C)Talk Line/小学校/総合/エネルギー/5学年/夜の地球
TOSS加賀/岩田史朗
「夜の地球」伴先生の修正追試である。指名なし発表初心者のクラスでも指名なし発表が成立した。
準備
夜の地球のポスター(2枚)
<考察> 自分のクラスではポスターを1枚しか使わなかった。
ポスターの前に子どもたちが群がりぐちゃぐちゃになった。
原実践では教室の前後に2枚掲示するとなっている。実践してみて2枚掲示することの重要性を実感した。
指示1 (ポスターを掲示して)このポスターを見て気づいたこと、思ったこと、考えたことをノートに書きなさい。時間は15分間です。
<考察> 原実践では「気づいたこと、思ったこと、分かったこと」となっている。
自分の実践ではなぜか「分かったこと」を「考えたこと」としてしまった。
サークルで報告した際、
「考えたこと」というのは難しい。「考えたこと」というのは根拠が必要であると教えていただいた。
伴氏の通り「気付いたこと 分かったこと、思ったこと」が、どの子も書きやすい。
原実践では時間は5分となっている。 自分のクラスの場合5分では多くの意見がでないと考え15分にした。
指示2 先生は当てませんから自分で立って発表しなさい。もしか、いっぱい立ったときはゆずりなさい。必ず発表できますから大丈夫です。
<考察> 原実践では留意点として
●後で質疑応答させることを話し、友達の発言に注意をはらわせる。
●発言数を個別に記録しておき、後で発言を促す際の資料とする。
●途中、まだ発言していない子を起立させて、発言を促すがあげられている。
このときはこれらを意識せず進めてしまった。
指名なし発表を繰り返す中でこれらがどれも指名なし発表を成立させる微細技術であることを痛感している。
やはり我流はだめである。
クラスでは
オーロラがある。よく見る世界地図とちがって日本が右にある。白いところが点々とあって日本はほとんどが白い。
などがだされた。
原実践では指名なし発表の後質疑応答をしている。私のクラスでは質疑応答にならなかった。
鍛え方がたりないことを感じた。
説明1 みなさんが思っているようにこれは地球です。夜の地球を人工衛星で写したものです。
発問2 白く写っているものは何だと思いますか。答えは4つあります。ノートに書きなさい。
<考察> 列指名で発表させた。電気、人口の多い少ない、雪、高地低地、町のライトアップなどがだされた。
正解は街明かり、漁船の漁火、焼畑、廃油である。街明かり以外は難しくヒントを出しながら答えさせた。
発問3 このポスターの中で日本はどこだと思いますか。
<考察> 簡単な問題だったので普段あまり手を挙げない子を指名した。前に出てきてもらい指でささせた。
発問4 このポスターの日本をみてどう思いますか。ノートに書きなさい。
指示3 先生は当てませんから自分で立って発表しなさい。もしか、いっぱい立ったときはゆずりなさい。必ず発表できますから大丈夫です。
<考察> 5分ほど書かせたから指名なしで発表させた。原実践は列指名である。
暗いところがあまりない。他に比べて点々が多い。全体的に白い。一番光のある国。電気の無駄遣いの国。
などがだされた。
説明2 この写真はNASA、アメリカの航空宇宙局が作りました。1974年から1984年の7年間にわたって作られたのです。
発問5 では、なぜこんなに長い時間をかけてNASAはこのポスターを作ったのでしょうか。ノートに書きなさい。
<考察> 5分ほど書かせこれも指名なしで発表させた。
電気の無駄遣いを知るため。光をいっぱい使っている警告。電気を大切にしてほしい。
などがだされた。
指名なし発表を意識的に多く取り入れた授業だった。子ども達は普段よりも多くの意見を発表した。授業後も子ども達はポスターの周りに集まりいろいろと意見をいいあっていた。子ども達の満足度は高かったようである。
では、なぜ指名なし発表が成立したのであろうか。
そして、なぜ子ども達の満足度が高かったのであろうか。