「くらしに役立つ制度のあらまし」
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制度紹介のもとになっている「制度のあらまし」の解説です。(この写真などは最新号ですが、「目次やページ内での紹介は「97年度版」のままです。)
「くらしに役立つ制度のあらまし」 (全国生活と健康を守る会連合会=「全生連」発行)

これが制度のあらましです


 それぞれの制度は毎年、法律の改定などによって 大きくや、微妙になど、常に変化しています。毎年の変化には目を離せません。本屋さんに は似たような暮らしの便利読本がありますが、この本はひと味違います。
 毎年年一回発行されており、最新版は 1998・9年版で、1998年 9月 8日 の発行となっています。B5版で528頁となっており、本の厚さは2.5cmを超えます。こ の本は「全生連」が毎月発行している、「生活と健康」という月刊誌の臨時増刊として発行 されております。
 内容が充実していることはもちろん、その編集方針の良さで多くの人たちから根強い人気 を呼んでいます。

「98年度改訂版発刊にあたって」を紹介します

       98・99年改定版の発刊にあたって (一)90年代不況は、97年の5%消費税や薬代の二重負担などの医療費の大幅負担 などによって、極度に深刻化しています。このような長期不況と相次ぐ制度改悪・ 「適正化」の名による行政しめつけによって、失業・倒産などに伴う所得減、クレ ジット・サラ金被害にからむ自己破産や一家離散、中途退学、健康破壊と病気の悪 化などに加え、家賃や社会保険料、保育料、学費、税金などの滞納等々、国民・低 所得者の暮らしは、丸ごと破壊されています。そのために、自殺や心中・孤独死、 餓死など尊い生命が奪われるといった悲惨な事態が後をたたない状況です。
 同時に、こうした事態をなんとかして打開したいと、相談相手をもとめる人びと が急増し、このことは、各地の生活と健康を守る会の相談会などの小集会に、参加 してくる会員外の人びとが倍加していることにも反映しています。
(二)橋本前内閣の悪政を引き継ぐ自民党の小渕内閣は、税制では消費税減税を拒 否し2、3年後の課税最低限の切り下げを前提とする大法人や大資産家の所得課税 の大幅減税と8割以上の国民への増税を強行しようとしています。また、銀行・ゼ ネコン支援への際限もない税金・公費の投入、相変わらず無駄使いの膨大な公共事 業と軍事費を増額する一方、年金や医療、社会福祉、教育などの抜本改悪、改悪し た公営住宅や児童扶養手当、保育制度などを続行しています。
 こうした悪政に対して、多くの国民は自民党政治への不満・批判をいっそう強め ながら、.参院選挙で政治の流れを変える展望をつくりだしたことから、国民的要求 での野党共同の実現、総選挙で自民党を政権から引きずりおろしたいとの世論を高 めています。
(三)全生達・生活と健康を守る会は、生存権などを保障している憲法を暮らしと 運動に生かす立場から、44周年を迎える今日まで一貫してたたかってさました。と くに、こうした日常活動の中で、歯止めなき生存権侵害の悪政を打開するために、 国民生活の最低保障基準の確立に力を入れつつあります。政府や自治体の中で住民 税の非課税基準を低所得者の基軸にすえる動さを強めている今日、このナショナル ・ミニマム確立の課題は極めて大事になっています。
 戦後のたたかいのなかで、各制度の新設・改善を積み重ねてきた国民の財産とし ての諸制度が、まだ多くの国民に知らされていないなかで、たくさんの人びとの生 存権が侵害されている事態を打開するためにも、また、これらの制度を守りさらに 改善していくためにも、本書が大いに活用されることを願っています。

1998年9月

全国生活と健康を守る会連合会
「くらしに役立つ制度のあらまし」97
「97年度改訂版発刊にあたって」

「くらしに役立つ制度のあらまし」96
「96年度改訂版発刊にあたって」


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