私たちのくらしと
99年度政府予算案
(第3回)教 育
きびしい世論と運動を
反映して貴重な成果も
学校教育をめぐる政
府予算案の基本は、改
悪です。しかし、教育
問題をめぐる、きびし
い世論や運動を反映し
て、次のような成果も
あります。
(1)教科書の無償を、
引き続き維持したこ
と。
(2)「値引き政府米」
を2・6倍にふやすな
どの米飯給食の促進。
(3)就園奨励の単価
引き上げと対象の拡
大。
(4)無利子の奨学金
枠の若干の拡大(有利
子分は20万人に倍化)。
(5)不登校や「いじ
め」などに関する24時
間電話相談など。
30人学級の拒否は重大問題
父母負担も引き続き増額に
子どもたちの 「登校
拒否」や「いじめ」な
どは、親や教師への暴
力をふくめ、子どもの
要求や意見がふみにじ
られているからです。
特に学級の人数が多
すぎて、一人ひとりの
子どもに行き届いた授
業が、できないことが
大きな原因です。30人
以下の学級を、との父
母や子ども、教師の切
実な要求を拒否し続け
ていることは重大問題
です。
深刻な不況の中で、
親の収入・所得がへる
一方、教育費の父母負
担は、ふえ続けていま
す。最近の自己破産の
中で「教育ローン」が
ふえています。しかも、
私立の「中学・高校生」
の中にも、学費の滞納
が、ふえています。
就学援助の適用を
広げる絶好の機会
政府予算案では、父
母負担を軽滅するもの
はありません。就学援
助も対象者は、引き続
きへらしています。文
部省は、生徒・児童数
の滅に伴うと説明し
ていますが、こうした
時期にこそ、就学援助
の適用率を高
めるべきで
す。
しかも、大
学入学金の値
上げや高校での学費の
値上げも問題です。
以上のほか、政府予
算案で重大な問題は、
老朽校舎などの学校
施設の整備費を93億円
あまりもけずっている
ことです。しかも大企
業が求める人材養成に
は、多額な予算をつけ
ていることです。