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らいん
うぃっちくえすと
あれとかこれとか
その1
らいん

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2000/11/04
★ その5 シェアテキストのナゾ

 ハロウィンも終わりましたね。少し前になりますが、魔女の宅急便(原作) の新刊が出ました。さっそくそのへんでタイムリーに話を書こうと思って たんですが、実はまだ積読で読んでないのですよね(^^;

 そんなわけで、今回は予定を変更してシェアテキストについてです。(ウィッ チクエストのダウンロードはこちらから)

#「シェアテキスト」とは、内容が気に入って継続して使用する場合、著作権 を持っている人に所定の代金を支払うという“約束”で公開されている文書の ことで、その代金のことをシェアフィーと言います。コンピュータで言う「シ ェアウェア」と同じ仕組みですね。AsuraSystemV2・ウェブ版が最近始まりまし たが、これはいわゆるネット販売という形態です。事前に内容を確認できない という点でシェアテキストとはちょっと違います。

 聞いて驚く人もいるかもしれませんが、私が初めてウィッチクエストの本文 に触れたのは、宙出版の原書版ではなく、このシェアテキスト版でした。

 あれは1995年の秋ごろでしょうか。通販で買ったRPGの同人誌に、厚意で同封 されていた詰め合わせフロッピーに、たまたま入っていたんですよね。
 その少し前、コンベンションでウィッチクエストというシステムの存在を知 っていた私は、「シェアテキスト」として公開されていると判って、たいそう 喜んだ記憶があります(当時の通信環境では、Niftyserve(現@Nifty)に入会 していないと手に入らなかったのです。そして、私はインターネットの住人で した)。あのとき金沢の店頭で見つかったのはWQ2の下巻が1冊だけで、( いまでもそうですが)ルール編を新刊で入手するなんて、とうてい無理だった のです。

 今でこそ4冊とも持っていますけど、これは直後、そのシェアテキストのプ リントアウトを教室(そう、これは学生時代の話です)に持っていったところ、 とある友人がその“連続用紙の分厚い束”の読みにくさを見かねて、厚意で譲 ってくれたものでした。
 もしシェアテキストがなければ、ウィッチクエストを手に入れる機会もなか っただろうし、HTML版を作ろうとも思わなかっただろうし、シェアフィーを元 手に新タローを作ることはもちろん、いまこうして『魔女の会』の活動をして いることさえ、なかったでしょうね。ほんとにシェアテキスト様さまです。

(余談ですが、最初に書いた冒企宛のメールの内容は「原書版を古本で手に入 れたのですが、重ねてシェアフィーを払う必要はありますか?」でしたし、2 度目は「テキストでは読みにくいので、HTMLにして公開していいですか?」で した)

 それはさておき、シェアテキストという仕組みが、絶版として埋もれる運命 だったウィッチクエストに新しい命を吹き込んで、製品寿命を伸ばした、とい うことは、今となっては疑いようのない事実だと思います。
(疑ってみたいというへそ曲がりさんは、ためしに「1991年当時に発売されて いたRPGシステムの中で、現在でも遊ばれているもの」を思い浮かべてみてくだ さい。……いくつか思い浮かびましたね? じゃあこんどは「遊ばれて“いな い”もの」はどうですか? ……けっこうあるでしょう? そーゆーことだと 思うんです)

 もちろん、ウィッチクエストというRPGシステムそのものの魅力もあるでし ょう。しかしながら、やはり手に入らず遊ばれないRPGシステムは、いかに出 来が良くてもファンが定着しないし、廃れる宿命にあると思うのです。

 近年の再版・改訂版ムーブメントを歓迎する一方で、過去の名作の多くがい まだ埋もれたままになっているのは、残念でなりません。シェアテキスト版の 作られたいきさつは知りませんし、魔女の会は再編集版だけで手一杯です。ユ ーザーからは見えない諸事情もあるでしょう。……それでも、いつか、誰かが。 ウィッチクエストを見ていると、そんな期待をしたくなってくるのです。

“シェアテキスト”という魔法を使えるのは、ウィッチクエストだけじゃない。 そう信じたいものですね。

(次回は『元ネタのナゾ』の予定です)

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2000/10/18
★ その4 魔女の魔法のナゾ

 こんどは魔法のほうに目を向けてみようと思います。
(まあ、魔女の魔法……といっても、ペイガニズムがどーのと言えるような知 識もありませんし、たとえあっても、ここで言うつもりはありません。あくま でRPGの中での話、ってことでお願いします)

 ウィッチクエストには“魔女の魔法”と“猫の魔法”の2種類があるわけで すが、わざわざ別にしている理由は何だと思いますか?

