見てるんだ、モーーン!」 と小憎たらしくくちびるをとんがらせるのであった。

 はぁぁぁ、確かに最近の週刊誌ときたら、綴じ込みとかいっちゃってエロページが多すぎるよなぁぁ。こんなことで娘からこの世の終わりのごとくに非難されちゃあ、おじさんのかすかな楽しみもなくなっちまうぜ、ふんとにもう・・・などと打ちひしがれながら背広に着替えていたら、さらにリーちゃんの口攻撃に遭う。

 「パパー、そのピンクのシャツ変だよ! ネクタイも!」
 「え! これ、ピンクじゃないよ、ワインカラーだよ!」
 「似合わないんだよねぇぇ・・・センスないの!」
 それを聞きながらくすくす笑うなっちゅうの、ママは! あーーーぁ、朝っぱらからせっかくジョギングで汗流して爽快気分だったのに。

3月8日

 リーちゃんが 「映画行こう!」 と言うので、着替えて渋東シネタワーへ。ママは夜は仕事と言うことで、ちょうど子守もかねて渋谷へ出かける。

 「ドラえもん」と「パーまん」を上映していた。「ドラえもん」は映画上映25周年だそうだ。
 ポップコーンとファンタオレンジと濡れせんべいを食べながら、リーちゃんを膝の上に乗っけて、映画鑑賞。
 しかし、おなかいっぱいになって、暗くて、あったかくて、あまりにも睡魔が襲ってきて、いつのまにか熟睡。
 「パパー、起きてるの?」 と途中何度もリーちゃんに顔をつねられながらも、半分は寝てしまっていた・・・

 帰りに「東急プラザ」の地下食堂で半額になったおかずとご飯を買い、5階の本屋さんで、絵本「エルマーと16ひきのりゅう」を買い求め、自宅に帰る。
 リーちゃんを脇に抱え、ベッドで絵本を読み聞かせしているうちに、疲れからか不覚にも寝てしまう。
 「パパー、起きなさいよー、ご本読んでよー・・・・」 と、遠くでリーちゃんの叫ぶ声が聞こえる・・・

3月6日

 リーちゃんを連れて「無印良品」へと学習机を買いに出かける。
 しかし、机はいいのを見つけるも、リーちゃんに合った椅子がなかなかない。
 よって、またにする。リーちゃんは嬉しくて仕方ない気分がアリアリ。
 しかし、買い物上手のママは、妥協しないのであった!

 午後、品川駅から新幹線に乗って大阪へ。
 お見送りに来たリーちゃんは、
 「パパー、もう行っちゃうのー!」 と泣き出す。
 泣かれちゃ弱い。しかし、行かねばならぬ、大阪へ。
 「明日帰ってくるからね!」 と慰めるも、やっぱり大粒の涙を流して泣くのであった・・・・

3月5日

 「パパ、リーちゃん夢見ちゃった!」 目を覚ましたリーちゃんがつぶやく。
 「どんな夢?」
 「大きな木の歌を歌ってたらね、大きな木を見つけたの?」
 「大きな木? どこで?」
 「新宿御苑で!」
 ・・・・・・・・・それって、先週の遠足のデティールそのまんまやないの。

 よっぽど楽しかった、っつうか、想い出に残ったようやね。
 「パパはどんな夢見たの?」 といきなり切り返してくる。
 「えーーーと・・・・」 そう、疲れてぐっすりと寝ているパパは、最近ほとんど夢を見ない。

 「えーーと、リーちゃんの夢!」 とてきとーーなことを言って切り抜けたのであった。

3月4日

 「リーちゃん! 今朝はこうしクンお迎えに行くの?」
 「んーーー・・・・」
 「いかないのね!」
 「・・・行くーーー!」 というわけで、近所のこうしクンをお迎えにいって、いっしょに車に乗り込んで幼稚園へ。

 もうすぐふたりとも一年生。同じ小学校。はてさて、これからどうなることやら・・・・
 そりゃそうと、そろそろ学習机を買いに行かなきゃ!

