内蔵ハードディスクをSCSI化!

これですべてのディスク装置がSCSI化されました。


なぜSCSIなのか?

ディスク装置をすべてSCSI化した理由はいくつかあります。


使用したハードディスク

今回使用したのは、メルコの「DBS-U2000」でUltra SCSI対応の2GBです。37,000円で購入しました。カタログの写真ではIBMのハードディスクだったのですが、私の買ったディスクはSeagate製「ST52160N」でした。ベアドライブや外付けのものでもよかったのですが、内蔵型でSCSI接続の製品があるので、わざわざ冒険するような必要はないと思ったのです(それに安定していつでも手に入りますから)。また、内部の接続を自由に行えるようにアルファデータのフラットケーブル「AFC-04H」を購入しました。最大4台まで接続できるもので、1.3mあります。長いようにも思えますがハードディスクとCD-ROMの位置関係を考えるとこれぐらい長くないと自由に接続するということはできないでしょう(でもやっぱり長いなあ...)。


本体に接続する

本体への接続で注意したいのはターミネータです。今回のSeagateのディスクの場合はジャンパブロックをかぶせてショートにするとターミネータが無効になるようになっています(使用するディスクによって違う場合があります。)。

とくに、終端になる機器のターミネータをしっかりと有効にしておかないと、思わぬトラブルの元になる可能性がありますので気をつけたいところです。


ハードディスクを入れ替える

入れ替え方はE-IDEのハードディスクの入れ替え方とほとんど同じですので、詳しくはそちらをご覧ください。


動作をチェックする

動作をチェックするといっても要は起動するだけです。起動したらシステムのプロパティーでデバイスマネージャを起動し、「スタンダードIDEハードディスクコントローラ」を削除します。念のため必ず再起動しましょう(電源を切れる状態にしてからリセットすると次の作業が簡単です。)。このときにHELP」キーを押しながらリセットて、システムセットアップメニューで内蔵固定ディスクを使用しない設定にしましょう。これでIRQの9番が空いて、IRQ不足も解消します。また、DOSの使用に際しても、UMBで連続した約64KBの空間を確保できるようになると思いますので非常に助かります(最近ではこういうことを書いても分からない人が多いんだろうなあ)。これで完全にIDEは認識しなくなります(システムセットアップメニューで切り離していても、ドライバが残っていると認識してしまいます。)。 なお、ドライバを消す前にIDEを切り離してしまうとIDE-98とMMXの使用の際に問題が発生することがあるらしいです。IDE-98を使用される方は注意が必要でしょう。


使用した感想

明らかにディスクアクセスが軽くなっています。激しくアクセスしてもCPUの占有率が低いために、IDEに比べると非常に快適です。ベンチマークなどを行っても転送速度はなかなか高速です。あらゆる面で利益をもたらすものと思われます(金銭的にはつらいですが...)。あと、気をつけないといけないのが、本体に付いているアクセスランプが点灯しなくなることです。どうしても点灯させたい場合は、別途LEDを購入するか、結線のビニールをはがしてハードディスクのLED用のコネクタと接続するなどの方法が必要でしょう。(外付けのディスクを分解して内蔵した場合は、筐体に付いていたLEDをそのまま流用すればよいのではないでしょうか。)


やはり、今回行った改造もメーカー保証外になります(すでにCD-ROMを分解して使用しているので)。従って自己の責任においてのみ行える改造となりますから、当方やメーカーは一切責任を負えませんのでご注意ください。また、MMXに関しては当方で動作確認をしたわけではなく、手に入れた情報を元にしているだけですので、確実性が無いことをご了承ください。

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