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トピックス思い思いの記 「仏像マニアな日々 第4回」

思い思いの記

空也上人
仏像マニアな日々
第4回

先日、京都に取材に行ってまいりました。そしてその合間を縫い、同行のカメラマンを「いい仏がいるんですよ〜」などと怪しいセールスのように説き伏せて訪れたのが、六波羅蜜寺です。目的は「空也上人像」。多くの人が教科書か何かで目にしたことがあるはずです。一度見たら忘れられないでしょう、この強烈なルックスは。

空也上人は、町中へ繰り出しては念仏を唱え、一般民衆に分かりやすく仏教を説いて回ったお坊さんです。口からべろべろっと出ているのは6体の阿弥陀仏で、「南無阿弥陀仏」の6文字を表しているとか。作者は運慶の四男康勝と伝えられています。今にも歩き出しそうな姿、そして恍惚とした表情はあまりにもリアル。さすが運慶ファミリーです。しかし何といっても念仏を形に表現するという、その独創的なデザインが素晴らしい。実物を見るまでは、口から出た「べろべろ」にちょっぴりおマヌケな印象を期待していたのですが、実際お会いしてみると、あまりにも真に迫った姿に何かぞくぞくするものを感じました。

ちなみに、宝物殿にはそこらのオッサンみたいな顔で座っているリアル平清盛像もあるので必見。
〜ミニ仏壇を買おうか迷っているまきろん