この本のまえがきで次のように記しています。 『二年後、再び彼女に会った。ことばをかなり覚えたことを除き、 精神的な変化は認められなかった。シング夫妻に慎重な質問をおこない、 次のようなとても興味深いことがわかった。 それは、狼たちはカマラたちに人間的なことをなんら教えられなかった、ということである。 カマラとアマラにはユーモアの感情も、 (アマラが死んだ時、カマラが涙を流した一事を除いて) 悲しみの感情も見られず、好奇心もほとんど認められず、 生肉以外にはなんら興味を示さず、 なんらかの悪い所業も教えられていなかったのであった。 ・・・ここには、人間にとって環境がどれほど重要なものか、 また、小さい子どもの教育のとてつもない重要性が 明確に示されているのである。』( は、釜土記) ![]() ![]() ![]()
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