保険はずしと負担増
社会保障予算の削減
でもっとも大きな割合
をしめるのが、医療分
野です。
具体的には、@カゼ
薬など薬局で市販され
ている薬は保険給付せ
ずに全額患者負担とす
る、A入院給食の患者
負担(現在一日七百六
十円)をさらに引き上
げる、B一定額以上の
医療費負担を保険から
還付する高額療養費制
度の患者負担の限度額
(現在月六万三千六百
円)を引き上げるなど
が検討されています。
保険給付や医療費を減
らせば、国の負担も滅
らせるともくろんでい
るのです。
児童扶養手当も削減
福祉の分野では、三
歳末満の子どもをもつ
家庭に支給される児童
手当(現在、子ども一
人に月五千円、第三子
からは月一万円)や、
母子家庭などのための
児童扶養手当などの削
減が検討されていま
す。
生活保護の予算につ
いて厚生省は、保護の
申請をおさえる「適正
化」を強めることも示唆
しています。
財政赤字を減らすと
している「財政構造改
革」ですが、その具体
策は国民の健康やくら
しの維持になくてはな
らない大切な制度をば
さばさと切り捨ててい
こうというもので、こ
れでは真の「構造改革」
にはなりません。