このページからは「Jingyan Wang」さんのページに紹介されたものを、転載しています。彼女のページには他にも素敵な映画の紹介や、その広い活動内容を伝えるコーナーがあります。機会がありましたら是非一度ご覧ください。
タイタニック関連の写真を全部まとめてここに入れました。 忍耐力があり、かつレオのファンのひとにお勧めです。 意外な写真が入手できるかもしれないよ。
20世紀最大の海難事故として語り継がれ、いまも大西洋の懐深くに眠り続
ける豪華客船タイタニック号は、人々のロマンをかきたてて止まない。乗客に上流階級の
人が多かったことから、財宝目当ての男たちが幾度引き揚げに夢をかけ、夢破れてきたこ
とか。
そしていままた、タイタニック伝説に挑む男が入た。だが野心もむなしく秘密の扉は固く閉ざされたまま。かれラベットが敗北を噛締めたその時、引き上げた小型金庫の中から若い女性のスケッチ画が現れた。
彼女の胸もとの首飾り、それこそがタイタニック最大の秘宝と伝えられるダイヤモンド"碧洋のハート"に違いない。まさしく、伝説は真実だったのだ。"碧洋のハート"は船の残骸のどこかにある。
ラベットは狂喜しその世紀の発見は直ちにニュースで流された。そして、絵のモデルが自分だと
名乗り出る102歳の老婦人ローズがヘリコプターでラベットの探査団に迎えられた。
孫娘リジーに付き添われた車椅子のローズが沈没状況を聞きながら昔のことを思い出し、やがて、
話しはじめた。
1912年4月10日、技術の限りと贅をつくし
た豪華客船タイタニック号が、イギリスのサウザンプトン港からニューヨークへむけて処女航海の旅についた。母ルース・ブカター婦人や婚約者キャル・ホックリーに付き添われた令嬢ローズ
の姿があった。
ローズは当時17歳ですが、父の死とともに残された多大な借金を返すために母に無理矢理
青年富豪キャルと婚約させられてしまう。この愛のない結婚から逃れるすべはない。船上の華やかな雰囲気をよそに、ローズの心はうつろに重かった。
一方、船底に潜り込んだジャックは久しぶりに故郷アメリカへ帰れる嬉しさにおおはしゃぎだ。画家志望の彼は天涯独身で、港のパブでかけをやって運良く勝ち、友達になったファブリツィオの分と二枚の三等切符を手に入れたのだった。
船頭にたって世界は私のものだと叫ぶジャックはすごく印象的でした。
やがて、船はフランス・シェルプールにより、コロラドの大金持ちブラウン婦人モリーも、たくさんのトラックとともに乗り込んできた。天候にも恵まれ、2000あまりの乗客を乗せたタイタニックは大西洋へと順調に進んでいく。
無心に遊ぶ子供などのスケッチしていたジャックの視線がふと若く美しい女性の姿を捉えた手すりに身を寄せ、物思わしげに遠くを見詰めるその横顔が、なぜかジャックの心に焼き付いた。
その夜、眠れぬままに甲板にあがった彼は、再び彼女を見つけるが、驚いたことに彼女は海に身を投げようとしていた。ジャックは身の安全を試みず、ローズを救った。翌日、甲板にジャックを
探すローズ、勝気な彼女はジャックを意識するあまり素直になれないが、のびのびと自由な彼の言動にいつしかうちとける。ジャックに支えられて軸先に身を乗り出し、はるか足元に海面を望みながら
両腕いっぱいに世界を抱きしめるとき、ローズもまた何もかも忘れて生きる喜びを味わっていた。
貧しい移民たちがぎっしりとひしめき合う三等船室。そこは客室とは名ばかりの穴倉だった。その光景に立ちすくんだローズだが、新天地への希望と不安に揺れながらも、いま、この時を陽気に
楽しむ彼らに、すぐに溶け込む。そこにはローズを取り巻く世界にはない、生き生きとした生命の謳歌があった。彼女は日頃のたしなみも振り捨てて一緒に飲み、笑い、踊り明かすのだった。
母の叱咤とキャルの怒りにもかかわらず、ローズは自分の思いをどうしたらいいか、自分でもわからない。ただ燃えるような情熱のままに、恋に胸を焦がすばかり。人目を避けてジャックを
部屋に呼び入れ、キャルから送られた"碧洋のハート"を身につけてジャックの肖像画を書いてほしいというローズ。そして二人は貨物室に忍び込み、ついに結ばれる。
そのころ、タイタニック号付近を航行中の船から氷山警戒の無線が入ってきた。だが、船主の政治的思惑と船長
の功名心、さらに無線士の不注意もからみあい、やがて船首は巨大な氷山に接触してしまう。
一等船室では衝突の衝撃もわずかで乗客は気づかなかったが、浸水した三等は騒然となった。
一方、嫉妬にかられたキャルはラブジョイに命じ、"碧洋のハート"をジャックの服にポケットに
忍びこませる。宝石泥棒に仕立てられたジャックは有無を言わさず手錠をかけられ、警備室 のパイプにつながれた。
悲しいことに、タイタニックは遭難した。沈没までせいぜい2時間、SOSを受けた船の到着まで
4時間はかかる。しかし、救命ボートは20コしかない。乗客はパニックのなかで、階上の廊下
や甲板に殺到する。最初の犠牲者は移民たちだった。彼らはどんどん水位のあがる船底に
シャッターで閉じ込められ、何とか外へ逃げた者も非常な銃弾に倒れた。救命ボードに乗ろうと
するブスター婦人とキャルから離れて、ジャックを助けるために、ローズは船の下層へと身を
翻した。
すぐさま、追うキャルとラブジョイ。もう下層には力を貸してくれる人の姿がない。だがジャックの
