京都の三十三間堂へ行ったことがありますか？
いつも修学旅行生で賑わう京都観光の定番ですから有名ですよね。本来は「いかにも観光地」は俗っぽくてなるべく避けて通りたいあまのじゃくな私ですが、なぜかこの三十三間堂だけはもう4〜5回行ってます。
堂の長さが120mもあるというのがすごいのですが、その中に1001体もの観音を祀っているというのがまたすごい。隅から隅まで観音だらけ。その1001体が丸ごと本尊だというのだからそれもすごい。中には湛慶（たんけい）ら有名仏師が彫ったものもありますが、そんなことに気をとられているヒマはないのです。とにかくその圧倒的な迫力、数のパワー。「多ければいいってもんじゃない」とよく言いますが、ここに限って言えば「多いからいい」。
普段仏像を訪ねるときは、その朽ちた美とか醸し出す雰囲気とか、独特の空気を楽しむのですが、三十三間堂ではそんなもんどうでもよくなります。「いかにも観光地」でも「俗」っぽくても、私はけっこう好きです。

〜from　三十三間堂に住みたいと思ったマキろん