「朝日新聞」 平成13年11月6日掲載
夫婦別姓の民法改正案「今国会提出に期待」
自民幹事長
自民党の山崎拓幹事長は5日の記者会見で、選択的夫婦別姓制度の導入について「できれば臨時国会で(民法改正案)提出の運びになるよう期待している」と述べた。そのうえで、この問題を党法務部会で議論するよう、麻生太郎政調会長に指示したことを明らかにした。
野田聖子、馳浩衆院議員ら党所属の議員有志が党三役に対し、「今国会に政府が法案を提出できるよう環境整備に努めるべきだ」と申し入れたのを受けて答えた。野田議員らはこの日までに集めた同党の45議員の賛同署名も併せて提出した。
党内で選択的夫婦別姓導入に積極的な議員グループは当初、与党の議員立法で民法改正案を提出する準備を進めていた。しかし法務省が政府提案での別姓導入に意欲を見せていることから、この動きを後押しするという。野田議員は「今国会の時間が限られているのは承知しているが、議論の場にのせることが第一の仕事だ」と話した。