すみれぐみのお部屋から

 
               
 
                         塚本真紀子


芸術の秋、食欲の秋、実りの秋といった秋を充分に楽しんだすみれぐみさん。
自分の目で確かめたり、実際に経験したりして、今までとは違った秋を楽しんだのではないでしょうか?
 
園庭に、椿の木があります。
椿は、きれいな花をつけるまで、色々な、変化があります。まず最初に、椿の実がなって、それが地面に落ちます。それを子供達が見つけ「先生、どんぐり見つけたぁ〜」
と、大騒ぎ。どれどれ?とみると、確かにどんぐりに似ている椿の実。
子供達は、どんぐりだと信じてました。子供達で探した喜びを、壊したくなかったから、あえて否定をしなかった真紀子先生です。

実が落ちると、今度は、椿を覆っていた皮が落ちす。
「先生、こんなもの見つけたぁ〜」
と、宝物を見つけたかのように大事に手にとっていました。椿の木一本ですが、実りの秋を自分たちの手で、しっかりと感じ取っていた日々でした。
 
また、色づいたはっぱも落ち始め、おままごとの材料や、製作の一部として利用する子供達。
子供達は、ささいなものでも、遊びの中に取り組み、遊びを展開させる遊びの名人です。そんな発想ができる素直な子供達の心を、これからも発揮できるよう、環境を設定していきたいと思っています。

お部屋では、元気いっぱいの声が響いています。仲良しグループを作り、遊びを展開している毎日。お友達同士のつながりが、一学期に比べて、密になってきました。お友達がお休みしていると、「○○ちゃん、明日くるかなぁ〜?」と、心配したり、「○○ちゃんいないし、おもしろくないねぇ〜」と、言ってみたり。いつの間にか、お友達の存在が大きくなっていました。けんかが起こった時なんかは、お友達が間に立って、解決法を見出していることも時々、見られるようになりました。

運動会や、秋のフェスティバルを経験して、知らず知らずに成長しているすみれぐみさん。お友達同士で、共に影響し合いながら、一歩一歩前進している今日です。
 
そして、二学期の総まとめでもあるクリスマス会。只今ダンスやお歌の練習をして、準備を進めています。クリスマス会では、すみれさんのパワーを出し切ることができたらいいなぁと思っています。







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