3月2日

 夜、リーちゃんと上野秘書と「神泉パーラー」で晩御飯。
 「パパー、浮気してない?」
 「う、浮気ぃ! してないよーーー」
 「ほーーんとぅーー?」 と横目でにやにやするリー坊。

 なんでまた、そんな言葉が好きなんだろう?
 「リーちゃん、浮気って、何?」
 「あのね、パパがほかの女の人と、チューしたりふんっがふんっがすることだよぉ!」 と、自分の両腕を上半身に絡ませて、腰を振り、からだをくねらせながら悩ましげなポーズをとっている・・・・
 それを見て大笑いする上野秘書。わが娘ながら、なさけないっちゅうか、なんちゅうか、ませてるっちゅうか・・・こどもはテレビを見て、こんな品のないことばっかり覚えちゃうわけね。

 「リーちゃん心配しなくていいのよ、パパは浮気なんてしないんだから!」 と言い聞かせるも、たのしそうにからだをくねらせているリーちゃんなのであった。恥ずかしい・・・・

3月1日

 夕方、議員会館で明日の日程調整や資料整理していると、リーちゃんから電話。
 「パパー、ボーリング行こうよー!」
 「え? いつ?」
 「今から!」
 「えーーー、急だね!」
 「連れてってよー・・・・」
 「・・・・はい、わかりました」 というわけで、急いで仕事を片付けて自宅に直行。

 着替えて、親子3人でボーリング場へ。それにしても、ボーリングに行きたいとは、また、どうした風の吹き回しなのだろう。こどもが親に外に遊びに連れて行ってというようになるには、それなりの精神的な成長が背景にはあるのだろうか?
 今まで、ディズニーランドに連れてってとか映画に行こうとかはあったのだが、ボーリングは初めてだ。

 何はともあれ、品川のボーリング場へ。
 幸いにもレーンは空いており、すぐに申し込みして靴に履き替えて、いざゲームスタート。
 リーちゃんの動きを見ていて感心した。
 ボールは確かに重い。
 一人で持ってよろよろしているから、手伝おうとすると
 「一人で投げる」 と勇ましい。

 で、どう投げるかと見ていると、最初はドスンと落として転がるのを待つばかり。それでは当然勢いがなくなってガター。2,3度ガターが続くと泣きそうになったので、係員にお願いして両側にガター防止の柵をしつらえてもらう。それでも、なかなかボールが勢いよく転がらない。

 一計を案じたリーちゃんは、ボールを持った右腕を前後に大きく揺らしながら、その勢いを借りて、まさに、「ボールを投げる」
 すると、おお、今までは申し訳なさそうに転がっていると言うか、引力と重力にしたがって動いていただけのボールが、「リーちゃんの意志」にしたがって転がるではないか!
 「やったーー!」 と大喜びするリーちゃん。それを見て拍手するバカ親ふたり。

 なるほど、こうしてこどもっつうのは、知恵を働かせるもんだな、と垣間見たような気がした。
 スポーツの役割とは、人間関係の構築、社会性、娯楽性とかいうが、ルールに従って戦略を練るという実態を考えれば、「知恵」や「道徳性」も涵養する、とはいえまいか!
 などとしちめんどくさいことを考えてしまうのは俺の悪い癖。

 でも、わが子が自分の意志でボーリングに行きたいと言い、実際のゲームをする中から何かをつかんでいるのを間近に見て、ほめてあげることができるというのは、嬉しいものだ。などと感心しているうちに、大変なことに。何が大変かと言うと、ママに負けてしまったことが大変、屈辱なわけだ・・・・
 1位=ママ−106点
 2位=馳−86点
 3位=リーちゃん−43点
 ・・・・・・・・・・・・これではさらに我が家におけるパパの居場所、序列に影響するではないか・・・・と負けた悔しさに打ちひしがれていると、リーちゃんに
 「気にしない、気にしない」 と慰められるのであった。
 子供に慰められるパパを横目に、笑いをかみ殺して勝利の余韻に浸りきっているママなのであった・・・・・にしても、ボーリング、楽しい!

 

 2004年2月へ 

 2004年4月へ 


 親バカのページ トップへ