ロッドは、湖から上がってきたメミナを抱きしめ、
ルオーは、その夫と娘の姿を、優しく見守っていました。
その目に、光るものがあったことを知る人はいないでしょう。
メミナをもう一度空に投げ上げるため、みんな大忙しでしたから。
6月の空が、静かに暮れていきます。
喜びも悲しみも、すべてその腕に抱き抱えて……。
もう一度、みんなの手で翔んだ夕焼けの中、
メミナは、何を想ったのでしょうか?
−−6月の、ある祭りの日の、情景です。
fin.