働き方改革事例紹介
社員も会社もプラスになることいろいろ。
できることから「働き方改革」を始めよう!
「働き方改革」というだけで難しく考えてしまうかもしれませんが、御社でもちょっとした工夫や心がけでできることもたくさんあります。
「働き方改革」に取り組めば、魅力ある職場になり、御社の課題の解決につながるヒントも見つかるかもしれません。
まず些細なことでも、できることから始めてみましょう。
社長と社員の垣根がなくオープンな社風(北陸ウェブ)
会社の特長として社員の皆さんが声をそろえるのが、風通しのよい社風です。
飴谷社長自身、まめに現場を回り、積極的に声を掛けます。
また、以前は本人負担なしで北海道などへ社員旅行に出掛けていたとか。コロナが収束次第、復活予定です。
イベントで息抜きとコミュニケーションを(中村編織工業)
「根気のいる仕事だけに息抜きを」「社員のコミュニケーションにもつながる」との思いから、社内イベントが多く、イベント委員が年間予算の中でバーベキューや日帰り旅行を企画します。
レガッタ大会や消防技術大会への参加も恒例です。
フレックスタイム制を導入し、働きやすい職場に(シラエ織産)
「働く人のライフスタイルに合わせて柔軟に働く時間を選べます」。
白江社長がそう話すように、勤務条件は「日曜を除く 7~23 時の中で、週 3 日以上、1 日 3 時間以上」と自由度が高く、ダブルワークやトリプルワークで働く社員が 6 人もいます。
その結果、勤務時間は 12 パターンにもなっていて、複雑化する労務管理を省力化するため、勤怠管理システムを導入し、対応しています。
社員のアイデアで、廃材から最終製品を開発(二口製紐)
素材にとどまらず、最終製品も作ろうと、廃棄される平ゴムなどをバッグなどに再利用した自社ブランド「フタカチ」を立ち上げました。
開発を担当するのは工作部の 2 人の女性社員で、モチベーションアップにつながっています。
一貫生産により納期とコストを縮減(マルマツ繊維)
安価な海外製品に対抗するため、他社では外注することの多いカバーリングや整経、染色といった工程をすべて内製化。
社内に一貫生産体制を整備することで、納期の短縮、コスト削減を実現し、他社との差別化につなげています。
独自開発した素材を生かした商品が観光客に人気(ワイ・アール・ティ)
手芸材料として販売するだけでなく、同社でも次世代水引と呼ばれている「ShuCODE(趣コード)」を使ってアクセサリーやキーホルダー、髪留め、かんざし、ランプシェードといった商品を制作。「NOAH(ノア)」のブランド名で販売し、金沢駅や道の駅などで観光客らから好評を得ています。
いつでも、どこでもスマホでチェック(黒川ウェーブ)
黒川ウェーブでは、24 時間稼働する織機の監視用カメラを設置しています。
以前は不具合がないかどうか、終業後も工場を頻繁に見に行っていたそうですが、「今はスマホでいつでも、どこでも確認できます」(黒川社長)とのことで、業務改善につながっています。しかもかかった費用も 1 万円以内と手ごろな点も魅力です。
データベースを構築し、省力化と品質アップ(小寺繊維)
小寺繊維では、使用する糸や在庫、加工条件、設計表、損益シミュレーションなどを一元管理するデータベースを 2001 年に構築しました。
省力化につなげると同時に、過去のデータを参照しながら機械を設定することで、より精度の高いものづくりを実現しています。
織物の巻取作業を自動化して負担を軽減(昭繊維)
出来上がった製品の中には、お客様が次工程で扱いやすいようボビンに巻いて納品するものもあります。
以前はすべて手作業で巻いていましたが、長くなるほど女性の力では難しくなるため、モーターを付けて自動化。作業が大幅に省力化されました。
他社との差別化に向け、広幅織物に注力(マエダウェーブ)
マエダウェーブでは、幅が150mmから300mmの広幅織物用の 織機を約10台保有しています。広幅織物を手掛ける会社は少ないため、他社との差別化につながり、前多社長は「展示会などを通じて アピールし、売り上げを伸ばしていきたい」と話しています。