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  • (98年 10月 11日付「守る新聞」)


    全生連第32回全国大会 特集



    悪政許さぬ大運動を

     島田 務会長あいさつ(要旨)


     今大会は、十四年ぶりに会員・読者の両方とも増勢で迎えました。この成果を喜び合い、この瞬間も活躍している全国の仲間に連帯の拍手を送ります。
     戦後最長・最悪の不況は、五%消費税と医療大改悪などにより、この二年で一段と悪くなりました。自民党の「金融再生案」は大銀行の借金を丸ごと国民にかぶせ、社会保障や教育などの改悪に拍車をかけることになります。
    こうした自民党の悪政・失政を許すことはできません。民意を正確に反する内閣の確立は、今や国民的な緊急課題です。
     全生達は来年四十五周年を迎えます。国際貧困撲滅年間の今日、暮らしに欠かせない諸制度をつくらせ、貧困から解放する私たちの運動は、国際的にも意義があります。
     当地の木崎村小作争議の人間の尊厳をかけたたたかいの息吹にもふれながら、班と地域のすみずみから人間らしい暮らしを求める大運動をおこす方針などを決める、大会の諸任務を立派に果たされることを期待申し上げます。




    第32回全国大会の経過


    <第1日目=9月21日>

     万代大友で開幕。牛尾甫元全国常任理事、加藤鉄男さん(秋田・人権裁判原告)をはじめ、この2年間に亡くなった方がたに黙祷をささげたあと、我伊野徳治副会長が開会のあいさつ。議長団には、須山 利夫 全国常任理事、山内 佳子 代議員(京都)、秦 明美 代議員(広島)の3人を選出し、大会書記には坂井幸和さん(新潟)、石黒聡さん(新津)、坂井民雄さん(新潟)の3名を選出。
    関川昭雄副会長による大会役員と各種委員会の設置と委員の選出、議事日程の提案と確認がおこなわれ、鈴木冶雄新潟県連会長が歓迎のあいさつ。島田務会長のあいさつのあと、来賓のあいさつ。祝電・メッセージ披露、新加入組織などの紹介と確認。資格審査委員会から代議員・評議員などの参加状況が報告され、議長団が大会の成立を宣言。
     辻清二事務局長が2年間の総括について報告、島田務会長が大会方針案の提案、前田美津恵全国常任理事が決算および予算案を提案。丸山秀子会計監査が監査報告、柴田田鶴子副会長が規約改定案の提案。新役員選出にかんする提案と確認。「会員への呼びかけ」案分の作成を起草委員会に付託することが提案されたあと、諸提案にたいする質疑とそれへの応答。
    第2日目の分散会の運営、および修正案のあつかいについて議事運営委員会が報告し、休会宣言。



    <第2日日=9月22日>


     全国役員が分担して座長になり、13の分散会で活発に方針案の討議、活動の交流が行われました。


    <第3日日=9月23日>


     全体会議を再開。祝電・メッセージ披露のあと、各種委員会の報告。全体討論では7人が発言(3人が文書発言)。柴田田鶴子副会長が年末までの行動方針を報告。組織関係、機関紙と写真コンクールの表彰。
     昼食後、辻清二事務局長が討論のまとめをおこない、2年間のまとめと方針案、決算と予算案、監査報告、規約改定案を採決。役員選出では、新全国理事を承認、三役・会計監査の信任投票で信任。新役員および名誉役員が紹介され、島田務新会長があいさつ。そして退任役員が紹介され、代表して山村徳雄全国理事があいさつ。起草委員会から会員への呼びかけが提案されて確認。大会スローガンが確認され、最後に鈴木正和副会長が閉会のあいさつ、ガンバローを三唱して閉幕。





    <第32回全国大会>  ス ロ ー ガ ン


    ☆人間らしく生きる社会をめざし、21世紀までに会員10万世帯・新聞柑万部の会をつくろう

    ☆町のすみずみに班をつくり、家族・まわりの人びとのくらし・願いを話し合い、要求実現のため知恵と力を合わせよう

    ☆全会員が動けば政治も動く、くらし・平和の大運動をおこそう






    会員のみなさんに訴えます
    21世紀へ向けて人間らしく生きられる社会づくりへさらに奮闘しましょう。



     会員のみなさん


     私たちは、1998年9月21日から23日まで新潟県で全国生活と健康を守る会連合会第32回全国大会を開きました。
     戦後最悪の大不況と自民党による失政のもとで多くの国民が苦しみ、生きる希望も失いかねない状況のもとで、私たちは多くの会員とともに情勢や「会」のすばらしさを熱意をもって語り合い、会員・読者をふやしてきました。「所持金はあとわずかだった」「雇用保険を支給させることができた」「このままでは自殺するしかなかった」など、「会」と出会って人間らしさをとりもどせたという方がたくさんいます。
     こうしたなかで、14年ぶりに会員・新聞とも増勢のなかで大会を迎えることができました。
     2年間で「私の要求」をもとに多くの成果を上げてきました。秋田県での公金不正、福岡・大牟田での生活保護廃止、北海道・旭川での国保料、の3つの裁判では勝利しました。公営住宅法の改悪にともなうとりくみ、税金の自主申告、教育・子育てをめぐる切実な要求も実現してきました。そして、地方 「行革」が荒れくるうなか、東京では署名など地域住民をまきこんでの運動と都議会での革新勢力の前進で、シルバーパスや老人医療費助成などを守りぬく快挙をなしとげました。大阪では就学援助の改悪をはねかえし、全国の仲間を励ましました。



     会員のみなさん


     大会では、こうした成果をたたえあいました。しかし、同時に、私たちが2年前に決めた中期4カ年計画の中間年としての到達としては不十分であったことを見つめる必要があることも話し合われました。生活と健康を守る会を待っている人は大勢います。
     この間前進したところでは、この中期4カ年計画を練り上げ、目標を手放さずにこだわってとりくんできた組織です。そして、”会員を主人公”に班を身近につくり、なんでも話し合え、手分けして活動してきたところです。そうした班では「私でも役にたてることがあってうれしい」とみな生き生きとしています。
     会員・班を出発点にとりくむ3点基本活動と、会の存在すら知らない人たちへ知らせていく宣伝・小集会などの「打って出る」活動を強めていきましょう。中期4カ年計画の2年間の到達の上にたって、今後の計画を決めていきましょう。



     会員のみなさん


     消費税の5%実施と医療の改悪につづき、政府・自民党は課税最低限の引き下げ、さらなる医療・年金の改悪、負担あって介護なしの介護保険の強行実施など改悪が目白押しです。政府がどんなに打ち切ろうとしても、生活保護世帯が、ふえている状況です。大会では、@あらゆる「私の要求」をとりあ げて全会員が運動に参加すること、A5つの重点要求のとりくみを強め、国民生活の最低保障基準の確立をめざす、B平和な日本へ、政治の流れをかえることをめざすことをきめました。  参議院選挙では、自民党にきびしい審判を下しました。私たちのとりくみともあいまって、「くら しを何とかしたい」との国民の願いが、政治の流れをかえる展望を切り開いたのです。この流れをま すます太く大きくして、消費税の引き下げ・廃止など要求を実現していきましょう。会員・読者をふ やすことがその力づくりです。  大会報告や大会決定の学習を班でおこないましょう。そして、要求をだしあい会員・読者をふやし ていきましょう。


     1998年9月23日      全生連第32回全国大会





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