積極的に日本の地方伝道を行ってきたカナダ・メソジスト教会は、1890年に、金沢部(現日本キリスト教団金沢長町教会)を新設して北陸伝道を推進し、北陸地方に20余りの教会を設立しました。そして、1913年8月3日に輪島で最初の礼拝が献げられ、ここに輪島教会が誕生したのです。
日本メソジスト教会時代は、2、3年で牧師が交代しながらも教会の体制は整えられていましたが、1941年に日本キリスト教団が創立された頃を境にして苦難の時代に入ります。1955年度末まで実に15年に及ぶ無牧の時代を迎えたのです。しかし、その間ある信徒夫妻が教会に移り住むなどの奉仕と、能登をはじめ石川地区内外の牧師の応援も得て、礼拝は守り続けられました。
「真宗王国」と呼ばれるほど、浄土真宗が今も生きている土地柄の中でも、戦後は比較的長く牧師が在任したこともあり、現在も、福音伝道と教会形成の努力が粘り強く続けられています。