ひよこぐみのお部屋から
 

               
 古川弘恵
 
   
  
  入園翌日から
  「ママーっ!ママーっ
  (ママ のとこ行くー)!」
 
  と大好きなママを思い出しては、
  涙をボロボロ流しながら大合唱する
  ひよこ組さん。先生と一緒にお部屋で
  粘土・お絵描き・おままごと・トーマス
  (電車)etcで遊んだり、お外遊びをして
  いるうちに少しずつ涙の登場回数が
  減ってきて、かわいい笑顔がたくさん
  見られるようになってきました。
  そんなある日、ホールの時間に
  “カブトムシ”の幼虫が紹介され、
  ひよこぐみさんは、興味津々!
  もちろん、怖がって先生にしがみつく
  お友達もいましたが、
  ほとんどのお友達は近づいてじーっと
  観察していました。
  

  それ以来、ホールの時間には、
  おたまじゃくし(後にカエルになった)
  あおむし (後にモンシロチョウになった)
  毛虫(後にアゲハチョウになった)が
  紹介され、お外遊びでは“だんごむし”を
  観察したりしました。
  そのことが、お友達の中に残っている
  のでしょう。ピアノの曲に合わせて、
  あおむし、カエル、アゲハチョウなどに
  変身してリズム遊びをすると、
  とても喜んで上手になりきって
  表現してくれます。
  それで、ホールの時間の入場のピアノ
  が演奏されると、それぞれになりたいも
  のに変身して入場している
  ひよこぐみさんです。(笑)
  そんな可愛いひよこぐみさんが
  どんどんお友達同士でコミュニケーション
  を取るようになってきました。
  例えば、お友達のズックを「はい、どうぞ。」
  と持ち主のお友達に渡すようになり、「ありがとう。」と受け取るのです。
  更に自分でズックを履けないお友達にズックを履かせてあげるという
  “思いやり”(?)の芽が育っています。
  もちろん、取った取られたのケンカもあります。
  そんな経験をしながら、どんどん“思いやり”の芽を育てていきたいと思います!
 
   そして、4月から4人のお友達が増えて
   ますますパワーアップしたひよこ組さんです。
   
   
   さぁー楽しみにしていた
   お水遊びの季節になりました!
   暑さに負けないで、思いっきり遊ぼうね!