暖かい春がやってきて、今年度の歩みも実りあるうちに終わろうとしています。
 先日は、発表会を行いました。当日はポカポカと暖かく晴れた日で、
 園庭の花壇のチューリップの芽も2、3センチ伸び、
 新しい春が来た喜びと子ども達の成長の喜びを一度に感じたすばらしい日でした。
 クリスマス会の日は、お家の方々がたくさん来てくださる日であるにもかかわらず、
 まれに見る大雪でに皆さん大変な思いで幼稚園に足を運んでくださったので、
 発表会のこの日の陽気は、
 始まる前からなんだか嬉しい気持ちにさせてくれるものでした。
発表会が始まり、しらゆりっこ達は大好きなお家の人達の前で 一人一人が大きくなった自分をみてもらおうとはりきりました。ひよこぐみさん、すみれぐみさんの発表は、幼稚園での成長のかわいらしい姿をみせる事ができたと思いますし、ゆりぐみさんばらぐみさんになると、それに加えて、お友達と一緒に団結する姿、自信を持って一生懸命する姿をみせる事ができ、心温まる楽しい1日でしたね。

ちょうど一年前の事、昨年度の発表会のプログラムを各クラスでしていた頃の事、
こんな事がありました。 「踊りの曲かけて」と、朝の自由遊びでは、
毎日のように各クラスの発表会で使った音楽が流れていました。

すると、それに合わせてダンスの大好きなお友達が立ち上がり、得意気に踊り始めました。そして見ると、いつの間にか大きな踊りの輪ができていました。よく見ると、ばらぐみさんの曲では、ばらぐみさんが発表会での自分の立ち位置に立ち、
それを見ながら向かい合わせに、小さいくみのお友達が見よう見真似で踊っているのでした。毎日ノリノリだったものですから、発表会が終わった頃には、見よう見真似ではなく、小さなすみれぐみさんひよこぐみさんまでもが大きな振りで踊れるようになりました。そしてそれはしらゆりっこ達の中で盛り上がり、発表会が終わって3月になっても、そのダンスィングの輪は毎日のように続けられたのでした。


そして卒業式。

ばらぐみさんは卒業式をさかいに幼稚園に来なくなりました。
自由遊びの時活気に満ちていたホールがちょぴっり寂しく感じられました。
そんな時あの発表会でばらぐみさんが踊った曲をかけてみました。
そしたらどんな現象がおきたと思いますか?

なんとばらぐみさんが立っていたステージの立ち位置に、
ゆりぐみさんが立って嬉しそうに踊っているではありませんか?
そしてそれを見ながら今までゆりぐみさんが踊っていた場所に、
すみれぐみさんとひよこぐみさんが踊っているのでした。
ホールが寂しく感じられたのはほんのいっとき。
ゆりぐみさんを中心に、再び以前の活気が取り戻されたのでした。



             
大人になると、何かをなしとげた時
そこでフィナーレとなる事が多いような気がします。「よかったね!乾杯!」
なんて打ち上げをして、はいおしまいって事もあるんじゃないでしょうか?
でも、子ども達は、楽しかった余韻を引っ張って成長の糧とするようです。
行事が終わってから、行事以上の盛り上がりが生まれる事もしばしばあります。
まさに、子ども達にとって
終わりははじまりなのです。
私達教師はそんなステキな子ども達の成長にエールをおくりつつ、手助けができることに幸せを感じています。
 
                    
                                                

今年度もありがとうございました。

メール、下さいね。