親方日の丸

N○Kドキュメンタリー

生きろ!BX2。おまえはまだ死んではならない!!

以下に記録されている文書は...

なんと!殆どノーマルの98フェローをWindows95マシンにしてしまう恐ろしい計画のすべてである。

なお、このページは読み物ですから一度キャッシュにダウンロードして、接続を切って読みましょう。


  まず、このページをご覧の皆さんに、今回使用した機材について報告しておかねばならないだろう。

ハードの種類 メーカー名 製品説明
PC本体 NEC PC-9801BX2 U2(CPU:i486SX25MHz HDD:内蔵170MB メモリ:9.6MB。つらいなあ)
ディスプレイ NEC PC-KD1521(ノーマルディスプレイで640×400ドットのみ表示可能。今となってはねえ)
メモリ メルコ EMF-P32MG(32MBパリティービット有り無し両用メモリ。高い汎用性が魅力だ)
CPU メルコ EUZ-Q0M(言わずと知れた3倍速ハイパーメモリCPU。なんとCPUボードにメモリが搭載できるのだ!)
ビデオボード メルコ WGN-V2(メモリ2MB搭載のビデオボード。S3社Trio64V+の搭載で極めて高速だ)
HDD メルコ DSC-N2000NS(SMIT採用のSCSI2ボードと2GB HDDのセット品。2GB...今じゃ当たり前かなあ)

今回のアップグレードに当たって、NEC株式会社メルコの製品を使用させていただきました。本当にありがとうございました。

あらすじ

 今回お題目として使用したPC-9801BX2は、ノーマル状態に170MBの内蔵ハードディスクと、8MB(1.6MB+8MB=9.6MB)のメモリを増設したWindows3.1モデル(一応ね)なのだ!しかし、この業界の流れは早く、しかも過渡期の廉価パソコンということもあり、あっと言う間に取り残されてしまったのである(しくしく...)。しかし泣くにはまだ早い。サードパーティからでているパーツを使えばまだいけるのではないか?その一つの信念(←バカのひとつ覚え)をよりどころとしてパソコンをパワーアップしたのでありました。パワーアップの目標はWindows95を動かすということだ、それだけにとどまらずある程度アプリケーションソフトが動作する、つまり使えるパソコンにしてしまおうという野望が含まれているのだ!


1.本当に早いぞ!CPUとメモリ(クロック75MHz、メモリ42MB)

 初めに行ったのはCPUの交換とメモリの増設である。この順番に特に作為的なものはない。なぜなら最初に届いた品物がこの2点だからだ。早速取付を開始するが、その前にベンチマークテストをしておかなくてはならない。つまりノーマル状態でどの程度の処理能力があるか数字で表しておくのである。ここでは有名なWindsockを使用した。結果はお世辞にも早いとはいえない(当社従来比←大ウソ本当はPC-9821V12比)が、MS-DOSを使用するには非常にバランスが良い(もともとDOSマシンなんだから当然だろう)。その後で取付を行ったが著しく向上しているのが結果から分かる。なお、取付作業とソフトのインストールは極めて簡単であった。マニュアル通りに行えばそれでよい。注意すべき点と言えば、CPUソケットの取付の際に固定レバーが堅いことだ。しっかり差し込まれていれば問題はないので、少し力を入れて固定レバーを倒すと良いだろう。


2.ハードディスクとビデオボードが届いたぞ!(HDD2GB、VRAM2MB)

 最初の作業を終えてから幾日かたったある日に、今度は待望のハードディスクとビデオボードが届いた。この両方が無いとWindows95は動いてくれないのだ〜!だ〜だ〜だ〜だ〜(←エコー)それで早速取付を開始する。これも特に問題はない。マニュアル通りに作業をするだけだ。心配だったのはノーマルディスプレイを95で利用できるかどうかだけだ。3.1で利用できるのは分かっていたのだが、「某I社の製品は対象外になっていたし...う〜ん不安だ。」と思っていたのである。しかしマニュアルには当たり前のようにノーマルディスプレイへのドライバのインストール方法が書かれていた。はっきり言って呆気にとられたが、うれしい限りである。しかし、特殊なインストールに違いはないので方法はひとひねりした(後述)。それで、ハードディスクをDOS6.2で領域確保し直した。サイズはAドライブ→1023MB、Bドライブ→950MB、Cドライブ→75MBというようにした。これはクラスタサイズを小さく押さえるためとDOS専用領域を確保するための分け方だ(Aが95、Bが補助、CがDOS)。なお、Aドライブから起動したかったので内蔵ディスクはディップスイッチで切り離しておいた。


3.いよいよOSのインストールだ!

