まだ、語るところまでは・・・(その一)です。
1998年3月22日(日)我が人生において、はじめてのマラソンを走った。そして完走することができた。
その後、4月25日(土)は 自主トレーニングで 「自己最長記録 19.5km」を走った。土曜日の朝9時、入念にストレッチをし、免許証とテレホンカード(緊急時用)を右のポケットに、小銭を230円(飲み物用)を左のポケットに、いずれもチャック付きナイロンの小袋に入れて出発した。
霧雨のような天気で暑くもなくちょうど良い、犀川河川敷「二つ寺」と「大桑橋」を回るコースだ。
最後の2kmぐらいは、太股の付け根が痛くなり筋力不足を痛感した。
時間は一時間50分、2時間を切った。自分ではかなりのハイペースとなってしまった。
いずれにしても、ここまで来れたのはこの間の色々な工夫と努力の積み重ねであり(そう思いたい)この機会に是非一度、気のついたことをまとめてみようと思った。
悪夢のような「4年前のセイモアスキー場骨折」
まず、マラソンを強く意識したのは昨年の11月「市民マラソン」であるが、自分の健康や体力づくりを意識しだしたのは、やはり、あの悪夢のような「4年前のセイモアスキー場骨折」である。
「大腿骨」がぽきりと折れる。大した「コケ方」でもないのに。
これには、「ショックだった」
その後わかったことだが、私は 28歳頃に「十二指腸潰瘍による穿孔」で「胃」を約2/3切除しており、一般的に胃切除者は栄養の吸収が悪く、俗に言う「骨がうすくなる」状態になりやすいといわれている。「骨粗鬆症」というやつである。
10年ほど前に、腕で測る骨密度の器械で測ったところ、「あまりの低さ」の値であったが、「簡易測定器」ぐらいの思いしかなく。あまり意識していなかった。
そこへ、この骨折である。やはり、「骨密度」は低かったのだ。
ちなみに、昨年「足の踵」でも骨密度を測る機会があった。これも簡易型の測定だが、その時は 78%であり、やはり「低め」である。さらに、今年の3月に本格的に、「全身骨塩量・全身体脂肪量」を測ってみたところ 骨密度は 腰椎で 0.662 全身で 0.814 g/cm^2 であった。ちなみに、体脂肪は 21%であった。
ということで、入院中から、傷口が癒えたあとは「カルシウムの摂取」と「筋力トレーニング」であり。
退院後も、毎日「朝の牛乳」そして「運動」である。
ちょうど退院と同時に自宅よりより遠方の職場へ「転勤」になり これまでの片道2km弱から 片道7kmへと「最適の自転車通勤距離」となった。
一気に健康型人間
「災い転じて福となる」「七転び八起き」今思うとこの四年間は、まさにその言葉通りとなった。晴れの日は「自転車通勤」、夏は「プール」とサイクリング、半日走ったこともあった。そして山登り(ハイキング)である。
それまでは、スキーシーズンが近づくと「これがトレーニング」と「雪かき」に励んだぐらいだったが。
それが、一気に健康型人間となった。
走り出してみたものの、ケガ・故障
昨年秋の「市民マラソン」に誘われて走り出したものの、一週間目で「故障(アキレス腱付着炎)」。
書店で「ランナーズ」という雑誌を買い求めるとちょうど「40歳、50歳からの健康ランニング」という特集がある。
いきなりランニングはダメ、「体調を崩したり、故障」を起こす。40代以降の身体は「急激な変化に対応しきれません。」とある。
「おっしゃるとおり」であった。
ついでのこの間の「けが・故障」などをまとめてみると、
1,まず、97年10月26日の「アキレス腱付着炎」。
歩くときの痛みが1週間ぐらい続いた。その後も階段の上り下り、負荷がかかった時などに痛むのが一週間ぐらい続いて、2週間目11月9日「市民マラソン」の日にはかなり痛みは改善されたものの、まだ、腫れが残る状態だった。
その後、3週間目ぐらいまで時々の痛みや腫れが気になったが、ほぼ3週間で走れる状態になったように思う。
その間、自転車だけはなんともなく、通勤も積極的に自転車を利用した。
2,その後は、冬期でもあり、また天候も悪くランニングは3月までほとんど無し。
