やまぐちさんのページです。   山口さんの愛犬「みかん}
 ここは、やまぐちさんに特別提供しているものです。 山口さんを見てみますか?・YES

      山口さんの 1999年までの作品集はこちらから。


山口さんの 2000年からの作品集です。  


 「 詩 」     虹          2000年12月10日(しんぶん 赤 旗 日曜版)

 「 詩 」 反核平和マラソンの写真です

 「 詩 」   反核平和マラソン           (2000年8月)

 「 詩 」    タスキ(2)             (2000年5月)

 「 詩 」    宿  敵 の写真です

 「 詩 」    宿  敵             2000年08月12日(しんぶん赤旗)

 「 詩 」  まちのぞむ日             2000年01月06日(しんぶん赤旗)





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2000年12月10日(しんぶん 赤 旗 日曜版)  読者の文芸        詩   おおむら たかじ 選    虹         石川県 山口 修冶 「おはようございます」 「はようさん」 「今日はごきげんうるわしいですかいね ごきげんななめですかいね」 「ごきげんはまっすぐですよ」 おもわず互いの目がたれた 八十五才の彼女との朝の一コマ 特別養護老人ホームにかかる虹 <評> 山口さんの作品は短い作品ですが、ムダ、ムリが なく、ゆかいな会話が生々ととらえられています。 [頁頭へ] 


 反核平和マラソン         石川県 山口修冶 焼けるような陽ざしが照りつける8月6日 能登路に集いし我ら14名 平和の願いをタスキにこめて 一路金沢に向かってひた走る あふれる汗 きしむ膝 高鳴る鼓動 陽ざしを浴び 水を浴び 拍手を浴び 笑顔を浴び タスキが手渡されていった75km 終着金沢駅前 陽ざしやわらぎ 膝笑い ここちよき笑顔あふれた (2000年8月) [頁頭へ] 


タスキ(2)         石川県 山口修冶 じりじり焼ける肌、ふき出る汗 雲ひとつない真夏日 平和の願いをタスキに託し 六月の能登路を仲間とともに走った 広島と長崎のあの日の熱さは 今日の数百倍だったのだろうか ボクらは影と一緒に走っている きしむヒザ乱れ打つ鼓動 ガソリンスタンドの青年 畑を耕していた老女 道端の紫陽花 みんなが微笑みかけてくれ 「願うだけでなく行動を」 先輩女史の言葉が後押ししてくれた 陽炎の中に揺れ立ち待つ人々見え 我が胸のタスキなぴいた (2000年5月) *詩人会議「日本国憲法と共に」 のために手直しした。 [頁頭へ] 


2000年08月12日(しんぶん赤旗)  読者の文芸 詩   花田 克己 選 宿  敵         石川県 山口修冶 そっと土手からのぞくと これみよがしに あいつが川面をゆらしていた おのれ今年こそは・・・ はやる気持ちを押さえ土手を下った 左目のはしに全神経をよび寄せながら さりげなくあちこちの岩巣をさぐっていると ふっと気を抜いたように あいつが格好の岩巣にフラリと入った 間髪をいれず全神経が両手に移動 蜘蛛の巣のように岩巣に張りついた あいつの体力とおいらの根気の勝負の始まリ シマッタと背ビレくねらせ尾ビレ打ち振り のたうつあいつ 十本の指がフル稼働 どれだけの時がすぎたのか・・・ 根気の糸が切れそうになったその時 あいつの体重がどっと両手にかかった 渾身の力で一気に岩巣から引き抜くと 焼きつける太陽にむかって 目をむき水しぶきを打ち振るあいつ 両手にあまる四十センチに成長したあいつ やったぜ 今年はおいらの勝ちだ <評> 山口さんは毎年いどんでいる魚 のつかみ取りを生々と描いてひきつける佳 作。 [頁頭へ] 


2000年01月06日(しんぶん赤旗)  読者の文芸 詩   小森 香子 選 まちのぞむ日          石川県 山口修治 一人暮らしをはじめた娘と ひさしぶりの食事 「わたしにあれこれ言った先生の気持ち 良くわかるわ!」 「こどももかわいいよ」 おもわず聞きかえしたくなる言葉が 娘の口から泉のようにあふれてきた 小学校から中学校そして高校 なかなか先生との折り合いがつかなかった 心をだんだんとざし 家にとじこもっていた日々もあった 父の日に 手づくりのキーホルダーを作ってくれたり あんなに活発だった娘が… 娘との葛藤の日々 ボクたちの心もとじこもっていった ひょんなことから英語の講師となり 小学生や中学生を教え始めた 毎日の教材作りに悪戦苦闘しながら 会うごとに明るくなっている娘 うれしい わかりあえる日が近いかもしれない <評> 山口さん、学校時代に苦し んだ娘さんと、ともに苦しんだ気持ちがに じみ出て、空間の中におかれた「うれしい」 が切実です。 [頁頭へ] 


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