名前を呼びながらついに彼を探し当てたローズは、必死の思いで手錠を打ち壊し、二人は勢い
増す水と闘いながら上へと外へと逃げ場を求めた。
キャルの助けで、ローズはボートに乗れたが、最後までジャックと一緒にいたい気持ちが抑えられ
なくて、再びボートから離れた。船は大きく傾いて海水は滝と化し、ドームの天井が割れてガラス
が雨のように降りそそぐ。やがて、船尾はあがり、スクリューが高く宙に突き出した。なすすべもなく
人は次から次へと海に投げ出されてしまった。
やがて、地平線から船の姿が永遠に消えてしまった。残されたのは不気味な静かさだ。数え切れない
ほどの無念の遺体が浮かんでいる。ジャックはローズを板に乗せて寒さから身を守り、眠らない
ように励まし続けた。もうすぐ救助の船がくる。僕たちが助かるんだ、国に帰ったらきっと会おう。
そして、一緒に暮らそうと言い続けた。そして、彼は瞳を閉じ、ゆっくりと沈んでいた。
愛するジャックが冷たい海に抱かれて死んでしまった。彼のいない人生にどんな意味があろう。
泣き疲れていつしか眠り込んでいたローズの耳に、救助船の生存者への呼びかけが近づいてくる。ローズはジャックとの最後まで希望を捨てない約束を思い出し、救助船に乗った。夜明けの寒さ
に身震いしてコートのポケットに入れたローズの手にふと触れたのは、あの"碧洋のハート"だった。
あれから85年、だがローズは昨日のことのように鮮明に思い出せる。そしてジャック。だれ
にも話さず胸の奥深くに温めて来た彼との愛。聞き終えたラベットやリジーたちは、静かな感動に
包まれた。ラベットの心には明らかに変化が生じだ。
幸せな思い出に包まれながら、ローズはジャックが永遠に生きる海にそっと"碧洋のハート"を
投げ入れた。自分の心は永遠にジャックとともにあるとジャックに伝えたかった。
総額240億円をかかったfoxの最新作は世界にタイタニックブームを起こしてくれた。 アカデミー賞史上最高の14部門にノミネートされ、歴史に残る大作を作り上げました。 唯一残念なのはレオナルド・ディカプリオは主演男優賞にノミネートされてないということです。 渾身の演技を見せたにもかかわらず、ノミネートされなかったことはすごく残念に思います。
タイタニックという映画の一番感動させられるシーンはやはり最後のジャックが死ぬシーンではない かと思う。私が見に行ったとき、最後に会場のあちらこちらから啜り泣きが聞こえました。 個人的に102歳になったローズが"碧洋のハート"を海に捨てた時に「ああ、ローズはまだジャック のことを思っているのだな」と思って、思わず涙が出ましたけれど、皆さんの意見もお聞かせください。
----オーナー
監督は「ターミネーター2」「トゥルーライス」のジェームズ・キャメロンとくれば、おそらくSFXを駆使 したサスペンス・アクションを期待してしまうが、なるほどこれは、二百三十億円の巨費を投じた 破額の超大作の名に恥じない出来栄え。ハリウッドのそこ力を見せ付けられるような思いがした。
タイタニックとは、1912年4月15日に北大西洋に沈んだ豪華客船のこと。欧州から米国 に向かう途中に氷山に衝突し、乗客・乗員あわせて2223人のうち何と1517人が死亡した世紀の 大惨事だ。キャメロンはこれを、船上で偶然であった一組の男女の恋愛と重ね合わせて描く。
一組の男女の純愛物語が、過酷な運命に巻き込まれたために更に純度を増し、恋愛の究極の形態 である死へと向かうのだ。
メロドラマとしての出来栄えは必ずしも良質なわけではない。時々御都合主義がちらつくし、脚本の展開にほころびも見られる。恋愛心理の描写も時に荒っぽい。しかし、そのマイナスを強引にプラスに転じるのが、売り物のSFXだ。タイタニック号とほぼ同じ大きさの船を実際に作ってしまい、それを巨大なプールに浮かべて破壊するという前代未聞のことをやってのけただけでなく、船を真ん中から二つに折って、沈没シーンを再現してしまう。その映像は実に真に迫って言葉を失ってしまうほど。
さらに、驚かされるのは、現在も大西洋のそこに眠っているタイタニック号を実際に潜水撮影でとらえたリアルな映像だろう。事故で九死に一生を得た娘が今も生きているという設定で、その老女が悲劇を 振り返るという構成だけに、この水中のタイタニックの衝撃は大きい。
---- 土屋好生
なんと残酷に命の本性を描き切った作品だろうか。人間のエゴや脆さ、強さが真正面から捕らえられ、キャメロン監督の偽りのない魂に衝撃を受けた。ジャックとローズを軸に展開される懸命な愛の姿は、あふれかえる生と死の中で一際輝き、その悲愴な美しさからは一時も目が離せなかった。印象的だったのはローズが「ローズという自分」へと脱皮していく様である。
「何があっても諦めない」と誓ったローズに、解き放たれた一人の女性の強さ、毅然とした愛の証を見る。ジャックはローズの自由の翼である、一度愛を知った心は何よりも強く、決して死なないこと、そして人間を哀しい生から救うのも愛想のものであると教えてくれる。この消えることない感動を与えてくれたすべてに拍手を送りたい。素晴らしかった。
----五十部恵
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MY HEART
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