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どの子も活動し汗だくになる ボールを使った3つの準備運動

TOSS加賀/岩田史朗

冬におすすめの準備運動です。わずかの時間で子どもは汗だくになります。                      



子どもが大好きな教具は何か。

それは、ボールである。

どの子もボールを手にすると笑顔になる。

どの子もボールを手にすると体を動かしだす。

ボールは教師にとって心強い教具である。

  そこで、今回は体育館で行うボールを使った準備運動を3つ示す。

1.指定したゴールにシュートを入れさせる

  一人に一個ボールをもたせ、次のように指示する。

全部のゴールにシュートを入れます。入った人は先生の所に集まりなさい。

  子どもたちはそれぞれのゴールに散らばり、シュートを繰り返す。

並んでシュートをさせる必要はない。

とにかくどんどんシュートをさせる。

これだけで結構な運動量である。

  シュートを入れ戻ってきた子には「一番、二番、三番・・・」と次々と評定していく。

2.ドリブル相撲

  全員が集まったところで次のように指示する。

ドリブル相撲をします。                                                                                                           ドリブルをしながら、だれのボールでもいいから、ボールをコートから出します。                                                                        自分のボールがコートから出たら負けです。出された人はコートの外で座っていなさい。※1

  どこで誰に狙われるかわからないドリブル相撲はスリル満点である。 

  ボールを出そうと友達を追いかける子。

  出されまいと逃げる子。

  ボールをはじかれコートからボールを出すまいとボールを追いかける子。

  どの子も必死である。

  ただ、活動が続くと子ども達の動きは徐々に少なくなってくる。

  守りに入るのである。そこで次のようにする。

コートの面積を狭くする

  コートの面積を半分、そのまた半分、さらに半分と、どんどん狭くしていくのである。

  これで再び動きが活発化する。

  最後の一人になるまで続けるのが理想だが、なかなか決着がつかないようなら途中で打ち切ればよい。

3.ボール取りゲーム

  ドリブル相撲が終わった後、最後の方まで残っていた子数名からボールを取り上げ次のように指示する。

ボールをもっていない人はボールを取りなさい。ボールをもっている人はドリブルで逃げなさい。※2

  先ほどとは違った興奮が体育館に巻き起こる。

  ボールを取られたら取り返さなければならない。

ドリブル相撲と違い、どの子も活動し続けることになる。

運動量はドリブル相撲よりもさらにアップする。

少し時間がたったらボールをさらに取り上げるとよい。

  徐々にボールを減らしていくと運動量とともに興奮度も上がっていく。

  ただし、注意しなければならないことがある。

それは、ボールを減らしすぎることである。

30人学級のクラスで実践したときは、最初は3人、途中で3人、さらに3人と計9人のボールを取り上げた。

9人のボールを取り上げるとあきらめる子が出てしまい動きが鈍くなってしまった。

取り上げる人数は30人学級の場合6人程度が妥当である。

適当な時間で打ち切り、ボールをもっていた子をほめて準備運動を終了する。


引用・参考HP   

   千島章氏   バスケットボール・5年全12時間   http://www2.ocn.ne.jp/~maturi/baske.htm

   太田政男氏 運動量を確保するバスケット練習 http://homepage.mac.com/ohtachm/taiiku/basketball.htm

    ※1は千島章氏の追試

    ※2は太田政男氏の追試


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