98のいいところ・悪いところ

純国産の98はすごい!最近までシェア50%を保っていたのだから。


98のいいところ(いろいろいわれてもやっぱり98はいいのだ!)

日本語表示をハードウェアで実現した。

MS-DOS時代はこのおかげで286でも十分にソフトが動いていた。PC/AT互換機では386ぐらいはないと厳しいだろう。しかし、最近ではフォント(文字)をソフトウェアで表示するWindowsが主流になってしまったのであまり関係なくなってしまった。(それでも起動メニューやディップスイッチ(PC/ATではBIOS)の設定画面で日本語が出るのは98だけだ!)

とにかく頑丈!

NECのパソコンはとにかく頑丈だ。信頼性第一に作られているので安心して使うことができるのだ。アッ○ル社のM○Cなどは頻繁に壊れるらしくて、中には「今日は動くかな?」なんて電源を入れる人もいるそうだ。(昔の98は軍事用モデルかと思わせるぐらいの丈夫な作りになっていたが、最近はコストダウンを図って安い部品を使用しているせいか、故障が増えているようだ。個人的には多少高くても昔のように丈夫なパソコンを販売して欲しいと思う。)

ソフトウェアが豊富

MS-DOS用ソフトはどうしても機種依存してしまうために各社用のものが販売されているが、そのほとんどがNEC用である。この為に98を選ぶ人が多かったのも事実だ。(最近はWindowsなので、専用ソフトの豊富さでPCを選ぶような時代ではなくなってしまっている。)

周辺機器も豊富

ほとんどの周辺機器メーカーは98用の周辺機器を中心に販売している。しかもNECの製品と互換性を持っていれば、純正品と同じように使用できるなど、安心して使用できるというメリットがあるのも98ならではだ。

サポートが充実している

これは何もNECのサポートが充実しているだけではない。シェアが多いということは、使っている人も多いということで、つまり98について質問できる相手も多いというわけだ。身近に先生的な人がいることほど安心なことはない。困ったときでもみんなが知っているパソコンなら、サポートセンターに問い合わせなくても解決方法を教えてもらえるのは実に頼もしいことである。


98の悪いところ(やっぱりいいものにも欠点はあります。)

進化が遅い

常に丈夫で安心して使用できるようにということで、NECはどうしても保守的になりがちだ。だから進化の速度ではPC/AT互換機には一歩及ばない。(裏返せば、新しいが安定性がないというようなアブナイものは採用しないという配慮なのだ。)

使える周辺機器が少ない

矛盾したことを書いているようだが、実はPCIバス対応製品の種類が少ないということをいいたいのだ。一見するとまったく同じ規格だから共通してボードが使えそうなものである。ところがそうは問屋が卸さないのである。確かにボード自体は同じなのだが、98とPC/AT互換機では基本設計(具体的にはBIOS)が違うためにデバイスドライバが違ってくるのである。 海外製品でもPC/AT互換機ならばそのまま使えるのに、98ではデバイスドライバがないと、本体に取り付けることはできても使用することはできないのである。

値段が高い

98はPC/AT互換機に比べると値段が極めて高い。値段ではどうしても他社のパソコンに負けてしまうのである。(実際には精度の高い部品を使用するとか、厳しい品質検査をするなどの壊れないという安心をお金で買っているといえる。したがって単純にPC/AT互換機と比較するのは危険である。)

日本語表示をハードウェアで実現した

えっ!?と思われるだろうが実はこれが最大のネックなのだ。つまり、世界標準機ではないということなのだ。だからMS-DOSにしろ、Windowsにしろ、NECがマイクロソフトのOSと同じ物を98で動くように開発し直しているようなものなのである。そういうことがあって、開発を急ぐとどうしてもバグが出てしまい、アップデート(バグ修正プログラム)などが多くなってしまうのである。


以上のような性格を持ったパソコンがPC-9800なのである。これらから分かるように、98とは安心して使用できる、日本人のためのパソコンだといえるのである。

(なお独断と偏見が入っておりますので、あまり鵜呑みにしないように!)

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