新しいお友だちを迎え二〇〇四年度が始まりました。お庭の様子が一番よく見えるDぐみさんのお部屋。窓のすぐそばには「あか、しろ、きいろ」と並んで咲いたチューリップの花が目を楽しませてくれました。入園式の頃には、桜の花も風に揺れていましたね。 楽しい手遊びのお歌も『ママも!』とお母さんの姿をそばに見て安心でした。入園式には、一人ずつお名前も呼ばれてご紹介されましたが、ドキドキしているDぐみさんのお気持ちが伝わってくるようでした。 そして、大好きなママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃん、おねえちゃん・・・と離れて過ごす毎日が始まりました。泣いているお友だちをそばに見てもらい泣きしそうになったりもしましたね。そんな時には、大きいクラスのお友だちが優しく声をかけてくれました。 小さいお友だちにはなかなか面倒見のよい七尾幼稚園のお友だち。幼稚園には色々なおやくそくがあることも教えてもらいました。お庭は外ばき、中は内ばきにかえて。自分の棚に自分のお道具も。それぞれ自分だけのマークがあることも知りました。 マークを見つけると「これ、○○ちゃんの」と嬉しそう。お友だちの名前も少しずつ覚えて、お家でも登場するようになってきました。そうするうちに、小さくなっていたお気持ちもどんどん広がってきた様です。 いろんなお友だちがいろんなことをして遊ぶ幼稚園。最初は見ていて楽しみ、その内にまねて自分でもやってみたりしています。 お昼のお弁当の時間はCぐみさんと一緒に、おいすに座ってまずお祈り。♪日々のかてを♪を歌ってからいただきます。 おいしそうなお弁当を目の前にして思わずその前にぱくり、なんていうこともありましたが、Cぐみさんをまねて小さなお手手をくんでお祈りをしています。 トイレタイムの時もお友だちをまねて中へ。そんなひとつ一つのことが今楽しくて、時には達成感も感じて新鮮なのです。 まねっこから世界は広がっています。感情も内から外に表すようになってきます。それぞれの自己主張がぶつかることも珍しいことではありません。 お家では一人で使えるおもちゃも待たなくて済むことも、ここではお友だちと一緒に。時にはうまく伝わらないお気持ちが強い行動につながってしまうこともあるのです。ようやく身の回りの色んな事にきずき始めたばかりのDぐみさん。お互いの思いを受け止め、成長につながるようにと思います。 お友だちとのやりとりに必要なお言葉もこれから少しずつ覚えていきましょうね。いままさに始まったお友だちとの関わり。そんなDぐみさんのお気持ちの芽生えを大切に育てていきたいと思います。 一番成長が著しい時期のDぐみさんとのこれからの一年がとてもとても楽しみな堂脇先生。Dぐみの窓から季節の移り変わりを感じて、一緒に過ごしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 |