(C)Talk Line/小学校/総合/福祉/5学年/点字/点字ペン/ボランティア


楽しく使って学べる学習点字ペンの授業(川口達実氏の追試)

TOSS加賀/岩田史朗

川口達実先生の追試です。最後の発問で子ども達の動きがとまりました。なぜそのような結果になったのか考察し、修正案を載せました。                       ※写真資料の表示には少し時間がかかります。



交差点の点字ブロックを見せる。(写真資料へ

発問1 これは何でしょう。

・目の不自由な人のたにあるもの ・点字ブロック

発問2 これらはどこにありますか。

駅のホーム、お店の前、歩道、地下道、デパート、タクシー乗り場、公衆トイレ

説明1 点字ブロックは目の不自由な人に通る道を教えるための大切なものです。

発問3 手でさわる点字が使われているものは何ですか。

・階段の手すり ・缶ビール(実物)・公衆電話(写真資料へ・ポスト ・エレベーター(写真資料へ) ・インターホン(写真資料へ・切手 

・銀行のキャッシュコーナー(写真資料へ・シャンプー、リンス(実物)・点字新聞(図書館で借りたもの)写真資料や実物を見せる。
点字で書いた「あい」を提示する。

発問4 これは点字です。二文字の言葉です。何と読みますか。これがヒントになります。

点字五十音表のア行だけを提示する。

答えがでたら点字の横に漢字で板書する。

説明2 点字は左から右に読みます。

点字で書いた「あお」を提示する。

発問5 これは何と読みますか。

答えがでたら点字の横に漢字で板書する。

説明3 点字はいつも横書きで表します。

点字で書いた「いえ」を提示する。

発問6 これは何と読みますか。

答えがでたら点字の横に漢字で板書する。

説明4 点字は六つの点で、全ての文字が表されます。

点字五十音表のあ段だけ(あかさたな)をア行に付け加える。

点字で書いた「あか」を提示する。

発問7 次は難しいです。これは何と読みますか。

答えがでたら点字の横に漢字で板書する。

説明6 みなさんも目の不自由な人に役立つ点字をつくることができます。

「あさ」(朝)、「かた」(肩)「あたま」(頭)「さかな」(魚)を順に提示する。

発問8 この表を見て、気づくことはありませんか。

・あ段の点の場所が同じ

点字五十音表のい段(いきしちに)を付け加える。

「いし」(石)、「きし」(岸)も同様に行う。

説明5 点字がいろいろなところや物に書いてあると、目の不自由な人はとっても助かるのです。

説明6 みなさんも目の不自由な人に役立つ点字をつくることができます。

点字五十音表と「Lets try!!」(大)を配る。

指示1 五十音表を見て、「まっとう」と鉛筆で書きます。書けたらもってきなさい。

正しく書けた子にはその下に自分の名前を鉛筆で書かせる。

間違えた子には横に新しく書かせる。

「まっとう」が全員鉛筆で書けたところで学習点字ペンを配る。

説明7  これは点字ペンです。軽く握って、先からでてくる黒いインクを紙にのせます。インクの大きさは1ミリメートルにします。

指示2 鉛筆で書いた「まっとう」の上に、点字ペンで書きなさい。

間違えた子にはティッシュを用意しておきふきとらせる。

「まっとう」が書けた子には自分の名前を書かせる。

発問9 松南小学校に目の不自由な友達が来ました。その友達が困らないように、どんな点字があるといいですか。

・トイレ ・体育館 ・階段 ・音楽室

指示3 こんな点字があったらいいというものを鉛筆で書きなさい。書けたら点字ペンで書きなさい。

指示4 ノートに感想を書きなさい。

参考文献「ジュニアボランティア教育」36号 川口達実氏の論文

考察と修正案
発問9で子どもの動きが止まりました。

サークルで検討していただいたところ、この発問には2つの問いが含まれているとのことでした。

「松南小学校にきた友達が何で困るか」「友達が困らないためにはどんな点字があるといいか」の二つです。

修正案としては発問9を

発問 松南小学校に目の不自由な友達がきました。どんなことで困りますか。ノートに書きなさい。

発問 どんな点字があるといいですか。

の二つにわけるのがよいと思います。

岩田ホームへ TOSSランドへ メール