 猫の魔法は、あらかじめ使える魔法の種類や、その効果が決まっているタイ プの魔法です。RPG始祖のD&DやコンピュータRPGを例に出すまでもなく、世間一 般にはこちらのほうがおなじみだと思います。すこし違うのは、“使えば必ず 成功する”という点と、いかにも猫らしい行動のできる効果が並んでいること でしょうか。(そうそう、猫には「パートナーの魔女を助ける」という、最大 の魔法もありましたね)

 いっぽう、魔女が使える魔法は、分類上は万能魔法と呼ばれるものです。や りたいことを思い浮かべて魔法を使えば(そして判定に成功すれば)、思った とおりの結果がでてくる、というイメージですね。ゲームマスターこそちょっ と大変ですが、プレイヤーにとってはなんでもできるし、とってもお手軽です。
(“魔法一覧”から選ばないという意味では、ローズ・トゥ・ロードシリーズアルスマギカ(未訳)といったシステムもありますけど、こちらはもっと制 約の多い仕組みになってます)

「なんでもできる」……なんと気持ちのいい響きでしょうか。夢があるし、そ れでいて夢が夢じゃない。無限の可能性が目の前に広がってるような、すがす がしさがあります。なんだか、あんなことやこんなことをやっても、許されそ うな気がしてきませんか。

 ……ですが、それでも。それは実は、ほんとうではないのです。

 あまり夢を壊したくはないのですけど、魔法なら、めちゃくちゃやってゲー ムをぶち壊すことだって、とっても簡単。他のプレイヤーのやる気を無くさせ るのだって、一発でちょちょいです。
 ウィッチクエストのシステムは、結局のところ、根底のところで魔女(と猫 の)プレイヤーの良心に期待しているのです。でも、そこをあえてルールで縛 らない。それがウィッチクエストの世界観らしい“やさしさ”だったりするん です。

“できること”と“できないこと”の対照的な2つの魔法体系。どうやらこの あたりに、ペアで同居させている理由があるのかもしれません。おたがいの欠 点を補いあうっていう、ね。

(次回は『シェアテキストのナゾ』の予定です)

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2000/10/02
★ その3 エヴリディ・マジックのナゾ

『魔女と猫のナゾ』で説明もなしに使った“エヴリディ・マジック”という言 葉ですが、これはいったいどういう意味なんでしょうか。分かりやすい説明が 見つかったので、ちょっと引用します。
「『エブリディ・マジック』……“毎日が魔法”っていうのは、ファンタジー の1ジャンルを表わす言葉で、魔法と日常がごく自然に隣りあっているという 世界のこと。たとえば、近所に魔女が住んでいるとか、妖精や動物と人間が一 緒に暮らしている街……といった世界だ」
――6つの世界の物語, マイクロデザイン出版局 わきあかつぐみ, 1992年

 これに続けて『メアリーポピンズ』や『おねがい、サミアどん』、『魔女の 宅急便』、“ますむらひろし”や“めるへんめーかー”の作品などが例に挙が っています。

 個人的には竹本泉の作品は外せないし、『だんじょん商店会』に『天からト ルテ!』、『赤ずきんチャチャ』に『おジャ魔女どれみ』は 面白いぞっ……って、そーいう話ではなくって(笑)

 日常っていうありふれた空間の中に、魔法みたいな不思議な存在がポンっと 飛びこんで、それなしではありえないような大変なハプニングが起こったり、 ずっと夢に見てた素敵なことが待っていたり。
 それでいて住人たちは、魔法のことをちょっとだけ不思議に思っていながら も、わりと当たり前のように自然に受け入れている……といった感じが多いよ うです(のんきな住人ばかりだから、という説もありますが……)。

 また、たとえ魔法を信じている人がそれほど多くない世界であったとしても。 中心人物たちとの関わりあいの中で、知らず知らず魔法というやさしさに包ま れながら、それぞれが幸せを見つけていく……そんな物語だったり。私たちの 忘れていた何かを思い出させてくれる、やさしい魅力にあふれているのです。

 ウィッチクエストの魅力のひとつには、こういった部分もあるのだと思いま す。ただ残念ながら、いま出版されているRPGのなかでも、こういった世界や シナリオが遊べるものは少数派らしく、いまいちジャンルとしての知名度が低 いのが現状のようです。

 派手で血なまぐさい戦いや、ドラマティックに主役を張る演出とはちょっと 縁のない“エヴリディ・マジック”ですが、たまにはこんな、魔法でささやか な幸せをさがす魅力に触れてみるのも、悪くないと思うのですけど、ね。

