「東京スポーツ」 平成13年6月14日掲載
<政治経済>

馳が重大発言 大仁田ピンチ

自民は公認しない

 プロレスラー国会議員の自民党・馳浩衆議院議員(40)が12日、本紙の“独占直撃”に、自民党から参院選に出馬するといわれているプロレスラーの大仁田厚について『自民党は公認しない』と重大発言。また、自民党から出馬要請されている新日本プロレス・藤波辰彌社長の出馬についても『今回は断ると思う』と断言。プロレス界のスターの出馬に“異変”が浮上している。


 新日本の藤波社長と、大仁田というプロレス界のビッグな2人が自民党からの出馬要請を受け、その動向が注目されている。

 そうしたなか“レスラー議員”の先輩・馳議員は藤波社長について『自民党から出馬要請を受けても断る』と分析。さらに、自民党の公認を受けて出馬すると見られる大仁田厚については『自由党とトラブルがあったといわれており、自民党は公認しないだろう』と断言した。

 大仁田は6日、東京・永田町の自民党本部を訪れ、選対関係者にあいさつして、比例代表から立候補することを事実上宣言した。

 近く正式に出馬表明することが有力視されていた。しかし、本紙は先月4日付けの紙面で、大仁田の参院選出馬は、自民党ではなく自由党が打診したと報じた通り、先に自由党が出馬要請をしていたのだ。ということは『自民党からの出馬説』は自由党からの出馬が消えたことで出たと見られる。

 近日中に自民党は大仁田を正式に公認して、出馬記者会見となるのか、注目されるが、それを前に馳議員が本紙に重大発言した。

 

自由党とのトラブル発覚 

 『私は複数の大物関係者から大仁田氏が自由党から打診を受けたと聞いた。しかし、大仁田氏は出馬をめぐって自由党とトラブルを起こしたという有力な証言があるんです。自民党は、そういう方を公認候補とするということは常識的には考えられない。大仁田氏がそれを上回る魅力があるのなら別だが、基本的に考えて自由党とトラブルがあった大仁田氏を自民党が正式に公認候補者とすることは絶対にないと思う』と語った。

 自由党とトラブルになり自民党から公認されないとなれば、大仁田の参院選出馬は極めて難しくなったようだ。

 一方、馳議員は『藤波社長は出馬の意思はある。私は国会議員としてふさわしい人だと思っているし、誠実で勉強熱心で社会奉仕が間違いなくできる方です。しかし、藤波社長に出馬の意思があっても『プロレス業界の社長』の立場上から見て、自民党が正式に要請しても今回は断ると思う。最終的には藤波社長の決断力ですが』と語り、今回は出馬を辞退するとみている。

藤波さんは人間的にも魅力あるが・・・

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