入園してから早くも4か月が経ちました。
入園前までは、ずっとおうちの人と一緒に過ごしていたけれど、
おうちの人と離れ、初めての小さな幼稚園という社会にやって来ました。



幼稚園では、おうちにはないおもちゃ、
遊具を見つけると、夢中になって遊ぶお友だちも
いますが、初めての環境に戸惑ったり、
たくさんの子どもたちに圧倒されて、
「ママ〜!」と涙が出ていたお友だちもいました。
また、ホールの時間やお部屋の時間には
みんなと一緒に座る・お話しを聴く・ゲームに参加するなど、
お友だちと同じ時間、同じことをして過ごさなければなりません。
けれども、『まだ遊んでいたいもん』という感じでお遊びを続けてしまいます。
幼稚園になじんできても、幼稚園全体の流れよりも、
お友だちとの遊びの方ばかりに盛り上がっていくすみれぐみさん。




けれど、ゆっくりゆっくりお話しをしたり、
何度も何度も繰り返していくたびに、
幼稚園の流れや、周りが少しずつ
見えるようになってきました。

そのうち、『今は何をする時間か』を考えて、
お約束を守っていないお友だちには
「今○○の時間だよ!」「一緒にしよう!」
と教えてあうようになっていきました。
そんなある日、お外で遊んでいたときに、
あじさいの上に可愛らしいカタツムリを見つけました。
先生が「小さいカタツムリさんいたよ!」
と言うと走ってやってくるすみれさんたち。

あじさいの葉を取り、その上に乗せて見せると、
お友だちとカタツムリさんを囲んで、覗き込んでいました。
そして角を触ると縮むのがおもしろくって「きゃ〜っ♪」と大騒ぎ!
一人のお友だちが触ると『僕も!私も!』というように次々に触っていました。
けれど、『僕(私)も触りたい!』という気持ちが強すぎて、
カタツムリさんがつぶれそうになっていたのでした。
「みんなで触ったらカタツムリさんもビックリするし、
ちいさいんだからみんな優しく見守ってあげていてね。」
とお話しをして、手洗い場の上に一旦置いておきました。



しばらくして、手洗い場の上を見てみると…いるはずのカタツムリさんがいないのです。
辺りを探しても見つからなかったので、お友だちに
「さっきのカタツムリさん見なかった?」と聞くと
「うん♪今お風呂に入れてあげているんだ!」
とにっこにこで答えるので、『どれどれ〜?』と見てみると、いました!
でもビックリ!なんと…おままごとのお茶碗にお砂が入っていて、
その中にカタツムリさんを入れ、一緒にかき混ぜていたのでした。

驚いたあや先生は、カタツムリさんを取り出し、すみれさんたちに見せ、
「お風呂に入れてあげたかったのはよ〜く分かるんだけど、
カタツムリさん動いてないね…
土の中できっと息が出来なくなっちゃったのかもしれないね。
みんなで助けてあげよう!」とお話しし、お水で少しずつお砂をとっていきました。
少し経つと、カタツムリさんは顔を出し、復活!歩き始めることができたのでした。

そのとき「助かってよかった〜!」とお話しするお友だち。
安心のお顔がたくさん見られました。
みんなカタツムリさんが元気になって本当によかったよね!


初めは、知らないことばかり。失敗もたくさんあります。
大いに遊んで、新しいことにも挑戦して、
たくさん失敗して叱られて・・・
吸収していってほしいな〜と思っています。
 
さあ、2学期は運動会もありますよ!
元気いっぱいのすみれさんパワーで
楽しくお過ごししましょうね