「命の事件簿」よかったですね。
「新聞の紹介記事より」
三浦友和、ケースワーカーに_NHKの土曜ドラマ「いのちの事件簿」
NHKは福祉事務所を舞台に、ケースワーカーと生活保護を受ける人たちが織りなす人間模様を描く、
土曜ドラマ「いのちの事件簿」(ケースファイル)を
、三浦友和主演で3月29日(午後9:30)に放送する。
競演は浅茅陽子、中村梅雀、若村麻由美、山口達也、宮崎淑子、広田玲央名。
原作は篠田節子「死神」。
三浦ふんする重松が勤めている福祉事務所は市役所の仕事の中でも地味な部署。
おまけに仕事も過酷でストレスがたまる一方。ただでさえ厳しい労働条件の下で働いている重松は、
私生活でもいろいろ問題を抱えていた。そんな重松がチンピラ同士のこぜり合いに巻き込まれ、
腹を刺された高木(中村)を担当することになる。高木は若い妻、幸子(若村)と、三歳の娘を抱え、
定収もなかった。
主演の三浦は「ケースワーカーを演じるのはこれが初めて。正義の味方になったような気がする、
やってあげているという人間にならないよう心掛けたい。どちらも平等なんだという感じがでれば
いいですね」と抱負。
担当の菅野高至チーフプロデューサーは「取材をして、生活保護にはいろいろ問題があることが
分かりました。ドラマは、福祉の現場で働く人たちへの応援歌になればと思っています」と語っている。
「しんぶん赤旗」のテレビ・ラジオという欄の「みんなのアンテナ」というコーナーで次のような
投書が寄せられているので紹介する。
「福祉の現場での奮闘ぶりを活写」
広島市 内海健一(53歳 会社員)
NHK総合29日のドラマ「いのちの事件簿」。国家財政が窮迫しているという理由で
(それは国のずさんで憲法無視の政治に原因があるのだが)福祉予算が削減のやり玉に
あげられている。とくに生活保護が目のかたきにされている。このドラマは現場のケースワーカー
たちの奮闘ぶりや、国と生活保護対象者のいたばさみとなって苦悩している姿を活写している。
ケースワーカーは直接に対象者と接して、その弱さをじかに目にしている。生活困窮者の生活の
実態を知らず、保護審査を厳しくしろという厚生省の姿勢に憤慨した。
わたしも、繰り返しビデを見て感動した。
実体としては、かなりリアルにとらえてあるという感想を持った、とくに保護の受給者と、ワーカー
との視点のずれや、変に物わかりのよい受給者像をつくることなく、進行している点にリアルさを
感じた。
テレビという媒体を通すと、どうしても、登場人物を好意的に描きすぎるところがあると思うが。
私は正直なところ、実際生活保護を受けている人と接して「個人的には私は、嫌いだ」
と思う人もたくさんいる。
しかし、私が「嫌い」であっても、(その人も私のことが嫌いかもしれないが)生活保護という法律
の期待するもの、目的とするものは別であり、日本国民はまさに「思想信条の違いを越えて」等しく
法律によって保護される権利があると思う。
そういう意味で、このドラマの中では受給者=善意の登場者ということに固守しないで、
チンピラの高木は最後まで(悪者の)チンピラとするなど、ごく普通の、そういう意味では人間らしい
出演者として登場させながら、なおかつ法律の持つ優しさ
というか、人間社会の到達点として私は評価している憲法の到達点である、「主人公である国民」
のひとりとしての登場のさせ方に感動したものである。