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■エピロォグ■

 ワイトリーの街に、朝日が昇ってきました。
 海は大きくきらめき、石造りの建物は、少しづつその頬に優しい色を帯びてきます。 −−新しい日の、新しい歴史の、幕開けです。
「結局、夜が明けちゃったね。眠いなぁ……」
 あくび混じりに呟くキリルの横顔も、オレンジ色に染っていました。
「ごめんね。うちのお母さんのせいで、変なことになっちゃって……。帰ったら、 よく叱っておくから」
 エディスのマントも、暁の色に変わっています。その胸でうとうとしている ヒューベの毛並みがそうなったからか、朝日があんまりきれいに輝いているからかは 分かりませんが。
「この街も、これで平和になるのね。でも、あたしが“あのエリーの娘”って言われるのは、 当分終わりそうにないけれど」
「あのさ、わたし、一つだけ残念なんだけれど」
 のんびりした言い回しにキリルとエディスが振り向くと、レーデルランが 淡いオレンジ色に染まったマントの隠しから、一本の笛を取り出している ところでした。
「これ、使わないの……?」
「レ……レーデルランっ! 変なことしないでよっ!」
「だってわたし、この笛吹いてみんなが踊るところ、見たいんだけど……吹いちゃおうかな?」
「やめて、やめてっ! お願いだから!」

 三つの空飛ぶ小さな影は、もつれあいながら、朝焼けのオレンジに、やがて溶け込んで、 消えていきました……。

fin.







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ウィッチクエスト 小さな魔女エディス 上巻
編著者・監修 冒険企画局 SGM01764@niftyserve.or.jp
HTML版製作 さうす@いんくる south@incl.or.jp