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11・30告発集会でのフ□アー発言紹介A
「年末一時金で孫にお年玉を」
- (98年1月25日付「守る新聞」)
大阪・堺市 森本尚生(ひさお)(59)
大阪府は九七年二月二十八日、府下の福祉事務所などにたいし、「生活保護の適用について」という文書を出しています。これには生活保護の適用について、「区域内に居住する者の生活に細心の注意を払い、職権の有無を問わず、保護のもれることのないよう」にと明記されています。
この文書をだした主なきっかけは大阪の住吉でおきた餓死事件です。
交渉に要求と実態を
全大阪生活と健康を守る会連合会の生活保護部会は「生活保護『私の要求』アンケート」をとり(九七年十一月)、生活保護世帯の実態などを調べました。
十一月二十七日(九七年)の大阪府交渉と引き続く市交渉には、百十人分をこえるアンケートを提出しています。
このアンケートから生活保護をめぐる実態と要求を報告します。
「医療券を医療証にしてほしい」というのがすべての会員からの要求です。「今、困っていること」については、「医療券をもらいにいくたびに交通費がかかる」「親子とも病気。早く治りたい」「仕
事が見つからず、困っている」といった実態が出ています。
人並みにすごしたい
また、「年末一時金はいくら必要か」という質問の周答には、一人暮らしのお年よりの「一万円、二万円あれば」という要求をはじめ、ほんとうにささやかな要求です。全生連は「年末一時金は一カ月分の生活保護費を」という要求を出しています。
「年末一時金は何に使うのか」については、「年末年始を人並みにすごしたい」「日ごろ食べていないものを食べたい」「五人の孫にお年玉をあげたい」といった要求が寄せられています。
住宅についての要求では、「安い住宅に引っ越しなさいと言われても、府営住宅はなかなか当たらない。本当に困っている」という声が出されています。
そのほか、「年一度ぐらい旅行をしたい。こんなこと、ぜいたくでしょうか」「お金のかからない習い事をしたい」「福祉事務所ヘいくための交通費を支給してほしい」などなど、本当に切実です。
大生連では引き続き、こういった要求の実現のためにがんばっています。
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