憧れの黄色いバッチのゆりぐみさんになることを楽しみにしながら過ごした
すみれぐみの三学期。「みんな揃って」が願いでしたが、
何人かのお友達が、お引越しをし、お別れとなってしまいました。

チョッピリ寂しい気持ちを感じながらの、嬉しい進級式でしたね。
始業式に真新しい黄色バッチを胸にすると、「やったー!」と大喜び。
にこにこなお顔に大変身していましたね。
そして、大きな期待を胸にし、ゆりぐみさんを元気にスタートしたのでした。



四月当初は、それでもお心はまだまだすみれぐみさん。
「○○ちゃんが、かしてくれな〜い」「○○ちゃんに、おもちゃをとられたぁ〜」
「先生、○○してくださ〜い」と、あちらこちらから、先生への訴えが続く毎日でした。

真紀子先生はその都度、
みんなが楽しく過ごす為の、
すみれさんの時にも何度も聞いてきた
ルールを繰り返しお話しました。
また、ある時はみんなで

「どうしたら、お友達と仲良くできるかな?」

とクラスの中で話し合いの場を設けて、
みんなで考える時を持ったのです。

また身の回りのことも、すみれさんのときのようにSOS。
もちろんお手伝いをしたり、「もうゆりぐみさんだよ」と励ましたり。
チョッピリプライドをくすぐりながら、自分一人で・・・と促していったのでした。


ゆりぐみ生活が落ち着いた五月下旬ぐらいからはお友達同士で、
「○○したらだめねんよ」「一緒に○○しようよ」「○○ちゃん、お手伝いしてあげようか」
という声があちらこちらから聞こえてきました。
また、小さいお友達に優しいお言葉をかけたり、優しく手をさしのべたりという姿も
たくさん見られるようになりました。

そんな姿を見て
「すっかり、お兄さん・お姉さんになったなぁ〜」
と、お心の成長に、
うれしく思う真紀子先生なのでした。

「素敵なお兄さん、お姉さんになりたい」
というお気持ち。

それは、お隣のお部屋のばらぐみさんにあこがれて、
おんなじようにしてみたいという気持ちが、
とても強くなってきたからでしょうね。



またこんなこともありました。先日、ばらぐみさんのお部屋で、
粘土で作った動物園が開かれました。
ゆりぐみさんも招待され、手作りの招待状を頂いたり
ばらぐみさんが粘土で作った動物を紹介してくれたりし、楽しいひとときを過ごしました。

そして、お部屋に帰ると、「先生、僕達も、ばらぐみさんみたいに招待状とか作って、
みんなをお部屋に呼びたい」と言うのです。

ばらぐみさんが主体となって動物園を進めていた姿を見て、
「すごいなぁ〜」と思ったようです。
そして、
と心のどこかで思ったようです。
 
「ばらぐみさんみたいになりたい。やりたい」という思い。素敵なことですね。


気がつけば、一学期も終了です。
この夏には、初めてのお泊り会があります。


ドキドキしているかもしれませんが、
お友達も先生もいるから大丈夫よ!

                 楽しい夏にしましょうね。