そしてWindows95のインストールが始まるのである。といっても大したことはない。またもやマニュアル通りに行えばよい。これを呼んでいる皆さんの気になるところと言えば、CPUボード上のメモリの認識だろう。パソコン起動時にカウントされないメモリを認識させるには、デバイスドライバを使うしかない。しかし、95のインストールでそのドライバを使えるのだろうか?心配は無用だった。ドライバディスクに入っている95のインストーラを使用すれば全く問題はないのである。これはタイミング良くドライバを登録したり削除したりするプログラムで、本体搭載メモリが1.6MBでも全く問題はないのだ(もちろんCPUボードには8MB以上のメモリが必要だ)。具体的には95インストール時にメモリだけを認識させるドライバをCONFIG.SYSに登録し、マネージャはHIMEM.SYSを利用する。インストールが終了し、再起動時に95対応のドライバを登録し直して再起動、というようになっており、ユーザーはただそれを見ているだけでよいのである。一部の雑誌ではBXやDAなどでハイパーメモリCPU搭載時に本体にもメモリの搭載が必要だと言う記事があったが、少なくともBX2にはあてはまらないのでご心配なく。


4.やばい!なんか変だぞ!!

 さて、ビデオボードについては一ひねりしたと前述しておいたが、具体的には次に述べるとおりだ。

   ・95のインストール時にはビデオボードを装着しない。

   ・ドライバについては、その他のディスプレイとしてごまかす。

   ・95のインストールが完了したら改めて装着する。

以上のようにした理由は、ノーマルディスプレイを使うのでマルチスキャン用のリフレッシュレートで表示されると、画面が乱れてしまうからだ。元々ノーマルディスプレイは対象外になっているから、こちらが明示的にノーマルディスプレイ用のドライバをインストールする必要があるのだ。滅多なことはないと思うのだが(たぶん通常通りやっても成功しただろう)、念には念を入れないと何が起こるか分からないのが95のインストールだからことのほか気を使った(ほんと勘弁してよ〜)。それでインストールを完了した後に、ごまかしのドライバを削除して専用ドライバのインストールを行った。マニュアル通りに行えばよいが、セットアッププログラムを使用するタイプなので、自分で勝手にドライバを登録しないでほしい。ドライバのインストールが完了して再起動すると使用可能になるのだが、注意が必要だ。このドライバ、なんとノーマルディスプレイを使用する際に重大な欠陥があるのだ!選択しても表示できないリフレッシュレートが選択できてしまうのだ。さらにその表示できないリフレッシュレートがデフォルトになっているのだ!(なんてことだ〜!!)対策としては、「GRPH」+「f・4」で95を終了後、「SAFE」モードで起動し(「Windows95を起動しています」の時に「f・8」を押そう!)、解像度を「640×480」から「800×500」に切り替えるというのが妥当だろう。これで表示は可能だが、「640×480」への切り替えは最悪の場合、乱れる画面の中手探りで行わなくてはいけないのだ!(ひえ〜)。このことはメルコに通知するので何らかの対処がなされるはずだ。


5.Windows95で行こう!

「よっしゃーインストール完了!!」苦難を乗り越えインストールが完了したときの気分には、言いしれぬものがある。「またひとつパソコンを甦らせてしまった。自分の才能が怖い。フフフッ。」私は額から流れる汗を拭いながら至福の一時を味わった。(←やっぱりただのバカだ。しかもかなりアブナイ!)冗談はさておき、ベンチマークを行ってどの程度処理速度が伸びたかを調べなくてはならない。結果(953.1の両方の結果があるぞ!)は良好で、グラフィック系処理はPC9821V12などのVALUE STARシリーズに勝ってしまったしかし、いかんせん比べる相手が相手だけに総合力では分が悪い。それでも大容量メモリのおかげで、一般的なアプリケーションは十分使用に耐えるレベルだ。特に一太郎7が以外とすんなりと動いてくれたのだ。内蔵ハードディスクを有効にしてWindows3.1を起動してみたが、非常に高速に動いていた。いろいろな結果から考えると、DirectXを使用したバリバリのゲームは無理としてもビジネスアプリケーションは十分動くようだ。ヒッヒッヒッヒッこれはいけるぜ!


6.いい!いいんだ!いいんだよ!いいんだけどねえ〜...

 確かに速い!速いことはいいんだ!いいんだけれど投資効果を考えるとちょっとねえ〜。なんか急に現実に引き戻されるような内容で申し訳ないけど、実際問題以下の表のような費用がかかるのだ。微妙なところだけれど、すでにビデオボードや大容量ハードディスクを持っているとかメモリはたくさんあるという人には比較的投資効果が高いのではないだろうか。

価格表

なお、CPUとウィンドウアクセラレータは最新のものが出ているので確認しよう!


7.最期に(←字が違うだろ!こっちの字だよ「最後」)

文中の商品名は各社の商標です。

また、各商品に対するお問い合わせにはお答えできませんので、直接メーカーや販売店にお問い合わせください。表示した価格はホームページ作成時点のものですのでメーカーや販売店の都合により変わる場合があります。

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