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|  |  石走(いはばし)る | 
| 志貴皇子 しきのみこ | 
 さて、『万葉集』巻8冒頭のこの歌は、春の訪れをよろこぶ明るい歌調の歌。
   「岩の上をほとばしり流れる滝の上に、わらびの萌え出(いず)る春がま
   たもやめぐってきたよ」。「垂水」とは滝の意。
この歌に、私は現況の政局を投影してみたい。「住専処理で激しく流れる政局に、待ち望んでいた橋龍政権が萌え出て、そして自民党の春がまたもやめぐってきたのだよ」
 この生まれたばかりの政権から、景気浮揚の芽が萌え出ずるのだろうか。
   そしてこの世の春を謳歌(おうか)する資格があるのだろうか。全ては国会における論戦にかかっている。