グラフィックボードをさらに高速化!

噂のGA-PU8/PCIを搭載しました。


今まで使用していたボード

I・OデータのGA-PU8/PCIへ交換する前は、メルコのWGP-VG4DXでした。これは非常に高速なボードで2Dの描画には満足していました。ですが、色数を増やすと確実に速度が低下していたのと、3D対応といっておきながら実際には使いものにならなかったのが気にくわなくなってきたのです。

 

交換の候補に挙がったボード

高速なボードはいくつかありますが、以下の3つに絞りました。

メルコ・・・WHP-PS8 定価33,000円

I・Oデータ・・・GA-PU8/PCI 定価39,800円

I・Oデータ・・・GA-RUSH6/PCI 定価28,000円

WHP-PS8とGA-PU8/PCIは2D・3D両方が高速なPERMEDIA2を搭載しており、メモリも8MBもありますから非常に魅力的です。GA-RUSH6/PCIは3Dゲームに強いVoodoo Rushを搭載していますから、こちらも非常に魅力的です。値段にもかなり違いがある上に、雑誌のベンチマーク結果などを見ていても、性能にそれぞればらつきがあるようで、選択はかなり迷いました。

 

GA-PU8/PCIを選んだワケ

魅力あるボードの中から一つを選ぶのは非常に苦しかったのですが、三つ買っても仕方がないので何とか一つを選びました。購入に当たっては、目的を明確にすることで決め手としました。

決め手その一・・・不満のあった多色モードでの速度低下を、起こさないボードがほしい。

この課題ではWHP-PS8とGA-PU8/PCIに絞りました。なぜ、GA-RUSH6/PCIではいけないかというと、カタログを見ていると2D速度の比較グラフで256色モードの比較を取り上げていることが引っかかったのです。これは暗に、多色モードでは処理速度がそんなに速くないということを表しているのではないかと思えたのです。

決め手その二・・・ドライバのアップデートが素早く、出来がよい方がいい。

この課題ではI・Oデータ製品に絞りました。経験的に感じていたのですが、ドライバの出来はI・Oデータの方がよく、ドライバのアップデートも割と頻繁に行われています。

決め手その三・・・ゲーム重視ではなく、あらゆる要求に応えてくれる方が望ましい。

この課題ではWHP-PS8とGA-PU8/PCIに絞りました。これに関しては、GA-RUSH6/PCIについてカタログを見ると、「Glide」というVoodoo独自規格に対応しているから、ゲームに強いという書き方なので、それ以外では割と平凡な性能かも知れないということです。(ただし、3Dだけならダントツの早さがあります。)

上記以外にも決め手となる細かい条件はありましたが、この三っつを総合するとGA-PU8/PCIになったわけです。

そして、店頭で購入する事になるのですが、金沢市では底値が31,800円のようで、店頭価格は定価に比べてかなり割り引かれているようです。

 

GA-PU8/PCIの取り付け作業

取り付け作業は比較的簡単です。ただし、今回の場合は元々別のボードが取り付けられていたので、Windows上でドライバを削除しておいてから、ボードの差し替えを行う方が安全確実です。また、マニュアル通りに取り付けを行えば何の問題もなく取り付けできましたので、特に注意点などはありません。ただし、ドライバのアップデートが頻繁に行われていますから、バージョンをチェックして最新のものを使うようにすればよいでしょう。

 

ベンチマークテスト

Windsock、Wintachを利用して速度の向上率を調べました。

 

本当は3Dの比較ができれば良かったのですが、2Dのパフォーマンスでも十分に高速性が伺えると思います。なお、「バイオ・ハザード」の体験版を動作させたときにWGP-VG4DXではまともに動かなかったのが、GAPU8/PCIではちゃんと遊べるレベルで動作してくれました。3Dの命令にまんべんなく対応しているそうなので、案外とゲームでも威力を発揮しそうです。また、GA-PU8/PCIのドライバは1.12以降では一部の処理がMMX命令に対応しており、MMXが利用できる環境ではよりいっそう高速に動作する様になっているので、不都合がなければドライバのバージョンをあげると良いでしょう。

 

総評

やはり、なんといっても驚いたのは、256色モードと比較して65536色や1677万色モードが負けないぐらいに高速だということです。色数を増やすと遅くなるという今までの常識から、よい意味で外れているボードであるというのが非常に印象的です。ただ残念なのが、私の環境ではDirect3Dを利用したソフトウェアがないということです。FINAL REALITYという2D・3Dのベンチマークプログラムでは、3Dがかなり高速で、満足なのですが、このままでは宝の持ち腐れですから、3D対応のソフトを購入して実際に体験しようと思います。


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