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  • (98年 12月 27日(日)付「生活と健康を守る新聞」ニュース街かど問答)


    税金のむだ使いが多すぎるよね春にむけて税の運動を大きく


     生子 自民党が来年度の所得税滅税案を発表したわね。

     健夫 「減税」案となっているけど、ほとんどの国民が増税になるというものだね。

     生子 そうね。年収793万円以下(4人世帯)の人は増税となるのね。「減税」の内容は、所得税が20%、住民税が15%で、上限が所得税で25万円、住民税が4万円となっていて、所得が多い人ほど減税が大きい定率制になっているわね。

     健夫 今年に比べると、約8割のサラリーマンは増税になるんだ。それだけでなく所得税の最高税率を現行の65%から50%に、住民税は最高税率を15%から13%に引き下げると言うんだよ。

     生子 これは国民のための「減税」ではなく、ほんのひと握りの高額所得者のためというものね。だいたい小渕首相は夏の自民党総裁選挙で「中堅所得者層の負担を軽減する」とくり返し述べていたけれど、国民にうそをついてきたということになるわね。

     健夫 本当に許せないよ。今、生活と健康を守る会が各地で税金の学習会をやっているけど、「仕事がないけど税金の申告、必要あるの」とか、「生活がやっていけない」など切実な声がいっぱい出されているんだよ。

     生子 それなのに、国民からまきあげた税金を自民党のスポンサーである銀行などに60兆円も差し出したり、防衛庁が水増し請求で大問題になったり、各省庁が約170億円も税金をむだ使いしていると会計検査院から指摘されるなど、やりたい放題ね。

     健夫 今こそ、税金にもっと関心を持つ必要があるね。

     生子 そうよ。税金のむだ使いと言えば、軍事費とゼネコン中心の公共事業を大幅に減らすことね。そして、生活苦を少しでもやわらげて景気をよくするためにも、消費税を減税することよね。

     健夫 来年3月12日の税の自主申告に向けて、運動を大きく盛り上げることだね。


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