学資保険裁判の上告に抗議する
全生連・全国常任理事会
福岡高裁で勝利した「学資保険裁判」に福岡市と厚生省が上告したことについて、10月22日、23日に開催された第1回全国常任理事会は、次のような抗議文を厚生省と福岡市に送りました。
10月22日、「学資保険裁判」の被告である福岡市と厚生省が、生活保護世帯や多くの国民の声を無視して最高裁判所に上告したことに、満身の怒りを込めて抗議する。
10月9日の福岡高裁の判決は、原告の主張をはば全面的に認め、生活保護費から学資保険を積み立てることを認め、誰もが高校に進学して学ぶ権利があることを明らかにした。
また、生活保護世帯が人間の専厳にふさわしく、自らの生き・方や生活を決する権利にもとづき、保護費をどう使うかは基本的に自由であるとした。
この判決は、今日の社会の慣習や常識にもかない、多くの国民の支持と共感が得られる当然の判決である。これに逆らって、被告が上告したことは私たち国民への挑戦であり、断じて容認できない。 私たちは、この上告に強く抗議し、最高裁での勝利と生活保護行政の改善に向けて、多くの国民とともに引き続きたたかうものである。
10月23日