子どもの難病医療費、公費負担にもどして
大阪・柏原市 竹田政孝(35)
私の娘(10)は、「アレルギー性血管紫斑病」で10月5日から入院しています。主治医は、「この病気は『小児慢性特定疾患』に該当する病気で、原因がわからず、治療が終わっても再発しやすい」と言いました。
また、「『特定疾患』の対象なので、今まで医療費は全額公費負担でした。しかし今年から、2カ月以内の入院の場合、医療費は自己負担です」と言われました。
私は、「そんなバカな!」と叫んでしまいました。今回の入院の期間は2カ月です。医療費が40万円にもなるといいます。
医療費の工面に
「2カ月以内はダメ」なんて言わずに、医療費の公費負担を復活してほしいです。
独自の助成を
それからもう一つ。市役所に電話をして「どうしたらいいのでしょう」とたずねました。すると市役所の人は「どうすることもできませんねぇ」との返事。そして、「貸付金の制度があって、10万円なら出しますよ」とと言ったのです。
このとき、国民健康保険の医療費の一部負担金の滅免制度のことや、高額療養費の制度については、何の説明もありませんでした。
国が決めたことに「右にならえ」とやっている自治体のやり方も、ぜったいに変ですし、独自の助成があってもいいと思います。
12月16日の厚生省交渉(国民健康保険と医療)で、この実態をつきつけて追及したところ、厚生省の担当官は次のように回答しました。
「児童の難病は、私の担当でないので答えられない。しかし、これは予算措置にもとづいた事業なので、国が厳しい財政状況のなか、現状の体制を維持するため、ある程度の見直しがあったと考えている」。