の歩みがスタートしました。
どのお友達も入園当初から「ママーっ!」と号泣することなく登園出来たのですが、
涙くんこそ出なかったものの、お心はとーっても不安でいっぱい!
必ず先生と手を繋いでいるか、先生と“くっつき虫”になってお過ごししていました。

だって新しい環境で、知らないお友達&先生達の中ですもの。
大人の私たちだってそんな状況に置かれたら、ドキドキしちゃいますよね。
だから、ちょっとでも繋いでいた手が離れてしまったり、
側から離れると不安になり、半ベソかいて先生の後をあわてて追いかけてくるのです。

ある日のホールの時間におイスに座ってお礼拝をしていると、
玄関にお客さんがいらっしゃいました。
あわてて先生が対応するため玄関に走ると、
ひよこぐみさん全員が「置いて行かないで」と、
先生の後を不安そうに追いかけてくることも、よ〜くありました。(笑)

また、ひよこぐみからすぐ隣のお台所に先生が
お友達のおかわりをもらいに行くのも
(ガラス越しに私の大きな後ろ姿が
見えているのですがね)、
先生がお部屋の後ろの押し入れのところまで
CDをかけに行くのも、
不安になって後を追いかけて来るのです。
いつでも先生の周りにひよこぐみさんがいる様子、
先生が移動すると先生の後をひよこぐみさんが
追いかけてくる様子を他の先生方は
「カルガモの親子みたい」
と表現していました。
この頃は、お部屋で♪とんとんとんとんひげじいさん
の手遊びをしても「それ、何?」という感じで、
じ〜っと見つめるだけだったり、
体操をしても先生一人が笑顔で踊っていて、
ひよこぐみさんは冷静に先生のショータイム(?)を見ているだけでした。(冷や汗)
そんなひよこぐみさんも今では
♪とんとんとんとんひげじいさんの手遊びが大〜好き!
特に“元気がない”バージョン(ベチョっとほっぺのこぶが潰れたり、
鼻がポキッと折れる)がお気に入りで、
先生と一緒に声高らかに歌って踊っています。
ひよこが徐々に卵の殻を自分で割って出てくるみたいに、
お友達も徐々に自分を出せるようになってきました。

 
そんなある日、みんなで“ダンゴムシ”の観察をしました。
入れ物の中に入ったダンゴムシを机の上に置くと、みんな興味津々。
イスから身を乗り出して、ダンゴムシが歩くところや、
コロンとお団子になるところをじ〜っと見ていました。
その後♪ダンゴムシ体操をみんなで踊ってみると、
細かいところまで観察したおかげ(?)で、 
みんなダンゴムシになりきって、ひっくり返って足をバタバタさせたり、
コロコロ転がったり、上手にそしてにこにこ笑顔で表現してくれました。(拍手)

先日は“ちいさいももちゃん あめこんこん”
という絵本をマネて、傘をさしてお庭に出てみました。
「あめこんこん ふってるもん うそっこだけど ふってるもん」
と絵本のももちゃんの台詞を言いながら
アジサイのところに行くと・・・いました、いました!カタツムリが!



入れ物にいれてその場で観察しました。
「お目々をツンツンってしてごらん」で、お目々を触ってみると、あらあら不思議!

お目々がシュ〜っと無くなるではありませんか。
しばらくするとまたお目々がヌ〜っと伸びてきて、ひよこぐみさんのお目々が釘付けに!
それからは、カタツムリの虜になったのは言うまでもありません。
何度もお目々をツンツンされたカタツムリは
「勘弁して」とばかりに身体をよじらせていました。(ごめんね)
こうしてお庭の野菜や虫たちの観察をしたり、
いろんなことを見て感じて、
そしてお友達同士触れ合いながら
楽しくお過ごしできるようになりました。(拍手)
 

 
季節は夏。幼稚園で過ごす初めての夏です。
みんなの大好きなお水と友達になって、いーっぱい楽しもうね〜