(次回は『魔女の魔法のナゾ』の予定です)

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2000/09/25
★ その2 魔女と猫のナゾ

 初心に帰って、まずは基本から整理してみることにしましょうか。

『ウィッチクエストは、
13歳の魔女と1歳になるパートナーの魔女猫の2人1 組になって、
お互い協力しながらランドアイルスという世界での冒険を楽しむ RPGです』
……っと、基本ルールを読んだ人なら、ここまでは誰でも認めると ころだと思います。
 ところが、「じゃあ、どんな冒険?」と聞いたとたんに、答えがまちまちに なってしまうんですよね。たとえば……

「困ってる人を助けるんだ」
「あら、幸せ探しをお手伝いするのよ」
「ねこだねこだ〜ごろごろ」
         *
「迷惑な人を魔法でこらしめるんだろ」
「いやいや、ほのぼののんびりしたシナリオでしょう」
「えっ魔法が失敗してドタバタじゃないの?」
「ねこだねこだ〜ごろごろ」
         *
「昼下がりのお店でお客さまのお相手ってのは、どう?」
「うちじゃ、教室で学園モノだけど」
「それより、一緒に空を飛ぼうよ。どこまでも旅しよう!」
「でもやっぱり恋愛ネタでしょ? ラブコメ」
「魔女狩り……ニンゲンなんて……」
「ねこだねこだ〜ごろごろ」(←しつこい)
 ……
私の好みがどれか、ということはさておくとして、思いつくだけでもこんな感 じでしょうか。
 コンベンションのマスター紹介で説明するときは、とにかく分かりやすさが 優先されるので、わりと『魔女の宅急便』や竹本泉の作品あたりを例に出して しまいがちですし、それで十分のような気がするものです。ですが、いざ卓に 入ってくる人のもっているイメージはというと、こんな感じでけっこうまちま ちだったりします。
 それでも、“魔女”と“エヴリディ・マジック”あたりに共通するキーワー ドがあるのではないでしょうか。

 まあ、どれが正しいとか言うつもりはとりあえず無いですけど、これだけい ろいろあるのは、きっと、イメージソースになる作品が豊富だからなんでしょ う。
 それだけ楽しみの可能性がある反面、プレイの際には、他のプレイヤーさん としっかり話し合っておく必要がでてくる部分だと思いますし、シナリオを作 るときも頭に入れておくといいでしょうね。

(次回は『エヴリディ・マジックのナゾ』の予定です)

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2000/09/17
★ その1 コラムを始めるのナゾ

 8月も終わりごろ、東京・晴海のホテル浦島で開かれたJGC 2000(ジャパン ゲームコンベンション)という宿泊イベントに参加してきました。

 そこで3日間、寝る間もおしんで楽しく遊んできたわけなのですけど(もち ろん、ウィッチクエストのGMもやりました)、そこでちょっといろいろと思 うところありまして。ページのリニューアルを機会に、ウィッチクエストをネ タにいっちょコラムでも書いてみよう、とか大それたことを考えてます。

 ウィッチクエストは、13歳の魔女と1歳になるパートナーの魔女猫の2人1 組になって、お互い協力しながらランドアイルスという世界での冒険を楽しむ RPGです。冒険企画局という団体から1991年に発表されました。

 ごぞんじの通り『魔女の会』では、1996年に活動を開始していらい、ウィッ チクエストのよりよいプレイ環境を提供するため、冒企の許可を得たHTML版や 新ウィッチ・タローをはじめとするツール類、手製のシナリオやサプリメント を作ったりと、同人サークルという立場を生かしてアレコレと活動をおこなっ てきました。
 一方で、冒企の看板を半分しょっているように見られるかもしれない、と思 っていた手前、ウィッチクエストの素敵な魅力や上手な遊びかたのような、人 によって意見の分かれやすい部分を伝える活動については、意図的に避けてき たことも事実です。いえ、それを理由に語る努力を怠ってきた、ということを 認めなければならないでしょう。

 ようするに、そーゆーのをそろそろ始める必要があるのだなぁ、というわけ です。とはいえ、ウィッチクエストにニュートピックが乏しいのは残念ですが 事実ですし、まあ、ここのページを見てくださっている方にはお分かりのよう に、さうすというやつはわりといいかげんな人種ですので、定期連載というの はやっぱり難しいと思います(汗)

 狼少年にならないように、ときどき来たら増えている、という程度には更新 したいと思いますので、どうか今後ともごひいきに。

(次回は『魔女と猫のナゾ』の予定です)

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