ひよこぐみのお部屋から
 

                               古川弘恵
 
   
  3学期の最初、前々から、お手伝いが大好きなひよこぐみさんが
  チャレンジしたのがなんと“お当番さん”。
  お当番さんのお仕事(?)は、まずリーダー遊び”のリーダーになることです。

  お友達の前に出て、オルガンの曲に合わせて膝や肩などをポンポンとリズム打ちを
  します。それを見て、他のお友達がまねっこしてリズム打ちをしてくれるのです。恥
  ずかしそうにリズム打ちをする子もいれば、嬉しさのあまりテンションが上がって、
  イスから転げ落ちる子も!?



  先生が
 「今日のお当番さんは
  ○○ちゃんです!」
 とお名前を発表すると、
 どの子も大喜びです。

  いつも、朝のおやつの時間に
 お当番さんのお名前を
 発表するのですが、登園してすぐに

「今日のお当番さん、誰なん?」

 と尋ねてくる子もいるほどなんですよ。

 
  また、ホールの時間に並んで入場する時の先頭さんになったり、
  “いただきます”などのごあいさつの合図を出したりしています。
  どのお仕事もみんな楽しみにしています。

  また、3学期に入ってから、ひよこぐみの
  お友達に変化が見られました。
  お友達が、○○レンジャーに変身して
  「エイ」「ヤー」と“戦いごっこ”(?)
  を始めたのです。それまでは、それぞれが  
  好きな遊びをしていたのですが
  「ひよこぐみさんも、お友達同士かかわって
  遊べるようになったんだぁ〜」
  と先生2人で目を細めて見ています。

  ところが、わぁーっと楽しそうに走りまわっていると、
  そのうち「エ〜ン!」と泣
  き声が!?加減がわからなくて、ドーンと押したり押されたり・・・。

  そんな時は“魔法の言葉”を使うのです。
  ドーンと押してしまった時は「ごめんね!」
  そして、お友達に「ごめんね!」と言われた時は「いいよ!」と。
  そしてすぐに遊びを再開!
  でもすぐ、またドーンと押したり押されたりが、始まりますけどネ!(笑)。
  いけないことだと分かっているのですが、身体が勝手に・・・。
  こういう経験を重ねていくことで、
  思いやりのあるステキなお友達になれるんだもんね!
 
 
  3学期になってから、ぞくぞくとひよこぐみに新しいお友達を迎えました。
  新しく仲間入りをしたお友達に、優しく接している姿・お世話をしている姿などを
  見ていると
  「『ママー』
  と泣いていたお友達が、お心もお体も大きくなったわ〜」
  と感心します。幼稚園のお庭のチューリップが咲く頃は、

  いよいよ憧れのすみれぐみさんです。
  嬉しい春は、もうすぐそこまで来ていますよー!!