羽咋白百合幼稚園が、今の園舎に移転してきて
四年が経とうとしています。

ここで行うクリスマス会も四回目を迎えました。
しかし、広い場所をあたえられ喜んだのもつかの間、
ここでどうやってクリスマス会をすればいいんだろう?
舞台も幕もないのに・・・と考えこんでしまった移転一年目のクリスマス。

思案に思案を重ね、結局舞台も幕もない現在のスタイルになったのでした。
今年度も十一月の終わり頃には、
ばらぐみさんのお部屋から、
ハンドベルの音色が聞こえ始めました。
それと同時期に園内にも少しずつクリスマスの飾りでいろどられるようになりました。

思えばここにお引越ししてきた当時は、
ここに百二十センチのクリスマスツリーを持ってきただけでした。
それを玄関にかわいらしく飾ってクリスマスをお祝いしたのが、
ここでの初めてのクリスマスなのでした。

でも、せっかく広い園舎があたえられたのですから、
大きなツリーを飾りたいという気持ちがあり、
昨年、思い切って百八十センチのツリーを購入して飾りました。
しらゆりっこ達も大喜びで飾りつけをして盛り上がったのを覚えています。
そんな昨年の出来事。
もうクリスマスの飾りも取り外してしまった
暮れも押し迫った頃、
幼稚園の片付けをしていた教師達のもとに、
園長先生が
「クリスマスプレゼントだよ!」
とニコニコ笑顔で現れたのです。
見ると、まあなんて大きな箱!
中を覗いてびっくり!
緑の枝がいっぱい!
来年用のクリスマス用にと、
クリスマス商品を片付けているお店から、
クリスマスツリーを超破格値で購入したとか?

   
「ねえいくらで買ってきたと思う?いくらなら買う?」
と園長先生は嬉しそうに問いをかけてきましたが、
そんな事より、あの園舎に来年大きなツリーが飾れるんだ!
ここにお引越ししてからクリスマスに大きなツリーを飾りたいと願っていた私は、
これ組み立てたらどんな感じになるんだろう?
と来年に思いをはせながら、それをそのままお片付けをしたでした。
そして、今年のクリスマス。ついにあのツリーを飾る時がやってきました。
どこに飾ろうか?
いろいろ考えた結果、玄関からよく見えるホールの
入り口のような所に組み立てました。
なんて大きなツリー!天井につかえそうないきおい。
三メートルもあるそうです。

十二月一日。いきなり生えてきたツリーに登園してきた子ども達は
「わあ!」とびっくり。お家の方たちも「おおっ!」とびっくり。

さっそくみんなで飾りつけをしました。
大きなツリーは、積み木に乗って背伸びをしても、とても上まで届きません。
先生と一緒になんとか完成。
「やった〜!」
と大拍手のしらゆりっこ達なのでした。
後で園長先生が電飾と大星を飾ってくださり、
大きな大きなクリスマスツリーは更に豪華絢爛に、
みんなのクリスマス会を華やかにライトアップしてくれたと思います。
十二月一日には、大きなツリーだけでなく、
昨年度作っていただいたアドベントカレンダーも初披露されました。
クリスマス会の時にはご家庭の方々にも見ていただきましたが、
毎日完成されていく聖誕劇のシーンを、毎日楽しみに見ていたしらゆりっこ達。
この時間だけは誰もが心静かに、この物語の完成をキラキラした目で、
しっかり見守っていたと思います。

白百合幼稚園ならではのクリスマス。
幼い心にもなにか
感じる事がきっとできると信じています。