もしもし、聞える?
私は、エディス。みんなには、エディーって呼ばれているの。もちろん、
あなたも、そう呼んでね。
あなたの街はどんなところなのかしら? 私が住んでいる街はね、ディア
イス。“ネコの森”のすぐ近くにあって、街の真ん中には大きな湖がある、
温泉町なの。素敵なところよ。
あなたは、今、おいくつ? 私はね、今年で13歳になったの。13歳っ
ていう年は、私にとって、とっても重要。なにしろ、13歳になったら、一
人前の魔女として、歩き始めなきゃならないんだもの。
そう。言いわすれたけど、私、魔女なの。
いろんな魔法を使ったり、ほうきに乗って空を飛んだりもできるのよ。ま
だまだ、なりたてだから、失敗しちゃうこともあるけどね。なりたて魔女っ
て言っても、甘やかしてもらえるわけじゃないわ。私たち3人はさっそく、
大魔女さまからの命令を受けることになったのよ。3人−−私と同じく今年
で13歳になった、なりたて魔女のレーデルランとキリル、そして、私で。
この本は、実際に私たちが冒険したようすを再現したもの、というわけ。
「実際にあったこと」なのよ。この本に書かれていることは。おとぎ話や、
空想のお話じゃなくってね。私たちが、悩んだり、考えたり、魔法を使った
りして、一生懸命に、実際やったことなの。
そして、あなた−−どこか私のいる世界とは違う世界にいるあなた。あな
ただって魔法を使えば、私のいる世界にやってきて、実際に冒険することが
できるのよ。−−そう、“ロールプレイ・ゲーム”という魔法を使えば……。
とにかく、次のページからはじまる、私たちの活躍を読んでみて。そして、
あなたも冒険したいな、と思うようだったら……この本の下巻に“ロールプ
レイ・ゲーム”の魔法のやり方を載せておくから、ためしてみて。魔法を使
うか使わないかはあなたしだい。もし、ディアイスの街にくることがあった
ら、森のなかにある私の家に遊びに来てね。約束よ!
−−もう、わかったわよ!……ごめんね、ヒューベが呼んでるの。もう行か
なくちゃ……じゃあね!
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