繁在家真紀
7月7日の午後4時頃だったでしょうか?2,3人の男の子達が私の所にかけてきて、
「先生!かぶとむしがいるよ!」と言うのです。
「え〜っ!本当?」とびっくりして行ってみると、かぶとむしの幼虫を入れた大き
な水槽の土の上に、もぞもぞと動く黒い小さな物体が・・・!よーく見ると、それは幼虫から変身したばかりのかぶとむしの成虫だったのです。
「わーい!かぶとむしだ! 」
「かぶとむしが生まれたよ!」
「見せて!見せてー!」と水槽の周りはたちまちしらゆりっこ達でいっぱいになりました。
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幼稚園にかぶとむしの幼虫がやってきて、ホールの時間にしらゆりっこ達に紹介し
たのは、4月27日の事でした。園長先生が「今日はお客様を連れてきました!」
と机の上にはかぶとむしの幼虫。
成虫のかっこいいかぶとむしのイメージとは違う、グロテスクな姿!
小さなすみれぐみさん、ひよこぐみさんも目がテンに!
「やさしくおててに乗せてみよう」
と小さい手でゆりかごを作って幼虫を乗せてみました。
その時の笑うでもなく、泣くでもないびっくりしたようなお顔がとっても印象的でした。 |
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ゆりぐみさんは、幼虫がなにになるのか、去年の経験で知っています。すみれぐみさんひよこぐみさんにはないしょだよと言っているにもかかわらず、
「かぶとむしの赤ちゃんだよ」横からにこにこ・・・!
そしてとってもやさしいお顔でおててのゆりかごをつくって幼虫を乗せていました。
もちろん苦手なお友達もいます。
でも、見ているだけの子もとてもいい顔をしています。 |
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そして、「次はばらぐみさんの番です」。そう言ってばらぐみさんのほうに目をや ると、ばらぐみさんはなんと、興味しんしんのキラキラした目をまっすぐにこちらの ほうにむけ、幼虫を早く見たい、早く触りたい一心で、なんと腕まくりをして、イス から体を半分浮かせて呼ばれるのを待っていました。ゆりぐみさんの時にみているだ けだった子もばらぐみさんになって挑戦している姿もありました。そういえば4月に かえるの卵を触る時もまだ、どうすればいいか言っていないのに、ばらぐみさんは嬉 しそうに腕まくりをして待っていましたっけ!1つの経験は幼い子ども達をこんなに
大きく成長させてくれるのです。
さて、今年度も数人の学生さんが幼稚園の先生の勉強のために実習にやってきました。
幼稚園に幼虫がやってきた時に、実習を行っていた4人の学生さんにの園長先生 が「これなんだ!」と水槽の土を掘ってかぶとむしの幼虫を見せました。そのあまり の姿に4人の実習生さん達はキャーキャー大騒ぎ!「赤ちゃんなんだよ手でゆりかご つくって乗せてあげてね」と言っても、実習生の先生達は大パニック!結局触る事が できたのは、1人だけでした。
そんなかぶとむしの赤ちゃん。1番始めに土の中から出てきたのは、角を持ったオ スでした。「男の子のかぶとむしやね」とみんな大喜び。
この夏、何匹のかぶとむしが土の中から出てくるかしら。とても楽しみです
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