そして、3月22日の「金沢ロードレース」を迎えた、それまではかなり慎重に走り込んでおり無事すぎていたが、当日のハイペースか、翌日にも調子に乗って走ったのが悪かったのか、「膝痛」。しかし、これは一週間ぐらいで痛みを忘れたので軽傷だった。それでも様子を見て次の一週間計2週間空けた。
3,そして最近の・・・。
靴を選ぶ大切さ
2の「膝痛」で2週間あけている間に、野々市にできた「アルペンとしては日本最大の店舗」へ行った。「ナイキ」のランニングシューズ「13、000円が 今なら3、500円」とある。見た目もまぁまぁだし、なにせ一流ブランド「ナイキ」のランニングシューズである。今で思うと「自分でも情けない」話であるが、「買った」。
新品をはいてさっそく走ってみる、4月10日である。すぐに靴の外側、小指の横あたりから絞り込むようになっているテープが「当たる」感じがする。
一キロも行かないうちに、走りのぎこちなさが感じられる。靴が狭いのである。小指の横がふれてこすれ、それをかばうように踏み込みがぎこちなくなっている。
それに靴の中敷きが滑る。それを支えようと太ももや膝、足首に変な力が時々掛かる。太ももが代表して「調節」しているようだ。ダメだ、4km地点ぐらいで太ももの筋肉がこわばりつったようになってくる。「歩くように」帰ってきた。
幸いこの痛みは4日で回復、5日目からは走り始めることができた。
その後も、「一流ブランド ナイキ」を何とか活用できないかと、普段履きで半日、一日と履いてみるが。我慢できるのは半日が限度、一日はいていると小指の横が真っ赤になり今にも出血でもしそうな様相である。・・・・・・さらば、「ナイキ」・・秋の「バザー」で次の活躍が待っている。
今日5月2日その「アルペン」で「ブルック」の特売を買った9,800円が4,900円である。
もちろん充分試し履きをして買った。26.5cm、申し分のない履き御心地である。
とりあえず以上が、ケガと故障である。
私は「市民ランナー」なので、記録は二の次、三の次である。
第一は健康。
この健康をづくりのために、ケガ・故障をしていてはは本末転倒である。
レースはあくまでも、毎日の練習を楽しくするための「おまけ」であって、それ自体は「目標」ではない。したがって、体調を無視して「レースに向けての練習」「レースでの記録の更新」を追求しようなどとは、「御法度」である。
常に自分のレベルを知り、無理をせず、「今の状態がつまらなくなったら運動量を増やす」との神の声を肝に銘じよう。・・・・・!
走っているとこんな楽しみが
心肺機能が向上してきた。
これは、走りはじめの頃から見ると息が楽になってきたことや、「汗をかきにくい」ようになってきたことがある。この半年で、エルゴメーター(エアロバイク)での測定値「VO2・Max」(ブイオツードットマックス)が31%いから、37%に向上してきている。
走りはじめの 1kmぐらいでひどくて心臓が飛び出しそうになり、2kmでは自分が息を吸っているのに「自分の肺に入らない」、といった息苦しさ、これがなくなった。
走り方がわかってくる。
走り出しはじめの、すねの骨のうずくような痛み・時として膝の痛み、これは500mぐらいで治るが。そのうち 3kmぐらい走れるようになってくると右の片腹の痛さ。これもさらに一キロぐらい走ると消える事がわかったが(今はほとんど出ない)。
「どこまでも走れる感覚」がつかめるようになってきた。
3キロを超えたあたりから5キロにと走ると、今日は10kmと思っていても「このままもっと走ろうか?」と思うほど走れる感覚が出てきた。
そういいながらも、結局、自宅近くになるとくたくたで家に入るのだが。
友達ができる、話が広がる。
ランニングが好きな知人ができた。また、自分の走りを語ることによって自分のまわりの人たちに新しい話題を提供することができる。
とくに、ランニングの話題は、社会的には受け入れていただきやすい話題で、いまランニングをしていない人でも、その話題で充分話し合いが継続できる。?(無理に聞かせている!)